いよいよスタートする期待の日曜劇場「テセウスの船」は、竹内涼真さんが平成にタイムスリップする本格ミステリーです。
本作には原作がありますが、どんな内容なのか?その結末も気になりますよね。
ネタバレを見てより作品を楽しんでみませんか?
原作の結末ではなんと真犯人が2人いるとか!?動機は一体なんだったのでしょうか。
そこで今回は「テセウスの船」の原作ネタバレと、結末や真犯人が2人のワケは?事件を起こした動機まで一気にネタバレしていきます!
ドラマのオリジナル展開から黒幕も合わせて考察してます♪
テセウスの船に原作あるの?
「テセウスの船」の原作は、2017年~2019年まで漫画雑誌・モーニングで連載されたドラマと同名の漫画で、東元俊哉さんが書かれました。
12月23日に最終巻である10巻が発売され、最終巻発売後すぐに実写化されることもあり大きな注目を集めています!
とある口コミサイトでは評価が圧巻の☆4.3と高評価で、皆さん夢中になって最後まで読んだと好評です。
「テセウスの船」は漫画の他に哲学的な思考実験に用いられる用語で、ある物体の全ての部品が置き換えられたときに、この物体は前の物と同じものと言えるのか?という「同一性」を考える実験のひとつです。
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あるひとつの船があり、古くなり朽ちた部品を少しずつ新しいものに置き換えていきます。
全ての部品が新しいものに置き換えられた時、この船は部品が置き換えられる前の船と同じ船だと思いますか?それとも違う船だと思いますか?[/box]
[voice icon=”https://bladerunner2049.jp/wp-content/uploads/2020/02/82ee5da5adc43e384dd40ef38368ee82-e1582693980970.jpg” name=”” type=”l “]部品が違っても置き換えたのだから同じ船じゃない?[/voice]
[voice icon=”https://bladerunner2049.jp/wp-content/uploads/2020/02/T6dXFu0.png” name=”” type=”r “]部品が全部違うなら違う船になったんじゃないかな?[/voice]
最後まで読み終わると、この質問の答えを自然に考えさせられていて感動しました!
作者の問題提起に皆さんはどう答えますか?
\テセウスの船はParaviで独占配信/
「テセウスの船」原作ネタバレ!
それでは原作からあらすじとネタバレをまとめていきます!
テセウスの船1巻より
田村心は、自分が生まれる前に父親・佐野文吾が連続毒殺事件を起こした事で、今まで加害者家族として肩身の狭い思いをして生きてきました。
死刑囚として28年間服役している父親は現在もなお冤罪を主張し再審を請求しています。
心は、生まれる前に起こした事件のため父親がどんな人間か知らずに過ごしますが、こんな思いをするのも全て父親のせいだと恨んでいます。
しかし、加害者家族である田村心を全て知った上で結婚してくれた田村由紀と幸せな家庭を築こうとしていました。
やっと幸せを掴めそうな心でしたが、田村由紀は出産時に亡くなってしまいます。
心が加害者家族であることを知り、結婚に反対していた由紀の両親は、加害者の孫にしたくないと由紀との子供を引き取ろうとします。
子供と離れ離れになりたくない心は、由紀が生前に父の起こした事件について調べ、冤罪ではないかと疑っていました。事件について調べ、ノートにまとめていたのです。
心はもしも父親が冤罪であれば子供と引き離されることはないと考え、由紀の残したノートを手にし、父親の弁護士に話を聞くため、実際に事件が起きた北海道へと向かいました。
心は弁護士と会う前に、事件が起こった音臼町を訪れます。その時、白い霧に包まれて28年前の「音臼小学校無差別殺人事件」が起きる半年前にタイムスリップしてしまいました。
28年前にタイムスリップした心は、佐野家を訪れ雪かきをしていて屋根から落ちて雪に埋もれていた姉・鈴を助けました。
本当は転落死していたはずの姉でしたが、心が早く発見したため鈴は軽傷ですみました。
心は父・佐野文吾に会いお礼を言われ握手を求められますが、まだ父を犯罪者だと思っているため握手せず立ち去ります。
しかしこのことから、心は過去が変わることを確信しました。
その後心は由紀のノートを元に、除草剤を飲んで死んでしまう少女・三島千夏を助けるため除草剤を倉庫から盗んで捨ててしまいました。
これで死なないはずの千夏でしたが、結局千夏は死んでしまいました。亡くなる直前に佐野文吾が千夏と一緒に歩いているところを見た心は、千夏を殺したのは文吾ではないかと疑います。
しかし除草剤を盗んだところを新聞配達員の長谷川に目撃されており、心は千夏を殺害したのではないかと逆に疑われてしまいます。
事情聴取しようとする文吾でしたが、心の母・和子が鈴を救った命の恩人を疑わないように釘を刺し、事情聴取されることはありませんでした。さらに和子は公民館に寝泊まりさせようとする文吾に反対し、心を家に泊めてくれました。
心の母・和子は文吾が事件を起こす前は明るく元気な女性でした。文吾が事件を起こしたあとに、暗い性格になってしまったのです。
その日の夜、心は駐在所の段ボールの中に除草剤が入っているのを見つけてしまい、ますます文吾を疑うことになります。
心は父親がもし事件を起こそうとするなら殺してでも止める。と決め、母・和子に頼み事件を起こす6月24日まで滞在させてもらうことにしました。
一方佐野文吾は、心の荷物から平成27年に発行された免許証をみつけ、心の存在を怪しむのでした。
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- 佐野文吾(田村心の父):死刑囚
- 田村心の妻・由紀は出産後死亡
- 平成元年の1月にタイムスリップ[/box]
テセウスの船2巻より
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佐野文吾は心を怪しみ、刑事に引き渡すことを決めていました。
心は由紀のノートから、木村さつきの父・敏行が雪崩に合い死亡する事故の記事を見つけ忠告します。
敏行は信じようとせずそのまま出かけてしまいますが、忠告を聞いていたため間一髪で助かりました。
心が家に帰ると、和子や姉の鈴がおなかの中にいる赤ちゃんの名前を考えていました。
姉・鈴はこころがいいと言い、父・文吾は「正義」とつけたいと言います。
そこで心は文吾に「正義とは何か」と聞きます。その答えを聞いて心は、文吾が連続毒殺事件を起こす犯人とは思えなくなりました。
そこに刑事の金丸がやってきます。心を千夏殺害の犯人と疑っている金丸は言うことに聞く耳を持ちませんでした。
最初は千夏殺害の犯人と疑っていました文吾でしたが、金丸には心が持っていたのは除草剤ではなく洗剤だったと嘘をつき心を庇いました。
その後文吾は、本当は金丸に引き渡すつもりでいたことを正直に話します。
そして敏行を雪崩から救ったことや鈴の転落事故のこと、平成27年発行の免許証を見たことで、除草剤を盗み出したのも千夏を助けようとしたものではないかと憶測を話しました。
心は正直に未来から来たことを話しました。
その後心は小学校の教員として働くことができるようになります。
心は5年生の担任となりますが、そのほとんどの子たちの顔に見覚えがありました。
なぜならそのほとんどが「音臼小学校無差別殺人事件」の被害者だった
ある日、音臼小学校で飼っているウサギが殺される事件がありました。このことは由紀のノートには記載されていません。
しかもさつきから聞いたのは、この件の前にも何匹かウサギが殺される事件があったと言います。
そして、心は由紀のノートに書いてあった元町議会議員の田中義男が死んでしまう事を文吾に伝えました。
田中の死因は心筋梗塞で事件性がなかったため、文吾は病院に行くよう勧めますが、目が悪いため病院に行っていませんでした。
話を聞くと田中は、音臼小学校の子供たちの面倒を見ていて、子供たちが来ることをとても楽しみにしていました。子供たちのために病院に行ってください。と文吾は言い、医者が往診に来ることになりました。
その後子供たちが田中のところにきましたが、田中はウサギを殺した犯人を勘づいているようです。
心と文吾は田中の家で女の子が書かれた奇妙な絵を見つけます。
人間が2人書かれていて、一人は泣いていて、一人は黒塗りにされていました。
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- 由紀のノートには書いていなかったウサギ惨殺事件が頻繁に起こっている
- 田中の家で見つけた奇妙な絵
- ウサギ惨殺事件の犯人を感付いている田中[/box]
テセウスの船3巻より
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心と文吾は家に帰りますが、ウサギを殺した人物と田中の家で見つけた絵を書いた人物は同じではないかと推測します。
そのことから田中が危ないのではないかと思い、田中が亡くなる予定の2月5日は田中の家にいることにしました。
次の日、なぜか鈴は学校に行こうとしません。さらに心が教室に入っても生徒たちは何も反応せず、さらには「人殺し」と言われてしまいます。
心は除草剤を盗んだと噂され、千夏を殺したのではないかと子供たちに疑われていました。
しかし「加藤みきお」という生徒が鈴が泣いているからもうやめよう。と言ってくれました。
2月5日になりました。心と文吾は田中の家に向かいます。
出かける前に心は鈴に、今学校で起こっていることはなんとかするから。と伝えました。
鈴は友人の三島明音と喧嘩したと言い、心は自分の気持ちをちゃんと伝えるよう鈴に助言しました。
田中の家に居座る心と文吾でしたが、その時電話和子から鈴が帰ってこないと連絡がきました。さらに一緒にいたはずの三島明音も帰ってきません。
心はあの2人の女の子が書かれた不気味な絵は鈴と明音のことではないかと思い、慌てて2人を探しますが、2人は見つかりません。
由紀のノートでは明音が失踪するのは来月のはずでした。しかし明音は今いなくなってしまったのです。
文吾は未来を知っているはずの心に鈴は無事なのか聞きますが、もう過去が変わっているからわからないと答えるしかできませんでした。
一旦家に帰る心と文吾。外は吹雪になっているため村人を集めてみんなで探すことになりました。
心は捜索中に新聞配達員の長谷川に会います。心は長谷川に鈴と明音の事を聞きますが、長谷川は知らないと答えました。しかしなにやら思いつめた表情でその場を去ります。
そんな中、鈴だけが帰ってきました。
明音のことは知らないと言い、高熱で倒れてしまいます。心はまた明音を捜索することになります。
日付が変わったため、心は田中の様子を見に家に向かいました。死ぬはずだった2月5日を過ぎても田中は生きており、また過去が変わったのです。
文吾は心に明音は見つかるのかと未来を知る心に尋ねます。心は未来も明音は見つからないままだと答えました。
文吾は事実を書かれたそのノートを見せてほしいと心に頼みますが、父親が死刑になることが書かれたノートを見せることはできず拒否します。
心は、新聞配達員の長谷川がおかしかったことを思い出し、長谷川の家に向かいます。
そこには佐々木紀子という女性がいました。女性に明音を知らないかと尋ねると、紀子は扉を閉めてしまいます。
実は明音は長谷川に監禁されており、長谷川は明音の写真をとっていたため、紀子は犯人が長谷川であることを知っていました。
紀子はその証拠となる写真を燃やしてしまいます。
心は佐々木紀子という名前に見覚えがあったため、由紀のノートで調べると未来では青酸カリで自殺していました。
連続殺人事件に使われた毒物も、佐野文吾の家で見つかったのも青酸カリです。この町のどこに青酸カリという劇薬があるのか心は疑問に思います。
家に帰り心は佐々木紀子という女性が怪しかったと報告しました。
そこで文吾から、紀子は長谷川の婚約者であり鍍金工場で働いている事を聞きます。
鍍金工場には青酸カリがあります。思わず心は「青酸カリ」と呟き、文吾に未来のことを話してほしいと頼まれますが、それを拒否しました。
次の日文吾は紀子の働く工場を訪ね、青酸カリの場所を聞きますが、なんと青酸カリが盗まれてなくなっていました。
そのころ心は田中の家で見つけた奇妙な絵の背景が、山小屋の風速計に似ているという話を聞き、その場所に文吾と共に向かいます。そこで鈴の名前が入ったキーホルダーを見つけます。
しかしそこで刑事の金丸と鉢合わせし、心は金丸に逮捕されてしまいます。
心は一瞬のスキをついて免許証と由紀のノートを湖に捨てました。
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- 死ぬはずだった田中は死ななかった
- 明音が1か月早く失踪
- 長谷川が明音を監禁している
- 佐々木紀子の工場から青酸カリがなくなる[/box]
テセウスの船4巻より
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行方不明になっていた明音と長谷川が死体で見つかりました。2人とも死因は青酸カリによる中毒死です。
心は明音の誘拐の疑いで逮捕されていましたが、釈放され佐野家に戻ることになりました。
家に戻った心に、文吾は音臼町で何が起こったのか教えてほしいと頼みます。心は「音臼小学校無差別殺人事件」が起こり、その犯人が父・文吾であること。現在死刑囚として収監されていること。そのことで家庭崩壊したことを伝えました。
文吾はそんなことはあり得ないと激怒し、家から出ていくよう言います。
心は家からでることになりますが、その時また深い霧に包まれ、未来に戻ることになりました。
そのころ、28年前の犯人は心が捨てたノートと免許証を見つけ、これは自分がやろうとしていたことと同じことが書いてある「夢のノート」であると喜びました。
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- 事件後青酸カリで自殺する佐々木紀子と出会う
- 佐々木紀子が働く鍍金工場の青酸カリが盗まれる
- 明音と長谷川は青酸カリで中毒死
- 父に音臼小学校無差別殺人事件の概要を伝える
- 心は未来にタイムスリップ[/box]
未来に戻った心は、「音臼小学校無差別殺人事件」について調べます。
犯人は変わらず文吾でしたが、少し事件の内容が変わっており、青酸カリが入ったジュースが牛乳に変わっていました。
そして事件後母親は一家心中を図り、母と兄は亡くなり、姉と心だけが生き残ったことになっていました。
心は娘の未来のことが心配になり東京に急いで戻りますが、そこには未来も、由紀との写真もなにもありませんでした。
心は由紀の実家に向かいますが、両親は心のことを知りませんでした。
家に戻った心に、郵便が届いていました。中を開けてみると過去でみたあの奇妙な絵と同じような絵でした。
絵には子供を身ごもっている女性が書かれており、心は由紀の安否が心配になります。急いで由紀の実家に向かう心ですが、怪しんだ由紀の両親は警察を呼ぶと言い出します。
そこに由紀が帰ってきました。
タイムスリップ前の未来 | タイムスリップ後の未来 | |
父 | 死刑囚 | 死刑囚 |
青酸カリが仕込まれていたもの | ジュース | 牛乳 |
姉 | 事件前に転落死 | 心と共に施設で育つ |
母・兄 | 被害者家族として生きる | 一家心中により死亡 |
明音 | 行方不明のまま | 青酸カリで死亡 |
由紀 | 心の妻 | 他人 |
未来(娘) | 誕生したばかり | 存在しない |
テセウスの船5巻より
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翌日、由紀が心の元を訪ねてきました。未来が変わってしまったため由紀はもう妻ではありません。
由紀は週刊誌の記者になり、心に事件の背景を聞こうとしてきました。
自分の知っている由紀ではないと感じた心は由紀を追い返します。
その後また奇妙な絵が送られてきて、その消印が札幌だったことから、心はもう一度北海道に行って父に会う事を決意します。
父に会った心でしたが、父は28年前にタイムスリップした心の事を覚えていました。
文吾は謝罪した後、心が未来に帰った後の事を話しました。
あの後、明音と長谷川の事件の解決に近づいていたが、その証拠をつかみかけていた金丸が崖から落ちて死んでしまいました。
さらに青酸カリで自殺するはずだった紀子は死なずに音臼町をでたそうです。
6月になり、事件が起こったお泊り会を中止しようとした文吾でしたが、教師たちは聞き入れずお泊り会は開始されました。
元々事件のあった24日には何も起こりませんでしたが、次の日に牛乳に青酸カリが仕込まれ21人が死んでしまいました。
その後、佐野家から青酸カリが見つかり、文吾が犯人として逮捕され死刑が確定しました。
死ぬはずだった被害者も変わっており、一番最初の犠牲者になった教師・木村さつきは死なずに現在も生存しています。
面会は終わりに近づきますが、文吾は鈴が訪ねてきたことと、住所を教えました。
面会後、鈴に会いに行く心。姉の鈴は整形し、名前を変え「村田藍」として過ごしていました。
姉は車いすの男と内縁関係にあり、一緒に暮らしていました。車いすの男は心と姉の関係を聞きます。弟と答えますが、一人っ子と聞いていた車いすの男は怒り出しました。
さらに心に会えない事にも不満があり、鈴は心を車いすの男と会わせることを約束します。
[box class=”green_box”]
- 教師の木村さつきは犠牲者にならなかった。
- 佐々木紀子も生存
- 姉は名前と顔を変え「村田藍」という人物として生活
- 車いすの男と内縁関係[/box]
テセウスの船6巻より
次の日、心と鈴は母と兄の墓参りに行きました。
鈴は妊娠しており、おなかの子供のためにも村田藍として生きていき、加害者の家族と知られるわけにはいかないと話します。
そして心とも文吾とももう会わないと伝え、今日は食事の挨拶だけで帰ってほしいと頼みました。
墓参りのあと、心と鈴は文吾の面会に行きます。文吾は、実は佐々木紀子が無罪の証拠を持っており、裁判で証言してくれることになったと話しました。
その後、鈴の内縁の夫とその母に会った心は、その顔には見覚えがありました。
木村みきおと名乗ったその男は、28年前過去に戻った時、心が教えていた教え子の一人でした。そしてその母は教師の木村さつきでした。
木村みきおは音臼小学校無差別殺人事件の被害者で、その後遺症で下半身不随になってしまい、心の生徒だったときは「加藤みきお」という名前でした。
生き残った木村さつきは、みきおを養子にしていたのです。
みきおは姉が「佐野鈴」であり、父親が自分を下半身不随にした事件の犯人として服役していることを知りません。
一生隠しきれるわけがないと思う心は、姉・鈴のためにも父が冤罪であることを証明しなければいけないと思い、記者の由紀を北海道に呼びました。
そこで父の冤罪の証拠を佐々木紀子という女性が持っていて、裁判で証言してくれる話をしました。
その話を後ろで木村さつきが聞いていました。
さつきは鈴に「あなたの秘密は知っている」「バラされたくなければ紀子の証言を止めろ」と脅し、紀子のところに一緒につれていきました。
[box class=”green_box”]
- 鈴は木村みきおとの子供を妊娠している
- 木村みきおは「加藤みきお」だった
- みきおの母・木村さつきはかつての教師だった
- みきおは無差別殺人事件の被害者で下半身不随になる
- さつきは「村田藍」が「佐野鈴」であることを知ってしまう[/box]
テセウスの船7巻より
紀子の家で話を聞いたさつきと鈴。紀子は長谷川から青酸カリを持ってくるように言われており、事件に使われた青酸カリは紀子が盗み出したものだと証言するつもりでした。
そんな情報では文吾の無罪を証明できるわけがないと言ったさつきでしたが、紀子は長谷川が誰かに脅されて明音を誘拐したことや、金丸を殺した人物も知っていると言いました。
紀子は金丸が崖の上で誰かと話しているのを見ており、そのやり取りも聞いていました。
金丸と話していた相手は心が捨てたはずのノートを持っており、そのノートで「音臼町無差別殺人事件」が起こり、文吾が逮捕されること、冤罪の可能性があること、しかし死刑が確定してしまったこと、紀子も青酸カリで自殺してしまったことなどを話しました。
事情を聞かせてほしいと金丸が言うと、話していた相手は金丸を崖から突き落としたというのです。
相手の顔は見ていませんでしたが、その声は長谷川が脅されていた相手の声とよく似ていたと話します。その写真を持ってくるといい席を立ちました。
さつきは、その話を聞いて、鈴に青酸カリを渡し紀子の紅茶に入れるように言います。
その時鈴は、28年前の事件後にさつきが佐野家を訪れており、トイレを借りていたことを思い出しました。
「もしかしてお義母さんが犯人だったのですか?あの青酸カリもお義母さんのものだったのですか?」と聞きました。
鈴はどうして紀子の証言を止めなければいけないのかさつきに聞きます。もしも事件の犯人がさつきであれば、その証言を止める義理は鈴にはありません。
さつきは鈴の耳元で「真犯人を知っている」と言いました。
その時紀子が写真を持って戻ってきました。その写真を見た鈴は動揺し裸足で逃げ出します。
さつきは包丁で紀子を刺して殺してしまいます。それから誰かに電話して「私がなんとかする」と伝えました。
その後自分を包丁で刺し、娘に刺された。と110番通報しました。
一方逃げ出した鈴は、その先で心と由紀に会います。鈴は出血していたので病院に行きますが、幸い赤ちゃんは無事でした。しかし鈴は医者に「この子を堕ろせますか」と聞くのでした。
心は鈴にどうしてそんなことを言うのか聞きます。
鈴は真犯人を知ってしまったと言いました。心は犯人の名前を聞き出そうとしますが、鈴はおなかをさすりながら「この子が名前を言うことをゆるさない」と言います。
鈴は自分の子供が、自分と同じように過ごしていくなら死んだ方がマシだと言いました。それは、真犯人が鈴の内縁の夫「木村みきお」であることを意味しています。
心は紀子の家に向かいますが、紀子は殺されていました。すぐに警察に連絡し、由紀に鈴を保護してもらうよう頼みます。
心は今日行われる慰霊祭で犯人がまた大量殺人を起こそうとしていることを聞きつけ、慰霊祭に向かいます。
そこにある男が現れました。
[box class=”green_box”]
- さつきは真犯人を知っていた
- 真犯人は鈴の内縁の夫である木村みきお
- 佐々木紀子はさつきに殺されてしまう。
- 父親の冤罪の証明は絶望的に[/box]
テセウスの船8巻より
心は慰霊祭が行われる学校に向かい、しばらく待つと木村みきおがやってきます。
木村みきおは眼玉を2つ持ってやってきました。木村さつきを殺してきたと言います。
心はみきおに説明を求めますが、みきおはそれを遮り、タイムスリップの仕方を教えてほしいと頼みました。
心は「わからない」と言い自首するように言いますが、みきおはナイフで心を刺してしまいます。その時再び28年前にタイムスリップしました。
刺された傷はそのままで気を失って倒れてしまいました。
タイムスリップした先は事件が起こる4日前でした。文吾が看病をしてくれており、心はすぐに事件の犯人は木村みきお(当時は加藤みきお)と木村さつきだと伝えますが文吾はすぐには信じられない様子です。
心は強引に病院を退院しすぐに加藤みきおの家に向かいますが、加藤みきおが一緒に暮らしていた祖母が病気で入院したため施設に引っ越したと木村さつきから聞きます。
そのまま施設に向かいますが、施設にはみきおの姿はなく、みきおの伯父が「おばあちゃんが危篤になった」といい連れていってしまったと言います。
しかし病院に入院した祖母は危篤ではありませんでした。
そのころ加藤みきおは2月5日に死ぬはずだった田中の家に向かい、ウサギを殺したのは自分だと言いました。そしてどうしても死んでもらわなければならない人がいる。といい、田中を殺害後自宅に火を放ちました。
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- 木村さつきは木村みきおに殺害される
- 2回目のタイムスリップ(事件の4日前)
- 加藤みきおは伯父と名乗る男性に引き取られ消息不明に
- 田中は加藤みきおに殺害される[/box]
テセウスの船9巻より
田中の家が火事になったと聞いて心と文吾は駆け付けます。
丁度そのころ、佐野家に「加藤みきおの伯父」を名乗る男が、みきおを探していると訪ねてきました。
母・和子が応対にでますが、出産予定日を聞くみきおの伯父の対応に不審に思います。
そしてみきおの伯父はナイフで和子を襲おうとしますが、鈴が家の奥からでてきたため計画を中止しました。
家に戻った心と文吾はその話を聞き、家族を親戚の家に避難させることを決めます。
その日は家で皆鍋を囲み、次の日に親戚の家に行くことになりました。
心は庭に「タイムカプセル」と書かれた目印を見つけます。子供たちからタイムカプセルを埋めたことを教えてもらった心は、文吾・和子・心もタイムカプセルを埋めることにします。
心はタイムカプセルの中に、由紀と結婚し子供が生まれたことがわかるように、指輪と家系図を書いた紙を埋めました。
翌朝、和子は子供たちを車に乗せ親戚の家に向かいました。しかし道の真ん中にカラーコーンが置いてあり、それをどかすために車から降ります。その時人影が現れました。
一方心と文吾は加藤みきおの伯父・信也を探しますが、みつかりません。
文吾は校長先生にお泊り会を中止するようお願いするも、その願いは聞き入れられませんでした。
さらに、母和子はいつまでたっても親戚の家にたどり着きません。心は心配しますが、文吾は殺人事件の方が先だと言い、お泊り会の打ち合わせを優先させました。
翌日、ついに事件が起こるはずのお泊り会が始まりました。
文吾と心は念入りに準備を始め、保護者や子供たちの持ち物検査の手筈をしています。
一方、加藤みきおは伯父・信也と一緒に朝ごはんを食べていました。
みきおは「今までの人生で一番楽しかったことは?」と信也に聞きました。信也は「三島千夏を殺した事かな」と答えます。
みきおは「俺もおなじ」と喜び、二人は過去を思い出しました。
伯父と名乗る男性・信也は28年後の未来からきた木村みきおだったのです。
2人は過去を思い出しています。
三島千夏と明音の2人の父親は医師をしており、三島医師が急患で病院に向かっている時に、文吾が速度違反で違反切符を切ってしまいます。
三島は急患がいると説明しても、文吾はそれを聞き入れませんでした。
そのことに腹を立てた三島は、明音に「鈴と仲良くするのをやめろ」と言い、明音は鈴をいじめてしまいます。
それを知ったみきおは、明音の妹・千夏に除草剤を飲ませて殺しました。
さらにみきおは長谷川を脅して明音を誘拐させ、明音も殺したのでした。
[box class=”green_box”]
- みきおの伯父が和子を殺そうとするが鈴の姿を見てやめる
- みきおの伯父・信也はタイムスリップしてきた木村みきお[/box]
テセウスの船10巻より
出典元:https://lineblog.me/takeuchiryoma/archives/9397924.html
加藤みきおは電話で木村さつきを山小屋に呼び出し、信也がさつきの首をロープで絞めていました。
お泊り会の準備をしていた心は、校長からさつきが見つからないと聞いて探しますが見つからず、文吾に報告しました。
文吾はお泊り会にきた保護者や生徒たちの手荷物検査をし、心は作戦通り警報機を鳴らして食事会を中止しようとしますが、警報機が作動せず、慌てて夕食会を中止するよう自ら呼びかけました。
加藤みきおは友人からもらった粉末ジュースを口にしようとしますが、心はそれを止めます。しかしみきおは心をからかい、その粉末ジュースを飲み干し苦しんで倒れました。
心は焦って駆け寄りますが、みきおは笑いながら冗談だと言いました。
その時、佐々木紀子が心の兄・伸吾をつれて学校にやってきました。驚く文吾でしたが、伸吾は気を失っています。
紀子は気を失う前に伸吾が「母と姉が知らない男に連れていかれた」と話したと教えてくれました。
そこで文吾は校長先生にお泊り会の中止をお願いし、会は中止となります。
心は事件を阻止するため、加藤みきおを物品室に閉じ込めました。
心は文吾に一人で山小屋に向かい、文吾にはもし事件が起こっても疑われることのないよう常に警察と共に行動するよう言いました。
心が山小屋につき、恐る恐るドアを開けようとしたとき、背後から男に襲われて気を失ってしまいます。
意識を取り戻すと山小屋の中にいて、体を縛られていました。隣にはさつきが横たわっています。
加藤信也が山小屋に灯油をまいている姿を見て、心は木村みきおが過去にいることに驚きました。
木村みきおは、心がタイムスリップしたときに一緒に過去にタイムスリップしてきたのだと言いました。そして、音臼小学校無差別殺人事件の真相を話しました。
加藤みきおは鈴の事が好きだったので、いつの間にか自分だけの物にしたいと思うようになります。
みきおは鈴をいじめた明音のことを殺し、鈴を助けようとしました。そのため、明音を殺害したあと、鈴の名前のキーホルダーを山小屋に置いたのでした。
そしてみきおは、鈴が「父のような正義感の強い男の人と結婚したい」と言っていたことが気にいらず、文吾を無差別殺人事件の犯人に仕立てようとして「音臼小学校無差別殺人事件」を起こします(2回目の事件の際の動機)。
みきおはさつきを助けるため、さつきの嫌いな牛乳に青酸カリを仕込んだのでした。
みきおは救急車が来る前に牛乳をなめて自分も倒れ、自作自演を図り自分も被害者に成りすましました。
事件後もみきおは鈴を追いかけ続け、鈴が整形して顔と名前を変えたことも知っていました。
なんとかして鈴に近づき自分のものにしますが、鈴は加害者家族として生きていたため、好きだったころの鈴とは別人のような性格になっていました。
みきおはこの事実に絶望し、音臼小学校無差別殺人事件の慰霊祭にまた大量殺人を起こし自分も死のうとしましたが、心と共に過去にタイムスリップしたのです。
過去にきた木村みきおは当時の加藤みきおに接触し、自分が未来からきたことを伝えたうえ、作戦の練り直しを促しました。
加藤みきおは事件の事を知っている心と文吾の殺害を決めます。
心は今母親のおなかの中にいるため、母親ごと心を殺そうと思い立ち、田中を殺害し家に火を放つことで佐野家から目を離そうとしました。
そして加藤みきおの伯父・信也に成りすました木村みきおが母・和子を殺そうとしますが、鈴が奥から現れたので作戦を中止します。
鈴がまた辛いコトがあって、別人のようになってしまっては意味がないからです。
加藤みきおは和子の殺害を断念しますが、父・文吾とタイムスリップしてきた心は殺す決断を曲げません。
そこで木村みきおは母・和子と鈴を誘拐し旧体育館に閉じ込め、加藤みきおがその2人を助け出し鈴のヒーローに仕立て上げようとしました。
そして加藤信也となった自分は、文吾と心を殺し、全ての罪をかぶって自殺しようと決めていたのです。
信也が山小屋に火を放ちました。
そのころ、文吾は旧体育館から和子と鈴を救い出し、心配な心の助けに向かおうと山小屋に向かいました。
信也はその行動を読んでおり、ナイフで文吾を殺そうと襲い掛かります。
その時、火の中から自力で抜け出した心が間に入り、文吾の代わりに刺されました。心は最後の力を振り絞り、木村みきおに手錠をかけ倒れます。
文吾が必死に声をかけますが、心は死んでしまいました。
それから28年経ち、文吾はタイムカプセルを開けました。そこでタイムスリップする前の心が岸田由紀という女性と結婚し、未来という子供を授かっていたことを知ります。
当時おなかの中にいた佐野心は、無事に生まれすくすくと育ち、教師として働いていました。
佐野心は父親に交際相手の女性を紹介します。その連れてきた女性が岸田由紀であることをしり、文吾は感動するのでした。
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原作とドラマの違いを知ってから見ると、面白さが倍になります!
「テセウスの船」結末は?
ここまで「テセウスの船」原作の1巻~10巻まであらすじに沿ってネタバレをまとめました!
最終的な結末としては下記になります。
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- 加藤みきおの鈴に対する執着心から2回目の音臼小学校無差別殺人事件は起こった。
- 一回目(タイムスリップする前)の真相は不明
- 真犯人は「加藤みきお」とタイムスリップしてきた「木村みきお」
- タイムスリップしてきた心は過去で死んでしまう
- 事件を阻止できたのでおなかの中いた佐野心は幸せな家庭で育つ
- 岸田由紀と交際中。幸せを掴んだが…?[/box]
結果的に犯人は、心と同じ【タイムスリップしてた加藤】だったということです!
そして「テセウスの船」とは?パラドックスの1つであり、時間軸の違ったパラレルワールドが存在している。
それは心にも加藤にも、心の父・佐藤文吾にも当てはまっていると思います。
タイムスリップした心は過去では死んでしまい、現在では幸せに生きているということは、やはりタイムスリップした中でも時間軸の違う世界が存在する。
そして、それが本当の幸せなのか?果たしてそれは本当の「田村心」なのか?
過去を塗り替えて成り立っている幸せは本物なのか?という問いかけが「テセウスの船」と取れるのではないかと思います。
ただドラマでは、どのような結末になるのか?読めない所がありますよね!そこが1つの楽しみ♪
ドラマの結末はオリジナル!
ドラマは原作と真犯人は違うという情報が公式から発表されていますので、結末はドラマオリジナルとなります。
ここでまず原作との違いをまとめてみましょう♪
- 明音ちゃんが山で遭難し文吾が助けるシーンはドラマオリジナル
- 明音ちゃんが生存している(原作では長谷川翼と共に死亡)
- 金丸刑事に未来からきたことを打ち明け協力する
- 青酸カリを混ぜたものが原作ではオレンジジュースが牛乳に変わるがドラマは「はっと汁」に変わる
- 音臼小学校被害者の会は原作にはない
- 松尾紀子(佐々木紀子)の証言を聞くシーンで鈴が薬を飲んで倒れる場面はドラマオリジナル
- 松尾紀子(佐々木紀子)は芋羊羹に混入された毒物で死亡しているが、原作では包丁でメッタ刺しで死亡
- 原作では松尾紀子の証言のシーンで真犯人が明らかになるがドラマではなっていない。
- 心がボイスレコーダーでみきおの証言を録音している
- そのボイスレコーダーがみきおの手に渡る
- 村人が話す”あんなこと”は原作にはない
- 佐野文吾がみきおに山小屋に呼ばれる
- みきおが死亡(?)
後半からはほとんどドラマオリジナルになりますが、少しずつ改変されてきているのがわかりますね。
原作では松尾紀子が新証言をする直前に木村さつきに殺されてしまいますが、その際に真犯人が明らかになっています。
しかし、ドラマではその後からオリジナルストーリーにガラッと改変し、全く違うストーリーになっていることがわかります。
原作との違いで今後のストーリーに大きく関わってきそうな改変をまとめてみます。
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- 心がボイスレコーダーにみきおの証言を録音
- 村人が話す”あんなこと”と呼ばれる出来事
- 文吾を一人で山小屋に呼び出すみきお
- スタンガンで文吾が意識を失う
- みきおが死亡?[/box]
みきおは最後真犯人によりスタンガンを当てられ意識を失い、パトカーに寝かされているシーンのみですので、生死はまだ明らかになっていません。
ドラマ完全オリジナルは”あんなこと”と呼ばれる事件と、文吾が何かの罪を背負わされ逮捕されたと思われるシーンです。
恐らくその村人たちが話す”あんなこと”がドラマの結末を大きく左右すると思います。
一体結末はどんなストーリーになるのでしょうか?
テセウスの船結末予想!
心が”あんなこと”の詳細を明らかにし、真犯人が判明します。
その”あんなこと”は予告にもある12年前の音臼町祭で起きた出来事であると思います。
その出来事で村人の母親を含めた何人もの人が犠牲に…。
その事件に佐野文吾が関わっており、真犯人はその報復として文吾を狙っていたのではないかと考えます。
心が最後にその真相を明らかにしたことで文吾の無実を立証し、家族がバラバラにならずに済んだのではないかと思います。
そしてドラマでは、心が未来に戻り明るい未来になっているのではないかと思います。
どうか心の未来が明るいものになりますように!続きを楽しみに待ちたいと思います♪
まとめ
テセウスの船原作ネタバレをまとめました!
最後はタイムスリップしてきた心が死んでしまうという悲しい事実が…しかし、その後生まれた心は幸せな人生を歩みます。
死んでしまった心と、幸せになった心。どちらも同じ心と言えるのでしょうか?
ハッピーエンドと言うべきか、そうでないのか、意見が割れそうなラストになりました!
ドラマはどんな風に描かれるのか楽しみですね!
⇛テセウスの船が待ち遠しい!見逃しはParaviで♪
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