【シッコウ!!~犬と私と執行官~】第1話のネタバレ感想・あらすじ
あらすじ
とあるペットスパサロンの面接。吉野ひかり(伊藤沙莉)は社長の上野原美鶴(板谷由夏)を相手に、自分がいかに犬が好きで犬にも好かれるかを力いっぱい熱弁していた。
20社目にしてついに憧れのペット業界への就職が決まり、さらに住むところも格安で見つけたことをうれしそうに報告をするひかりに、親友で動物看護師の三戸夏奈(駒井蓮)はズバリ忠告する。
――「私が資本主義のほかに信用していないもの2つは、無駄にオシャレなペットの店と、ありとあらゆる安すぎる物件」たしかに激安(会社から徒歩29分、都心なのに風呂トイレ付きで3万8000円)だけど、そんなに怪しいのか…と不安になりながらアパート『サニーハイツ青柳』を見にきたひかりは、さっそく”怪しい男”と遭遇する! その男はアパートを双眼鏡で観察したり、郵便受けの中身を覗いたり、と見るからに不審な行動を…。思わず犬の鳴き真似で男を驚かせたひかりだったが、その男は一連の行動を「仕事」だと言い張り、そのまま立ち去ってしまう。
男の名は小原樹(織田裕二)――裁判所の職員で、裁判で出された結論が実現されない場合、それを強制的に実現する【執行官】である小原は、『サニーハイツ青柳』に住む二川研一(中村俊介)一家の家賃滞納に関する調査を行っていたのだ。
後日、執行補助者の砥沢譲吉(六角精児)、立会人の須賀川悟(モロ師岡)を伴って再びアパートを訪れた小原は、勝手に鍵を開けて動産差し押さえの執行を行い、押入れに隠れていた二川に1カ月後の退去を勧告する。あまりに強引な手法に驚きを隠せないひかりは、「人の家にズカズカ入ってお金返せって、まるで闇金みたい」と小原を非難。だが小原はそれを意に介す様子もなく、さらには当の二川も「無理に追い出すようなことはしないでしょう」と、まるで出ていく気はない素振りで…?そして迎えた1カ月後の明渡し期日――。事務員の栗橋祐介(中島健人)による「無事の落着を」の言葉に送り出され、アパートにやってきた小原と執行補助者の砥沢、長窪桂十郎(笠松将)らは、二川の家にある家財道具などを無情にも次々と運び出していき…。
一方、ペットサロンで上野原の秘書兼事務として働き始めたひかり。とんでもない量の雑務と犬たちの世話に追われる中、まさかの事態に襲われることに!引用:『シッコウ!!~犬と私と執行官~』公式サイト
ネタバレ感想|中島健人演じる栗橋祐介のアームカバーの模様が気になる!
始まりました!夏ドラマ「シッコウ!!~犬と私と執行官~」
織田裕二さんの独特な演技は久しぶりです!
伊藤沙莉さんの特徴的なハスキーボイスもクセになる~!
[st-kaiwa1]犬が絡む執行官のお仕事、どんなお仕事なのかワクワクしますね♪[/st-kaiwa1]
就活女子の吉野ひかり(伊藤沙莉)就職先決定!
なぜか犬に好かれるひかりは、母親が急に「旅に出る」「あなたも好きなことをしなさい」と言い出したのをきっかけに、事務の仕事を辞め、動物に関わる仕事をしようと決めました。
しかしペット業界での就職は難しく、何度も面接で落ち続け…。
20社目にしてようやくペット業界のカリスマ社長の会社「ワン!ダフルヘブン」への就職が決まりました!
住むところも家賃の安いアパートを見つけて、幸先がイイ!と喜んでいたのもつかの間、動物病院で働く友人に報告すると「あやしい」と訝しげな顔をされて不安になってしまいます…。
アパートに帰ってくると、住人のポストを覗く怪しい男を発見!
ひかりが「わん!」と犬の鳴きまねをすると、男は大慌て。
「誰ですか!」「ヤクザ?」と騒ぐと、男は「失礼な!」と色々言って出ていきました。
男の正体は裁判所の職員である執行官の小原樹(織田裕二)。
ひかりにあることないこと言われた小原は落ち込んで、カラフルなお花柄のアームカバーをつけた事務員の栗橋祐介(中島健人)に電話で調査報告をしつつ、慰めてもらいました。
一方ひかりは、結局男の正体は分からないまま、もやもやしつつ引っ越しの荷物を片付け始めます。
すると向かいの部屋の二川親子と出会い、引っ越しの挨拶をします。
なかなか人当たりの良さそうな夫婦と利発そうな男の子で、ひかりは安心しました。
さてアパートの方は一安心、しかし仕事の方は思っていたのとは違いました。
犬と関わることはなく、社長の秘書として以前と変わらず事務の仕事を任されてしまったのです。
アパートに帰って仕事をしながらボヤきますが「でもこれも犬たちのためになる」と言い聞かせるひかり。
そのとき、二川親子の部屋から、いるはずのない犬の鳴き声と夫婦喧嘩の声が聞こえてきました。
だってこのアパートはペット不可なんです……。
謎の男再び!その正体は…執行官?
次の日、夫婦喧嘩のあと、子どものことを心配していたひかりは、元気そうに学校へ行く様子を窓から見て安心します。
すると入れ替わるように、あの時の謎の男・小原が数人の男たちを引き連れてアパートへやってくるのが見えました。
小原は二川親子の部屋の前で二川にドアを開けるよう声をかけていました。
ひかりが怪しんでドアから見ていると、男のひとりがピッキングをして鍵を開きます。
そして部屋に入っていこうとする小原に、ひかりは慌ててとめに入りますが、小原は部屋に入ってしまいます。
持参したスリッパに履き替え、部屋に上がり込んでいきますが、二川の姿は見えません。
小原を咎めるひかりでしたが、押し入れの中に犬と隠れている二川を見つけます。
飛び出してきた犬をに驚く二川、急いで犬を抱くひかり。
二川が隠れた理由は「大家さんが来たと思ったから」でした。
二川は五年前、仕事をリストラされ、その後再起をかけて妻と一緒に子ども服の輸入販売を始めてみましたが上手く行かず…。
どうすることもできないまま、家賃は滞納、犬を拾ってきて飼い始めたり、激しい夫婦喧嘩をしたり、何かと目に余る行動をとるようになりました。
今ひかりが住んでいる部屋の前の住人も、怒って出て行ってしまったのだそう。
そこで大家さんは二川に立ち退くよう裁判を起こし、退去するよう判決もおりました。
しかしその裁判所の命令に従わなかったため、今回執行官が出向くことになったのでした。
小原は一か月後までに出ていくよう伝え、公示書を壁に貼りつけました。
そして遠慮なく二川家の持ち物に差し押さえのシール「差押物件標目票」をぺたぺたと貼っていきます。
小原が帰るとき、ひかりは「まともな仕事とは思えない」と言いました。
小原は難しい顔をして「でも、誰かがやらねばならない」と言って、帰っていきます。
出ていかない二川親子
「だって行くところがないですもん」と二川は言います。
1か月後に出ていくようにと言われても、すぐに住むところが見つかるわけがない。
二川は悪びれる様子も、今後を心配するような様子もなく、犬を抱いてひかりにそう言いました。
ひかりは二川の態度に驚きますが「はぁ…」としか言えませんでした。
その日の夕方、帰ってきた妻に「どうしてこうなったの」「私はちゃんとやってた」と怒鳴られながら二川は「仕方ないだろ!」としか言いません。
「ちゃんと考えて!」と少しずつヒートアップする夫婦喧嘩に、子どもは耳を塞ぐのでした。
ついに執行の日
社長秘書として事務仕事をさせられていたひかりでしたが、先日突然「もうやっていけない」と辞めてしまったトリマーたちの代わりに、犬の散歩などペットホテルの業務まですることになって大忙しのひかり。
疲れ切った社畜生活はあっという間に一か月が過ぎ、気付けば執行の日。
再び訪れた小原たちは、前回同様鍵を開けますが、チェーンがかかっていて入れません。
部屋の奥からは「出ていきません!チェーンも外しません!」と二川の声。
仕方ない、と小原はチェーンを切りました。
「裁判所の判決に従い執行します!」
こうして作業を開始した執行官と関係者たち。
ひかりは再び犬を抱いて、はらはらしながらその様子を見ています。
警察を呼びにいく二川の妻、「血も涙もないのか!」と叫ぶ二川。
さすがにひかりも「強引じゃないか」と止めようとしますが、「とめようとしたら公務執行妨害になる」と言われてしまいます。
連れてこられた警察官も「執行官なら仕方がない」と二川を助けてはくれません。
「執行官なんて所詮裁判所の犬じゃない!」叫ぶ二川の妻と、そこへちょうど学校から帰ってきた子ども。
二川は執行はとめられないことを悟り「もうやめよう」と言い、子どもに「もうこの家に住めなくなるんだ」と説明します。
退去の用意をし始める二川を見て、子どもも片付けを始めました。
それを見て、片付けを手伝うひかり。
まだ諦めきれない様子の妻に、二川は声をかけ、妻もしぶしぶ作業にうつりました。
これからの二川親子
二日間だけ、保護施設で寝泊まりできることになった二川親子。
その間に住むところを探すことになります。
持てるだけの荷物をもって、二川親子はアパートを出ました。
家財の残りは執行官により倉庫へ運び入れられ、一か月保管されることになりました。
「頑張って生活なさってください」という小原に、二川の妻は怒りをあらわにして缶詰を投げました。
小原は咄嗟に傷だらけの大きなカバンで頭を守り、缶詰は小原には当たらず跳ね返って地面に転がります。
立ち去ろうとする親子に、ひかりは「待って!」と声をかけ、いくらかのお金を差し出しました。
冷蔵庫の中にあった食材や調味料のストックを、大家さんが買い取ってくれたと言うのです。
食品ロスと言って、買い取ってもらう手もある、と小原がひかりに伝えたのでした。
二川親子は倉庫に保管されている子どものサッカーのトロフィーを「必ず取り戻しに行こう」と前を向き、保護施設に向かって歩き始めました。
それを見て「一件落着」と言う小原に、ひかりは眉をひそめます。
「またいつかどこかで」と去って行く背中を見ながら、ひかりは「次とかないでしょ」と悪態をつきました。
職場に現れた小原
次の日、仕事中のひかりは二川の行く末を案じて「どうしてるかな」とぼうっとしていました。
するとそこへ小原が現れ「驚いたな、道理で動物の扱いが上手いわけだ」と笑います。
社長に用があるという小原に、ひかりは「まさか」と危険な気配を察知。
小原は笑顔で対応する社長を軽くあしらい「インターロック企業からの依頼で動産の差し押さえにきた」と言いました。
二川の家で行われたように、小原は「差押物件標目票」を貼って行きます。
この部屋のものはほとんどがリースだと言い張る社長に、リースの契約書を見せて欲しいという小原。
ひかりが契約書を持ってくると、小原はそれを見ながら、デスクや椅子のサイズを計測しますが、書類に記載してある内容とは違いました。
家財は会社の備品であり、小原は遠慮なく目票を貼りますが、社長は「はがしなさい!」とひかりに命じます。
ひかりは驚いて、咄嗟にそれをはがそうとしましたが、小原に「勝手はがすと封印等破棄罪になる」と言われ、慌てて手を止めました。
執行官による動産差し押さえはどうしても止められませんでした。
悩む小原
夕方、小原は「喫茶・納税」の椅子に腰かけ、傷だらけのバッグを磨いていました。
二川家の執行の際立ち会っていた須賀川悟(モロ師岡)が喫茶店のナポリタンをもって「またやられたの?」と笑います。
「今日はバターナイフをもって追いかけられた」とぼやく小原。
酷い言葉を投げかけられたことを思い出し「大丈夫、そのうち慣れる……」と自分に言い聞かせます。
そこへ現れた栗橋と「ワン!ダフルヘブン」の動産差し押さえの話をしていると、他の債権者からも申し立てがあることが分かりました。
二つの事件を併合して進めることになるので…と話す栗原の目の前で、小原は真っ青になり、急いで「ワン!ダフルヘブン」へ走ります。
小原の予感は的中!会社は数日前に夜逃げをしていました。
公務員でありながら、出来高制の執行官、逃げられてしまっては一円も入らないのです。
落ち込んで公園のベンチで途方に暮れていた小原は、ふと、ひかりのことを思い出しました。
職を失ったひかり
無職になったひかりは保護カフェで手伝いをしていました。
これからどうしようか考えていたある日、二川家族から手紙が届きます。
岡山の祖父母の家で農業を手伝いながら、職業訓練学校に通っているとのことでした。
清々しい気持ちで窓を開いたひかり、すると下には小原が立っており、こちらを見ています。
小原のせいで無職になったと言うと、小原はひかりを事務所へ連れて行きました。
そして小原は所員に「僕の執行補助者です」とひかりを紹介したのです。
わけの分からない状況にひかりも所員も啞然。
栗橋は水色チェックに白い花柄のアームカバーをして「この女性が執行補助者?」と眼鏡をクイッ。
一体どうなってしまうのか…!
第1話感想!気になる栗原のアームカバーの模様
シッコウ!!第1話は執行官の仕事についての説明と、ひかりが執行補助者になるまでの準備回でした!
動産を差し押さえたり、立ち退きの強制執行、公務員でありながら出来高制の執行官は執行が失敗した場合まさかの無給。
なかなかにハードなお仕事のようですね!
執行補助者には鍵を開けたり、荷物を運んだり、執行の立ち合い人がいますが、ひかりは犬担当?としてどんな仕事をするのでしょうか…?
さて、ここで唯一の事務員である栗橋くんを見てみましょう!
事務員の男性がつけているアームカバーといえば、大体黒いイメージですが…。
栗橋くんはカラフルなお花柄、水色チェックに白いお花柄など可愛らしいアームカバー。
別に重要というわけではないけれど、意外と気付いてしまった方も多いのではないでしょうか?!
毎回違うんだ?と思うとちょっとおもしろくて、来週も注目してみようかなと思います!
皆様も是非TVerでチェックしてみてください!
【シッコウ!!~犬と私と執行官~】第2話のネタバレ感想・あらすじ
[st-kaiwa1]第2話「迷コンビ始動!!」[/st-kaiwa1]
あらすじ
ようやく就職を決めたペットサロンの社長・上野原美鶴(板谷由夏)が”夜逃げ”し、突然職を失った吉野ひかり(伊藤沙莉)。そんなひかりのもとに執行官の小原樹(織田裕二)が現れ、ひかりを東京地方裁判所南目黒支部へと連れて行く。小原はひかりを《執行補助者》に任命しようとしていたのだ!
何よりも犬が苦手な小原は、犬の扱いに慣れているひかりを《犬担当の執行補助者》にし、その犬の脅威から守ってもらいたい、と提案をするのだったが…。
かくして《執行補助者》になったひかりは、優秀な事務員の栗橋祐介(中島健人)から「執行の手順」などについてレクチャーを受ける。そして小原に連れられ、初めての案件へと向かう!その執行相手とは人気EXtuber『ハット』こと轟木羽人(細田善彦)。元相方の『ブケショ』こと山田史嗣(内野謙太)からの動産執行の申し立てにより、差し押さえの執行手続きを開始した小原たちだったが、鍵担当の砥沢譲吉(六角精児)の解錠で部屋に入ったところを轟木の動画チャンネルで生配信されてしまう!
”意地汚い”轟木のやり方に、小原は怒り心頭! さらに、差し押さえ期日にも関わらず、「債務分を全額支払うから23時55分にあらためて来い」と無茶苦茶な要求までし始める!
さっさと払えば済むものを、ダラダラと引き延ばす轟木の様子に、ひかりは何か理由があるのではないかと考え…?引用:『シッコウ!!~犬と私と執行官~』公式サイト
ネタバレ感想|笠松将演じる運送業の執行補助者・長窪桂十郎がよくしゃべる!
第2話は動画配信者の動産を差し押さえ!
動画配信者の「ハット」は元相方「ブケショ」に借りたお金を返さず、動産執行の申し立てをされました。
どんな「シッコウ」のお仕事が待っているのでしょうか?
そして今回は、前回あまりしゃべらなかった若手の執行補助者、長窪桂十郎のセリフが多め!
メインで活動をしているわけではないのですが、小原を手伝ったり、ひかりに話しかけたり、債務者にキレかけたりなど感情的な部分もお目見えするので、興味のある人は是非注目して見てください!
[st-kaiwa1]長窪くん…かっこいいかも…なんて![/st-kaiwa1]
執行補助者になったひかり
執行補助者として小原に裁判所の執行官室へつれてこられたひかり。
今回の事案は「貸金請求」です。
動画配信者のハット(轟木)は裁判所の判決に従わずお金を支払わなかったため、申し立て今回執行官が動産を差し押さえることになりました。
専門用語にチンプンカンプンのひかりは栗橋に執行のお仕事について色々教えてもらいます。
- 債権者はお金を貸している方
- 債務者はお金を借りている方
- 家具家電、貴金属など動かせる資産は動産
- 家や土地など動かせない資産は不動産
などなど。
(ちなみに栗橋くんのアームカバーは前回に引き続き水色チェックに白いお花柄)
そして今回のひかりのお仕事内容は「執行官・小原の護衛」でした。
意味の分からない仕事にひかりも周囲の職員は唖然。
「執行官の仕事を阻むものがいる…それが犬だ」
犬が怖い執行官・小原はもちろんですが、実際問題犬関連の問題は多いそうです。
そして本題…小原曰く調査のためハットの家へ事前調査の際目撃したのが大量のドッグフードの置き配。
その量から、もしかして1匹ではないかもしれないと危険を察知した小原はひかりに補助者として協力するよう依頼したのでした。
大きい犬と小さい犬がいるハット宅
早速ハットの家へ訪れたふたり。
ひかりがノーリードの番犬と思われる大きな犬を撫でまくっている間、小原は玄関へ直行!
しかしハットは出てきませんでした…。
執行補助の仕事がない日は保護犬カフェでお手伝いをしているひかり。
おじさんだらけの職場に興味津々のカフェ店長ですが、ひかりは苦笑い…。
そして執行の日、当然のようにハットは不在…しかし執行はします!
ハットの意地汚い性格的に(元相方談)、もしかしたら差し押さえられるのが嫌で、動産は移動させたり隠してしまったかもしれない。
そんな話もありましたが、部屋の中には絵画やドラムセット、大きなテレビなど、隠されずに置いてありました。
小原は早速動産差し押さえの「差押物件標目票」をあらゆる動産に貼っていきます。
一通り貼り終わったところで、突然家の奥からハットが小さい犬を抱いて、大声を上げて飛び出してきました!
ハットは隠れて、執行官たちの仕事をEXtubeで生放送していたのです。
裁判所に帰ってきたひかりたちはハットの動画の話題で持ち切り。
そんな中、ひかりは差し押さえたものがどうなるのかを栗橋くん(地味色小花柄のアームカバー)に聞きます。
栗橋くん曰く、期限内に支払われなければ、競りにかけられ、古物商やリサイクル業者に引き渡すということでした。
ちなみに、ハットはまだ支払っていないということで、差し押さえの可能性は高そうです…。
小銭ではなく紙幣で!
三週間後の売却当日、しっかりと準備をする執行補助者たちを見て「仕事人みたい」といまだに自分がその中にいる自覚がないひかり。
運搬補助の長窪に「吉野ちゃん好きだよ、生き物としてちゃんとしてる感じ」と妙な褒められ方をし、またまた苦笑い。
それを見て栗橋くん(白ベースの黄色の小花柄)は嫌そうな顔をして「ふん、マッチョめ」と小声で悪態をつきます。
そんな栗橋くんでしたが、出発の時間になるとベルを鳴らし「無事の落着を!」と声をかけるのでした。
さて、大勢でハットの元を尋ねる執行官ですが、ハットは「執行官だけでいいだろう」と小原とひかりだけを家に入れました。
「全額支払えばいいんだろ」「中に入って金を受け取りやがれ」と人を馬鹿にした様子のハットに、小原もひかりもうんざり。
ハットがお金を用意している間待っていたひかりは「お金があるならさっさと払えばいいのに何でこんな手間かけて…」と言いますが、何か理由がある様子。
そして戻ってきたハットが持っていたのは、瓶に詰め込まれた小銭。
小原は「小銭ではなく紙幣で」と言いますが、ハットは「数えろよ」とそればかり。
払えないのなら差し押さえると言う小原に、金は払う、小銭数えろと聞かないハット。
小原は今日中にまた来ると言いますが、ハットが提示した時間は「23時55分」でした…。
それを了承すると「耳そろえて待っててやる」と煽る煽る…。
夜間執行の許可をとりますが、昼間のように補助者は集まらないだろうことは明らか。
しかし「嫌がらせでなにをされるか分かったものではない」と夜中にも関わらず、補助者や栗橋くんもついてきてくれることになりました。
ハット宅へ行くと、ハットはまだ小銭を数えていませんでした。
そこで元銀行員の栗橋くんが「現金支払いでの小銭使用には一定限度という決まりがある」と言います。
「小銭は数えますが、残りは紙幣で」という小原に、ハットは「紙幣は実家だからあと3日待って」と言い始めました。
ただでさえ最悪な空気の中、裏の土手でお散歩デートしよ~とのたまうハットに更に嫌悪感に包まれる現場。
仕方なく3日後に来ると約束をした小原ですが、時間はやはり「23時55分」でした。
怒りを抑えられない栗橋くんは「封印等破棄罪で警察に」と言いますが、小原は待つようにと栗橋くんをなだめるのでした。
債権者を待っているハット
3日後。
債権者が来ないと分かったハットは「結局執行官任せかよ…」と呟き、また「たーんと小銭を用意しておいたよ」とのこと。
紙幣での支払いがない場合は差し押さえと、封印等破棄罪で警察にも通報すると言いましたが
残りは3696252円。
ハットは一万円を投げて小原に拾わせると「あといくらだっけ?」と嫌がらせをします。
しかも家の中を探し始める始末。
小原は負けじと「3686252円です」「3676252えんです」とカウントしていきます。
怒りをあらわにする小原に、ひかりは「大丈夫です、もう2万円も返ってきています」と前向きに声をかけます。
「これをあと367回やれば私たちの勝ちです」という言葉に小原は気持ちを切り替えます。
ハットはお金を投げ続け、小原はそれを拾い、お金をカウントし続けました。
ひかりと栗橋くんは、今のうちに「自分たちも」と小銭を数え始めます。
そうしているうちに朝になり、小銭を数え終えて残りは1万円。
しかしハットは「もう無ぇよ」と言います。
「最後の一万円くらい自分で取りに来いよな」と元相方の債権者であるブケショに未練のあるハット。
それを聞いて、小原もひかりも栗橋くんも、ハットの一連の行動の理由が分かったようでした。
残りの一万円を回収できないまま、小原はこの件は終わることに決めました。
保護犬カフェで出会ったブケショと犬
ハットへの執行の仕事が終わり、保護犬カフェで働いていたひかりは、やってきた客がブケショであることに気付きました。
「この子いいな」と言うブケショに「もし飼うことになったら、思いっきりお散歩させてあげてください」「例えば、大きい川沿いの土手とか」と散歩コースをすすめます。
そんなある日、ハットは2匹の犬を連れて、川沿いの道を散歩していました。
思い出すのはブケショのことばかり。
どんどん過激になっていく企画に、ブケショが付いていけなくなり、やめてしまったのでした。
ハットは「なんだよ、置いていきやがって」と寂しそうにつぶやきます。
そんな時、向こうから犬を連れたブケショと出会います。
この道は、ひかりがすすめたお散歩コースでした。
少しやりづらそうですが、犬を間に、以前のように話し始めました。
第2話感想!今回の執行はすっきりしない!
不器用ながら、ハットとブケショ、本当は2人仲良くやっていきたかったはずです。
執行をきっかけに、このまま新しい関係を築いていくことができればよいですね!
…と言うことができればよかったのですが、いくらなんでもこれはひどすぎる!
お金を投げたり、しゃべり方もふざけた態度も、もう最悪です!
ブケショに未練があったのは分かりましたが、他人を巻き込んでまでやることか?!
信じられないくらいイライラした回でした!
[st-kaiwa1]次回はもっとソフトな内容がいいなあ![/st-kaiwa1]
【シッコウ!!~犬と私と執行官~】第3話のネタバレ感想・あらすじ
[st-kaiwa1]第3話「超危険なシッコウ大作戦!?」[/st-kaiwa1]
あらすじ
とうとう小原樹(織田裕二)と栗橋祐介(中島健人)が、由比千尋(ファーストサマーウイカ)の保護動物カフェまでやってきたため、「まさかこの店も執行対象に⁉」と焦る吉野ひかり(伊藤紗莉)だったが、2人の用件は「もう一度執行補助者として助けて欲しい」というものだった。
「犬を相手にするここ(保護動物カフェ)の仕事より、人を相手にする執行補助者のほうがやりがいがあるのでは」という小原の無神経な言葉にムッとしつつも、犬がいるとわかっていてわざわざカフェまで来てくれたことが気になったひかりは、後日仕事終わりに東京地方裁判所南目黒支部の執行官室を訪問。すると、外出先から戻った小原から、さっそく”執行対象”であるパチンコ店に「屈強なブルドッグ」がいるという噂がある、と言われ、そのまま現場へと連行されてしまう!そこではなんと、売上金そのものを差し押さえるという作戦を結構!執行官という仕事の厳しさを目の当たりにするひかり。
そんな中、小原とひかりが向かった次の案件は、公団住宅の賃料不払いによる明け渡しと動産執行。住人の矢上遼一(高橋光臣)は判決が出てから2ヵ月経っても部屋を出ていく気配がなく、遼一の従姉妹の理那(横田美紀)の立ち合いのもと、部屋へ侵入しようとする。
しかし、どうしても玄関のドアが開かないという事態が発生。ひかりの子供の頃の経験から、隣りのベランダを伝って侵入するという作戦を結構することに。地上4階という超高所を、ベランダの手すりだけでわたっていくという超危険なミッションを、ひかりと小原は成功させられるのか…!?
ネタバレ感想|債務者・矢上遼一演じる高橋光臣の変身っぷりがすごい!
第3話、今回の執行は2件!
・パチンコ屋の売上金を差し押さえ
・アパート退去の強制執行
メインはアパートから退去しない債務者の矢上遼一(高橋光臣)の執行。
こちらガッツリ人の心に触れる回となっております!
涙を拭くものを用意して視聴しましょう!
やりがいを感じる仕事
保護動物カフェでバイトをしているひかりの元へ現れた小原と栗橋。
小原は「私には君が必要なんだ」と真剣な顔をしますが「犬相手の仕事のやりがいよりも、人間相手の仕事の方がやりがいがある」という言葉に保護カフェスタッフは怒ります。
実際に動物は法律上「動産」として扱われます。
しかし、保護カフェでは「動物と人間を同等に扱っている」という主張により、小原は「ここではそれが道理だ」とそれに従います。
犬にびびりながらも「また連絡をください」と言って帰っていった小原をひかりは、犬嫌いなのにわざわざ来るなんて、と小原を気にしている様子でした。
そんなある日、ひかりが早番の帰りに裁判所へ顔を出すと、栗橋(赤い小花柄のアームカバー)は驚きます。
そのとき、ちょうど外へ出ていた小原が「今晩執行することにした」とやってきました。
パチンコ屋の動産執行で、債務額は800万!
電気屋が店の工事をしたにも関わらず、パチンコ屋はそれを支払わないと言うのです。
そこで、小原は売上金をおさえることにします。
売上金を持ち逃げしてしまう場合があるので、閉店作業中の時間を狙うことになりました。
ただ、そのパチンコ店の名前が「ブルドッグ」…小原は身の危険を感じ、ちょうどそこに居合わせたひかりを連れていくことに決めました。
いざ債務者のパチンコ店!
ドアを開けたスタッフは売上を差し押さえると聞いて阻止しようと必死になりますが、小原はグイグイと入店。
会計部長が慌ててやってきますが、期限内に支払いがなく債権者は執行申し立てをしているので、小原は目の前の売り上げ金を執行すると強く言います。
すると一転して、明日の操業資金にいくらか残してくれと頼みこまれますが、小原は「執行を商売の駆け引きと勘違いしてもらっちゃ困る」と売り上げの全額735万を差し押さえることができました。
引きこもりの債務者・矢上遼一
債権者は公団住宅、執行の申し立ての内容は、家賃不払いによる部屋の明け渡しと動産執行でした。
債務者の矢上は家賃を払わず、禁止されているペットの飼育もしているというので、ひかりも呼ばれることになりました。
ゴミやペットの臭いも酷く、住民からも苦情が出ているとのこと。
小原の再三の呼びかけにも関わらず、矢上は出てきません。
そこで強制的に鍵を開けようとしますが、中で何か細工をしているらしくドアも開かず…。
矢上のいとこにも来てもらっていたのですが、その呼びかけにも応じず困り果てていると、ひかりが「そういえば」と昔のことを話し始めました。
ひかりが子どもの頃、喘息で学校を休んでいた日、母親がパートから帰ってくると、ドアには鍵がかかっており、チャイムを鳴らしてもひかりが出てこないというできごとがありました。
母親は、もしかしたらひかりが喘息の発作で倒れているかもしれないと不安になり、隣人に頼み込んでベランダ伝いに部屋へ入ったとのことでした。
それを聞いて、小原は4階の債務者の部屋へ侵入するため、隣人に交渉しに行きました。
しかし鍵屋は高所恐怖症…小原はその責任感から自分が行くことを決めますが、いまいち腰が引けている様子。
それを見て、ひかりは「私も行きます」「執行官の護衛なので」と一緒についていくことにしました。
いざベランダにたどり着くと、そこには大量のゴミ、ゴミ、ゴミ…!
酷い悪臭の中部屋を調べていると、数匹の猫を見つけました。
小原は「猫は大丈夫」とのこと。
布団から人間の足が出ているのを見つけ、布団をめくってみると、そこには債務者の矢上が猫を抱いて座っていました。
小原は動産差し押さえ、部屋の明け渡しの旨を伝えました。
「もうおしまいですね…」と亡くなった母親の写真を見つめ、矢上は酷く咳き込み始めました。
矢上のいとこは、矢上を病院に連れていくために執行を待ってもらえないか、部屋も片付けるから、と言うので、小原は債権者にもう少し待ってもらえるよう交渉します。
介護離職をしていた矢上
矢上は入院することになりました。
その間、小原とひかりは矢上について弁護士から矢上が母親の介護のため、会社から退職を迫られていたようだとの話を聞きました。
それを聞いて、ひかりは夜、離れて暮らす母親に電話をしました。
泣いているのか、寂しくなったのか、失恋でもしたのか、と聞く母親に、ひかりは「最近色んな感情に触れ過ぎたっていうか…」と涙をこぼします。
そして執行の日。
矢上のいとこは荷物の所有権を放棄する、その他のものは廃棄、本人も同意していると言いましたが、小原は「やはり大事そうなものは倉庫に保管しておきましょう」と決めました。
それよりも大変なのは、矢上の飼っていた3匹の猫。
小原は保護カフェに、猫を預かってもらないかと依頼しに行きます。
無事に預かってもらえることになりましたが、店長には「もうひかりを巻き込まないで」と言われてしまいました。
小原も、楽しそうに犬の世話をするひかりを見て「そのようですね…」と何か思うところがあるようでした。
ひかりは帰路についた小原を追いかけ、小原と話をします。
小原は、若い子にはつらかっただろうと言いましたが、ひかりは「小原さんは強いんだと思う」「私が弱いだけ」と言いました。
普段触れることのない人間の激しい感情に慣れていないひかりは、「(心が)ざわざわしちゃう」と心のうちを明かしました。
するとなぜか小原は「自分は独身」「正確にはバツイチ」と「自分はまだいける」「もっと生きがいをもって働きたい」と話し始めます。
動揺するひかりでしたが、小原もまた執行官という仕事に「ざわざわする」「胸が痛い」と思っていることを知りました。
小原は、執行は「人生に区切りをつけてもらうために」「リスタートしてもらうために」大切だと考えていました。
「気が向いたらまた一緒に仕事をして欲しい」「無理なら友達でもいい」という頓珍漢な小原に、ひかりはいつも通りの塩対応をしますが、その顔は晴れやかでした。
矢上と猫
退院した矢上は保護カフェに猫を迎えに行きました。
しかし、保護猫を返すには、飼育環境があるかどうかを見定めなくてはならず、簡単ではないと言われます。
矢上は悲しそうに猫を撫でながら、母親の介護を思い出していました。
介護はままならず、つらいこともたくさんあり、早く死んでくれないかと思うこともあった。
しかし、それでも母親と一緒に過ごした時間は大切なもので、もっと一緒にいたかった、亡くなる1か月前には毎日手を繋いで眠っていた。
それなのに、突然一人で生きろと言われても無理、終わりだと嘆く矢上。
ひかりはそんな矢上に「終わりかもしれないけれど、始まりでもある」と伝えました。
それに、猫を引き取ることはできなくても「預かりボランティア」ができる、と店長は笑います。
迎えに来てあげてくださいね、との言葉に、矢上のいとこは矢上に「やってみよう」と声をかけました。
矢上の「始まり」を見て、ひかりは自分も就職先を探さないと、と求人を眺めていました。
するとそこには夜逃げをした元職場の社長の写真を見つけます。
ひかりが動揺していると、今度は廊下でドタバタと騒がしい音が聞こえました。
何事かと廊下へ出てみると、大家が嬉しそうに「事務をしながら弁護士のお仕事をしている人が入った」と入居者が来たことを教えてくれました。
ひかりも小さく拍手をして喜びますが、目の前に現れたのは、頭にタオルを巻いて段ボール箱を運ぶ栗橋くんでした。
第3話感想!大変身、矢上遼一(高橋光臣)
髪もぼさぼさ、ひげも生え放題のゴミ屋敷の住人を演じた高橋光臣さん!
人生の再スタートが見た目に分かりやすく、これから立ち直っていくんだと応援したくなる回でした!
そして最後に現れた栗橋くん…なぜひかりの隣の部屋に越してきたの?!
前回長窪に「マッチョめ」と悪態をついていた姿を見るに、もしかしてひかりのことが…?!
来週も楽しみです!
見逃し配信はTVerで!
【シッコウ!!~犬と私と執行官~】第4話のネタバレ感想・あらすじ
[st-kaiwa1]第4話「美人ママの正体は大嘘つき!?」[/st-kaiwa1]
あらすじ
小原樹(織田裕二)から【執行官】という仕事に対する思いを聞いた吉野ひかり(伊藤沙莉)。人の人生の極限状態に向き合い続ける現場に「胸がざわざわ」してしまったひかりは、これっきりで《執行補助者》の仕事を辞めたいと打ち明けるが、小原は「その心は執行に大事なものなのではないかと思う」と話し、「気が向いたらまたざわざわしよう」と言い残して、立ち去っていく。
程なくして、ひかりが住むアパート『サニーハイツ青柳』の空き室に、執行官室事務員の栗橋祐介(中島健人)が引っ越してくる! 銀行員だった栗橋がなぜ今の仕事に就いたのかを聞いたひかりは…?その頃、小原は2人の保育園児を持つシングルマザー、山家佳菜江(さとうほなみ)の執行に向けて調査を進めていた。
美しくも怪しい佳菜江の所在がなかなか掴めず、さらには立会人の須賀川悟(モロ師岡)が現場に来られないと聞いて途方に暮れていた小原の前に、大きな犬を連れたひかりが現れる。「もう少し執行官の仕事を知ってみたい」という言葉に、天にも昇る気持ちになった小原は、ひかりを今回だけ特別に《立会人》として、佳菜江の執行の現場に連れていくことに!
佳菜江の娘のミナとナナを使って家まで案内させたことに心苦しさを感じつつも、自宅の金品の差し押さえを開始する小原。一方のひかりは、佳菜江から借金をすることになってしまった経緯を聞き、なぜか共感を…。小原は美しい佳菜江に心が揺らぐも、実はとんでもない嘘つきママであることが分かり…!?さらに差押え品の売却期日にまさかの事態が起こってしまう…!
ネタバレ感想|怒る吉野ひかり(伊藤紗莉)の大絶叫!
第4話では美人のシングルマザーが債務者!
情熱的な小原…この美人を目の前に、今回の執行さてどうなるのか…?
隣の部屋に越してきた栗橋くん
栗橋くんが職場に近い部屋を探していたところ、小原がひかりの部屋の隣に空室があると教えてくれたらしく、この度アパートへ越してきた栗橋くん。
元銀行員なのに、なぜ執行官室で事務員をやっているのかと尋ねたところ、銀行員時代の話を始めました。
債権者の立場で、執行官と仕事を一緒にしたことがあった栗橋くん。
債務者の工場社長は栗橋くんたちに水をかけ罵声を浴びせる有様でしたが、一緒に仕事をした執行官はほがらかに債務者と話をし、穏やかに解決してくれたそうです。
銀行を辞めたことをもったいないと言う大家さんに「銀行は業績アップのためのサービストークも多くて」「マッチョイムズな男性も多くて僕向いてなくて」とぽつり。
しかしそのあと饒舌になった栗橋くんから聞かれるのは「その点執行官室での仕事は定時で帰れて勉強もできますし、何より癒されますよね!」という言葉。
ひかりは思わず「え?」と聞き返しましたが、どうやら聞き間違いではなかったようで。
「執行官の皆さんは知的で渋みがあって心が落ち着く」「小原さんは若手でまだまだ熱血漢ですけどそこもまた可愛い」と満面の笑顔で語るのでした。
シングルマザーで子ども2人、娘…の美人債務者
先週、執行の下調べで、ちょうど帰宅してきた債務者(であろう親子)と鉢合わせになった小原。
娘2人を連れた美人ママに「山家さんですか?」と尋ねると、元気よく返事をしようとした子どもの口を塞いでママが「違います~!」…と去って行ってしまいました。
今日はその債務者のもとへ行かねばならないのに、執行で立ち会うはずだった立会人がまさかの急病で出てこられず、代わりも見つからず。
そんなとき、犬の散歩中だったひかりが、どうしようかと困っていた小原の哀愁漂う背中を見つけて近寄ります。
声をかけると、小原は犬に驚きますが、ひかりはお散歩のバイトなのだとかまわず犬の写真をぱしゃり!
そして先日見つけた前会社社長が新しい事業を始めるかもしれないという情報を小原に伝えますが、小原は「そうですか」とあっさりしています。
「追わないんですか?」と不思議そうにするひかりに、小原は「追うのは債権者のすること」「終わった事件に執行官は関与しない」とのこと。
新しい事業で借金が返すことができればベスト、そうでなければまた会うことになるかもしれませんが…。
ひかりは執行官の話を聞きながら、「もっと知りたい」「また手伝いをしてもいいかも」と言います。
小原はそれを聞いてにっこり大喜び!
「君とは気が合うと思っていたんだ、良いバディになる!」
声を上げて喜ぶ小原に犬が吠えると、途端に狼狽える小原。
それを見てひかりは「本当に可愛いか…?」と栗橋くんの発言を思い出しますが、まあ「犬っぽくはあるか」と全否定というわけではなさそうです。
すると向こうからたくさんの子どもたちが、犬めがけて走ってきます。
子どもをたしなめる保育士ですが、ひかりは犬の撫で方を教えながら犬を撫でさせてあげていました。
その子どもたちの輪の中に、小原は2人の女の子を見つけます。
それは先ほど去って行った債務者・美人ママの娘だったのです。
立会人のひかり
今回は室長に確認・許可を取り、急遽立会人という立場で現場へ訪れたひかり。
いつもの鍵屋の弟子と、小原、ひかりの3人で債務者の部屋へ。
中から出てきたのは先週「違います~!」と去って行った美人ママでした。
山家がした借金97万円を返さないとのことで、動産執行の申し立てがあり、今日は差し押さえをします。
子どもの前でも執行するのかというひかりですが、今しないと次はいつできるか分からないから仕方ないと言う小原。
すると山家は「どうやったら幸せになれるんですかね」と小原に聞きます。
なんとか払おうとしている、1回だけ待ってもらえないかと涙ぐむ様子に、小原は動揺しつつも「差し押さえは延期できない」と伝えます。
涙を流す母親に寄り添う子どもたち。
小原は「差し押さえをしたらすぐに帰る」と部屋に上がりました。
生活費がギリギリのところで友達の結婚式で3万借りちゃって…と話す債務者。
返済期限を目の前に風邪をひいて派遣を切られ、冷蔵庫と洗濯機が壊れて子どもの靴に穴もあいて、別のところから借りて…と繰り返していたとのことでした。
その時、小原が手に持っていたものを見て子どもが「ママの指輪!」と叫びます。
「大丈夫、すぐに持っていくわけじゃない」と言う小原。
執行は1か月後に設定している、その間貴金属以外は自由に使ってもらっていい、また債権者に少しでも返済があれば、期日が延期される可能性もある、そう伝えると、山家は「絶対に返します!」と希望を見出したようでした。
小原は部屋を出る際に公示書を貼りながら「指輪は箱からは絶対に出さないで」と言い、早々に立ち去ろうとしますが、子どもたちは「もう帰っちゃうの?」と寂しそうにします。
晩御飯を食べていかないかと聞く山家に、そういったものは受け取れないからと断る小原ですが、「死んだ父親が優しい人だった」「執行官さん見てこういうお父さんだったのかなって思っているんじゃないかしら」と笑う表情を見て、小原はなんだか思うところがあるようでした。
裁判所に帰り、山家らは貧乏そうには見えなかったと言うひかりに、小原は「1年執行官をやってきてようやく分かってきたことがある」と言います。
まだ1年目の小原に驚いたらしいひかりでしたが、小原は気にせず続けます。
「みんな普通なんだ」「ほんの小さなきっかけや、運命のボタンの掛け違えでたまたま」「何も特別じゃない」
母子世帯の9割が生活が苦しいと感じている、相談できる人が身近にいない、気軽にお金が借りられる世の中も悪い…そう話す執行官室のメンバー。(栗橋くんは水色んび花柄のアームカバー)
山家が金を返す意思を見せたということで、差し押さえ期日を延期にする方向に決めた小原でした。
そして帰り際、これからロースクールに向かうという栗橋くんに「大家さんが言っていた近所の美味しいラーメン屋教えてくださいね」と言う栗橋を見送るひかりを見て、小原は「ご近所で 仲良しそうで なによりだ」と一句詠みます。
そんな小原にひかりは「今日の債務者さん美人でしたね」「小原さんの好みなのばればれでしたよ」と突っかかります。
やいのやいのと言い合いをする小原とひかりを見ながら、「あれって仲良いの?」と見守る執行官たちなのでした。
おかしい?音沙汰のない債務者
ある日、犬猫カフェに小原がやってきました。
話を聞くと、売却期日を明日に控え、債務者からも債権者からも何も連絡が来ないというのです。
心配そうにするひかりをよそに「彼女、思い詰めてなきゃいいんだけど…」と動産差し押さえよりも、債務者の方を心配しているらしい小原に、ひかりは眉をひそめました。
そして執行当日。
本日のメンバーは立会人のひかり、執行官の小原、運送の長窪、鍵屋、古物商。
競り売りは期待できそうですね~と言っていたメンバーでしたが、呼びかけに応じない山家。
するとひかりが電気のメーターが止まっていることに気付きます。
裏から覗いてみると、部屋の中には何もなく、実際に開けて入ってみたもののもぬけの殻。
大家に尋ねると「3日前に引っ越した」…部屋の中には公示書だけが残されていました。
子どもが通っていた保育園に行ってみると、「福島の実家に帰ると言っていた」と話す保育士。
しかし債権者の代理人に聞いてみると、夫とは離婚しただけで死別ではない、夫は生きている、仕事もやめていない、福島にも帰っていないと嘘だらけ!
小原は「もう何も信じない」「俺がバカだった」と嘆きます。
ひかりは落ち込む小原を気にして話しかけていましたが、小原は迷惑そうに「人間のことなんかさっぱり忘れて犬の元へ帰れ!」と追い払います。
その言い草にカチンときたひかりは「もう犬とか関係なく呼び出したりしないでくださいねええ!!!!!」と叫んで怒って帰っていきました。
それから2週間。
一切連絡が来なくなった、というひかりは友人と栗橋とラーメンを食べていました。
そこで過去女性の執行官がいたのかどうかと話題に上がりましたが、応募資格もあり、受験している女性もいるのに採用になったことはないと言います。
ひかりは「ざわざわする…」と小原のことを思い出していました。
別の債権者から申し立てをされた山家
すっかり腑抜けたような小原に、栗橋くん(きなりに黄色の小花柄のアームカバー)が駆け寄ってきます。
山家に、前回の事件とは別の債権者から動産差し押さえの申し立てがあったというのです。
小原は新しい住所を確認し、再び山家の執行の担当になりました。
そして執行の日。
インターホンの画面越しに小原の顔を確認した山家は驚き、動揺しつつも差し押さえられていた指輪を外し、封印の破かれた指輪の箱にしまいました。
改めて顔を合わせると、山家は気まずそうな顔をしています。
次やったら「封印等破棄罪で告発します」と言い、小原は再び動産差し押さえに取り掛かります。
再び差し押さえのシールを貼りつけていく小原でしたが、あの時「絶対に出さないで」と言ったはずのあの指輪の箱が開けられているのを見つけました。
「…返すつもりはないんですね」と言うと、山家は「へへ」と笑います。
小原は残念そうに指輪の箱にシールを貼りました。
・・・
裁判所に帰り、次こそ絶対に差し押さえをと意気込むものの、前回逃げられていることで、古物商などのメンバーが集まりません。
困っていたところ、ひかりが長窪と一緒に執行官室へ現れました。
ひかりは長窪と同じ会社の上着を着ており、長窪曰く「うちの会社の執行部門で執行補助者として契約しました」とのこと。
これは前回の現場で一緒になった長窪からひかりへの「提案」でした。
長窪は、女性の債務者は多いのに、執行官は男性ばかり、そこで職を探しているひかりが入れば…と考えたようです。
「ねーっ♪」とひかりの肩を抱く長窪に、栗橋くん(藍色の無地のアームカバー)は「女性の体を着やすく触るなマッチョめ!」と小声で怒りますが、長窪には届きません。
それを聞いていた小原はゆっくりとひかりに歩み寄り、「ありがとう…友よ」と涙目になって感謝の意を述べました。
そして一行は執行に向かいました。
再三の通知にも関わらず不在だった山家。
山家は「子どもたちに不憫な想いさせたくなかったんだけどなあ」「父親がいない可哀想な子だなんて思わせたくなかった」とぼやきます。
結婚なんかしない方がいい、とひかりに話す山家からは、離婚した元夫との嫌な思い出がどんどん溢れ出してきます。
「借金なんかするくらいなら離婚しなきゃよかった」と実母に言われた山家ですが、「離婚は自分にとってベストだった」との考えは変わらないようです。
「もう逃げません」と山家は小原に指輪を渡しました。
「親兄弟に言って、残りも返せるようにします」と言う山家に、小原は「役所にも相談してみてください」と伝えます。
「社会福祉業議会の審査に通れば無担保、連帯保証人なしで低金利の借入ができる場合があります」
しかし「借入」の言葉にひっかかる山家。
「執行官さんって公務員ですよね?」「教えて欲しいんですけど」
「税金って何に使ってんですか?なんで家事に還元されないの?家族の人のために一生懸命働いている人のところに…」
やりようのない怒りが、堪えてきた涙とともに溢れてきました。
そこに帰ってきた子どもたちが、泣いている山家に駆け寄り、心配そうにしています。
それを見てひかりは、自分が母子家庭だと言うことを話し、「3日に1回でいいから、ありがとうを言おうね」と自分が幼い頃に母とした約束の話をしました。
嬉しいと思ったときに「ごはんありがとう」「お手伝いありがとう」などの言葉ひとつで家族って幸せになれるの。
そう話すひかりに、子どもたちは「うん!」と元気に返事をしました。
後日、執行官室に現れた山家に、栗橋くん(水色に白い花のアームカバー)が古物商の住所を伝えました。
もしまだ売れてなければ買い戻せるということです。
去って行く山家を見送りつつ、ひかりのことを話す小原と栗橋くん。
その頃ひかりは、道端で聞き覚えのある声の女性に呼びかけられていました。
声の正体は、なんとワン!ダフルヘブン元社長だったのです。
第4話感想!吉野ひかり(伊藤紗莉)のハスキーな絶叫ボイス!
伊藤紗莉さんの声ってかなり独特ですよね!
サバサバした感じで、かっこいいなと思います!
今回織田裕二さん演じる小原の、なんだか独特な言い回しの嫌味へ大声で返すとき、本当に腹立ててます!といった感じで叫ぶのが本当に良かったです!
バディものと言えばけんかですよね。
この2人も喧嘩したり、かと思えば歩み寄ったり、仲良さそうな雰囲気を感じさせておいてまた言い合いするのか!といった人間関係の緩急がなかなかくせになります。
来週も楽しみにしています!
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【シッコウ!!~犬と私と執行官~】第5話のネタバレ感想・あらすじ
[st-kaiwa1]第5話「大病院を強制執行!」[/st-kaiwa1]
あらすじ
アルバイトで犬の散歩をしていた吉野ひかり(伊藤沙莉)の前に、夜逃げしたペットサロンの元社長・上野原美鶴(板谷由夏)が現れる!
今度は犬とトリマーのマッチングアプリの会社を始めたと話し、「これはペット業界を天職とするあなたのための仕事よ」とひかりを誘う上野原。差し押さえに懲りることもなく、ますますパワーアップしている様子の上野原に、あ然とするひかりだったが…?そんなひかりのもとに、執行官の小原樹(織田裕二)が仕事の連絡にやってくる。
今回の事件は、『花巻みらいクリニック』の院長・花巻健吉(竜 雷太)への、医療機器の代金未払いによる動産差し押さえ――。執行当日、事務員の栗橋祐介(中島健人)らとともに『花巻みらいクリニック』にやってきたひかりは、健吉の娘で医師の利恵(野波麻帆)とその兄で事務長の康介(松本 実)に迎えられ、健吉の自宅客間へと通される。差し押さえ物品の競り売りの最中、ひかりは、健吉と利恵、康介が何かと言い争っているのを目撃し、家族内に何かトラブルがあるのを察する…。上野原からの新会社への誘いを受けながらも、執行補助者の仕事に少しずつやりがいと使命感を抱き始めているひかり。栗橋や、執行官の日野純二(勝村政信)、渋川万亀夫(渡辺いっけい)らの話でさらに心揺れるひかりだったが、そんな思いを知る由もない小原からは、就職が決まりそうなことを「祝福する」と言われてしまい…?
ネタバレ感想|恋愛ルート多発!バディの小原?隣人の栗橋?同僚の長窪?
第5話の債務者は花巻みらいクリニックの院長家族!
そして突然現れた前会社の社長…一体どうなってしまうのか…!
「ワン!ダフルマッチング」という事業を始めたと言う前会社の社長。
テンション高く新事業にひかりを誘う社長ですが、ひかりはドン引き…。
病院への動産差し押さえ
ひかりが執行補助の仕事としてやってきたのは保管倉庫。
「肖像権侵害に基づくアイドルグッズ執行官保管の仮処分」ということで、アイドルの写真を処分せよとのことでした。
まだ使えるものでも処分しなければなりません。
勿体ない…と言うひかりでしたが、執行官保管の荷物が盗難にあったなどとなれば国家賠償の問題に発展する可能性も…笑えません…。
そしてある日、保護カフェにやってきた小原が犬担当としてひかりに持ってきた仕事というのが「病院の動産差し押さえ」でした。
院内の居住スペースに神経質な犬がいるということで、明日が売却期日なのでついてきて欲しいとのことです。
医療器具の代金が未払いということで、今回は競り売りがあります。
競り売りの方法は以下です。
- まず古物商が買いたい金額を申し出る
- それより高い金額の申し出があれば競りは続く
- それ以上なければ、執行官が3度金額を読み上げ、3度目のコールで競りは完了
今回は事務員として現場を見学するとのことで、栗橋くんも執行についてきました。
そして1つ目、絵画の競りが始まると、さっそく10万円の声が上がりました。
どんどん金額が上がる中、怪しい男が「12万5000円…16万5000円…」と微妙な金額をコールし、事務長とちらちら目配せをしています。
債務者は差し押さえ物品を買い受けできないので、小原に言われて退場することになりました。
奥の部屋から出てきた車椅子の院長は絵画を手放したくないらしく、親子喧嘩を始めました。
競りが終わって執行は終了しましたが、犬をずっと抱っこしていたひかりは、老犬の腰が少し違和感があるとのことで娘にその旨を伝えましたが、娘は「なんなのよ」と小さな声で愚痴をこぼすのでした。
評判の悪い花巻みらいクリニック
執行が終わり、いつもの店に集まり食事をしていた執行官たち。
債務者の花巻みらいクリニックを検索すると、レビューは低く、コメントにも「態度が悪い」「愛想がない」「看護師長がパチンコにいる」など散々。
しかし、こんな情報は執行にはまったく関係ありません。
そのとき、長窪がスパゲティを口に詰め込みながら「吉野ちゃんペット業界の仕事が見つかったみたい」と物陰から顔を出しました。
正社員にならないか誘ったところ、そのような返事がかえってきたと言うのです。
栗橋くんが「ワイルドもいい加減にしてください、口の周りがケチャップだらけですよ」と苦言を呈したところ、長窪は笑って、栗橋くんが差し出した紙ナプキンに顔を押し付けて栗橋くんに口の周りを拭いてもらう(?)のでした。
さて、ところ変わって噂の花巻みらいクリニックの院長の娘は母親。
2人は犬を連れて動物病院の待合室で呼ばれるのを待っていました。
ごった返す待合室で、母親は自分の病院を比べてか「父親の代で病院をたためばよかった」などと小言を言います。
継げと言うから継いだのに、と娘は大声を上げて怒り出しました。
病院の動産差し押さえの原因となった新しい医療機器を揃えたのがこの娘でしたが、自分が病院を継ぐことは本意ではなかったようです。
執行官は誇りをもてる仕事だから
花巻みらいクリニックの犬を診察したひかりの親友の夏奈はその夜、ひかりの部屋へ遊びにきていました。
執行の内容は詳しくは言えないものの、夏奈は花巻親子が医者で開業医なのではないかと名推理を披露。
犬が椎間板ヘルニアだったという話をしつつ、ひかりに舞い込んできた「ワン!ダフルマッチング」という怪しい事業についても歯に衣着せぬ物言いをする夏奈。
その時、栗橋くんの部屋から騒音が響いてきました。
怒った夏奈が栗橋くんの部屋のドアを叩いたところ、中には3人の執行官たち。
べろべろに酔っぱらっている執行官のおっさんズと早速打ち解けた夏奈は「なぜ執行官になろうと思ったのか」を聞き出します。
すると、執行官は誇りをもてる仕事だから、という回答が返ってきました。
元は書記官であったり、国税局の徴収職員であったり、法律関連の実務のキャリアがある人間が試験に合格してようやくなれる仕事なのです。
にも関わらず、借金取り扱いされてしまう執行官ですが、この仕事に大切なのは「人間力」だと話す執行官にひかりは大きくうなずきました。
一方で、栗橋くんは酔っぱらった執行官に「優秀な事務員さんも不可欠」と抱き着かれ、まんざらでもなさそうな(?)顔をするのでした。
執行官たちを見送る栗橋くんとひかり。
栗橋くんは「WEB3.0系に特化した執行官になりたい」と話します。
それらに詳しい執行官が今はまだ少ないからだそうです。
花巻みらいクリニックのビル明け渡し
建物の家賃も払っていなかったという花巻みらいクリニック。
病院のビルを明け渡すよう裁判の判決が出たため、債権者からビルを明け渡すよう申し立てがありました。
通院、入院患者のことも考え、小原は退去までの期間を長めにとり、2ヵ月を提示しました。
裁判のことなど聞いていないという娘や父でしたが、こうなってしまっては仕方がありません。
しかし、明け渡し期間の2ヵ月が経とうというのに、花巻みらいクリニックは診療をやめていませんでした。
小原が「患者がいる状態での執行の手続きはどうしたらよいのか」と裁判官に聞いたところ、裁判官は、一度都の医師会に相談した方が良いと言います。
地域の病院・病床数についてや患者記録の問題など、複雑な項目がたくさんあり、小原は動揺が隠せません。
一度様子を見に行くことに決めた小原は、ひとまず明け渡しの期日に補助者として同行するようひかりに電話で依頼をします。
するとひかりは、手当が出ないことは承知の上で同行すると言い、2人で花巻みらいクリニックへ向かいました。
小原は院長に「こうなってしまった以上、最後まで医者として社会のルールを守り、病院の矜持を守ることが先生が見せるべき姿だと思う」と伝えます。
しかし院長は懸命に働き、この病院を残そうと努力してきたが上手く行かず、家族にも疎まれる今、今更医者の誇りもクソもあるか、と感情的になります。
ひかりは院長に「言いたいこと言い合っていて、疎まれていると言った感じは…」と咄嗟に口をはさみましたが、院長はうんざりした様子で話を拒みました。
執行まであと1週間もありません。
そんな院長の姿を影から見ながら、娘は何かを感じているようでした。
明け渡し執行の日
いよいよ明け渡し執行の日がやってきました。
執行官の小原を始め、鍵屋、運送担当の長窪、奈良井、ひかりが裁判所から病院へ向かいます。
その後ろ姿を見送る栗橋くん(ピンクの小花柄のアームカバー)は「無事の落着を」と鈴を鳴らすのでした。
いざ病院についてみると、やはり看板は下りていません。
しかし、診療はしていないようです。
玄関の自動ドアは鍵が閉まっており、鍵屋により開錠。
そして院内に入ると、中には家具や医療器具の何も残っていませんでしたが、院長室には小原が貼った公示書と、執行官にあてた手紙が残っていました。
手紙は院長からで、ここを出ていくことを決めたと書いてありました。
都や医師会、保健所など関係各所と協議し、患者も別の病院へ転院させたと言うのです。
小原の誇りある仕事ぶりに感化され、院長は「医師としての誇り」をほんの少し思い出したような気がする。
小原や、補助者であるひかりへの感謝の手紙に、小原は涙をこらえきれません。
恨まれこそすれ、感謝されたことなどなかったのです。
ひかりは「ワン!ダフル」の社長へ断りの電話を入れていました。
「正社員として働くより、今の方が誇りが持てている」というひかり。
そんな社長のもとに、再び執行官がやってきました。
ひかりは動物病院の待合室で花巻の娘に会いました。
本当は父に憧れていたし、嫌々継いだわけではなかったと話します。
今は総合病院で医師として働くことなり、母は介護施設で、兄が父を介護しているいうことでした。
その表情は笑顔で、ひかりは保護カフェに帰ってそれを思い出し「家族っていいな」と呟きます。
するとそれを聞き逃さなかった店長が「結婚願望はなかったんじゃ?」とからかいます。
ひかりは結婚願望を否定し「父親いなかったから」と言うと、そばにいた栗橋くんが驚きます。
そして更に驚くできごとが起こります。
突如保護カフェに駆け込んできた長窪くんがひかりに面と向かって「付き合って欲しい」と頭を下げ、腕をつかんで走り出したのです。
それを見て「青春!」と興奮する店長をよそに、「な、なんだよそれぇ」と焦る(?)栗橋くん。
一体何が起こっているのか…?!
第5話感想!恋愛ルート多発!
いやいや、今回はひかり、小原とアプリの連絡先を交換したり、いつものように栗橋くんと仲良く話をしているだけにとどまらず…!
なんと長窪に「付き合って欲しい」と頭を下げられ連れ出されるなんてそんな…恋愛ルートが多発した回でした!
まあ長窪くんが初期の方からひかりと距離が近く、職場に関しても世話をしてくれるなどそれっぽいアクションはありましたが…。
とは言え「付き合って」という言葉には「一緒に来て」などの交際という意味ではない文言でもありますし、まだまだ分かりませんね!
それより、長窪くんのあの態度に動揺する栗橋くんの方が気になりますが!
執行に関しては、今回は悩みながらも執行官の仕事が報われる良い回でしたね。
仕事の誇りというものに焦点があてられて、私もまた背筋が伸びる思いです。
さてもさても色々ありました5話、次回が楽しみですね…!
【シッコウ!!~犬と私と執行官~】第6話のネタバレ感想・あらすじ
[st-kaiwa1]第6話「激安!競売マンションの罠!?」[/st-kaiwa1]
あらすじ
不動産競売の開札会場に不動産所有者の佐久山伸司(でんでん)が乗り込んでくるというトラブルが起きる。マンションの部屋の所有者である佐久山は、息子が借金の担保に勝手に部屋を抵当に入れていたため、住んでいる部屋を出ていかなくてはならなくなっていたのだった。
その頃、長窪桂十郎(笠松将)から、「人助けだと思って、ウソに付き合ってほしい」と頼まれた吉野ひかり(伊藤沙莉)は、長窪の母・頼子(千葉雅子)と対面。実は長窪は頼子から再三見合いを勧められて困っており、ひかりを「結婚相手」と偽って紹介し、見合いを断ろうとしていたのだ。長窪に連れていかれたひかりを心配した栗橋祐介(中島健人)は、待ち合わせ場所の喫茶店までついていってしまい…?
後日、明け渡しの催告に行くことになった執行官の小原樹(織田裕二)は、佐久山が犬を飼っているという情報を入手し、ひかりに同行を依頼する。
1カ月後には明け渡しの強制執行が行われることを伝えるも、頑なに「出ていかない」と言い張る佐久山。困惑しながらも部屋をあとにする小原たちだったが、そんな一行を佐久山の孫・真琴(毎田暖乃)が追いかけてくる。真琴から祖父の佐久山と2人で暮らしている理由や父親の借金の話などを聞いたひかりは、大人の事情に振り回される真琴の姿に胸を痛め…。
ネタバレ感想|栗橋くん大激怒!
長窪に「頼む、付き合って欲しい!」と頭を下げられ、あるところへ連れていかれてたひかり。
嘘をついて欲しい、隣にいてくれるだけでいいという長窪がひかりを連れて行ったのは長窪の母親の元でした。
「俺この人と結婚する」と言うと、長窪の母は「お前が決めることじゃない」「神様が選ぶ」と叫びます。
ひかりや、2人についてきていた栗橋くんが長窪のことをフォローしますが、長窪母は納得していない様子でした。
競売にかかった住まい
マンションの部屋を競売で購入した夫婦。
しかし、そのマンションから債務者の佐久山は出ていかないと言うので、夫婦の申し立てにより、立ち退きを要求することになりました。
部屋が競売にかかることになった理由は、佐久山の息子がこのマンションの部屋を借金の抵当に入れていたからでした。
明け渡しの要求と公示書の提示に部屋を訪れた小原たち。
佐久山は孫の真琴と一緒に住んでいました。
元々は家族4人で暮らしていた息子一家でしたが、息子の事業の失敗により、佐久山が真琴を引き取り育てることになったのです。
真琴と犬を連れて公園で家族の話を聞くひかりでしたが、その内容からは佐久山が真琴のことを大切に思っていることが分かりました。
長窪の生い立ち
ひかりを連れ去っていった長窪がお詫びに、と食事を奢ってくれるというので、喫茶店でひかりとカフェの店長、栗橋くん、長窪が集まりました。
父親が普通に働いているにも関わらず、貧しい暮らしを強いられていた長窪。
母親が宗教にどっぷり浸かり、金をそちらへ流していたのです。
両親が離婚し、父親と暮らすことになった長窪でしたが折り合いが悪く、なぜ自分ばかり…と悲観していました。
しかし、バイトで自分で稼ぐようになり、特に執行補助者を始めてからは「自分ばかりが不幸だ」という顔をするのも…と前向きになれたといいます。
債務者、債権者、それぞれの想い
公示書を提示してから3週間、小原は明け渡しを3日後に控えた佐久山家を訪ねました。
呼びかけても応答はなし、鍵が開いていたので中へ入ると、やはり佐久山は出ていかないという姿勢を変えません。
3日後には強制執行が入ると伝えても頑なな佐久山に、執行官室のメンバーは渋い顔をします。
強制執行で債務者の行く先がなくなったとき、一時的に保護してもらう可能性があることを福祉事務所に伝えておくことも必要だと言います。
住まいの立ち退き、明け渡しの強制執行には福祉の力が少なからず必要になるようです。
その夜、佐久山の家では、佐久山が夕飯の準備をしていました。
執行日を不安に思っている真琴に佐久山は「知らんぷりしていればいい」と言います。
教師として真面目に生きてきた佐久山でしたが、世間では政治家やお偉いさんも、自分の息子であり真琴の父親も、それぞれの罪から逃げて知らんぷりをして平気で生活をしている、だから自分たちもそうすれば良いというのです。
一方、買受人の夫婦は小原たちと強制執行にかかる費用について説明を受けていました。
競売で安く購入できたとは言え、一生懸命にお金をためて購入したマンションの部屋。
妻は子どもを身ごもったこともあり、デリケートになっているらしく、涙をこぼしました。
「幸せに暮らしたい」
これが夫婦の願いでした。
執行当日
執行当日になりました。
執行官、執行補助者、立会人たちと万全の体制で強制執行へと向かいます。
玄関の鍵は開いており、玄関先には佐久山が飼い犬とともに座り込んでいました。
佐久山は強制執行について小原に「知らない」「存じません」と言います。
「やれるものならやってみろ」と言う佐久山に小原が引くはずもなく、そのまま強制執行に取り掛かりました。
強制執行を止めてやると息巻いた佐久山は裁判所まで行ってしまいました。
執行官らは懸命に佐久山を宥めますが、弁護士にも相談したが相手にしてもらえなかったと叫び、しまいには死んでやるとはさみを自らに向けます。
それに対して栗橋くんが「債権者の夫婦こそ被害者だ」と怒鳴りました。
競売で購入した家が長期に渡り引き渡されず、そればかりか強制執行にかかる費用まで払うことになってしまったのです。
知らなかったこととは言え、悪いのは借金を返さなかった方だと言う栗橋に、佐久山が落ち着くはずもなく「俺の倅が悪いのは最初から分かってる!」と傘を振り回して事務所の中で暴れました。
学校から帰ってきた真琴を連れて、ひかりは事務所へと向かいました。
そこには暴れすぎて腰を痛めた佐久山がソファでぐったりとしています。
犬と真琴だけが自分の味方、この国は真面目な奴が貧乏くじを引くようにできているのだと悲しそうに言います。
「知らんぷりできなかったな」と、佐久山は執行を受け入れました。
夕方、執行が終わったマンションへ戻ると、部屋が引き渡されることを夫婦が喜んでいました。
それを見た佐久山は夫婦に駆け寄ります。
「うちの給湯器は突然熱いお湯が出ることがある」
「最初から水の蛇口と一緒にひねった方がいい」
「奥の部屋のふすまは犬が噛んだので取り換えた方が良い」
「ベランダはあまり日があたらない」
「でも朝は明るいので、朝早くから干せば洗濯物はちゃんと乾く」
この部屋に住んでいたからこそ分かる、生活の大事なポイントでした。
「待たせてすまなかった」と謝る佐久山に、夫婦も「私たちも大切に住みます」と頭を下げます。
去ろうとする佐久山に福祉事務所に行くかと聞くと、佐久山は「ホテルを探す」「執行官は本当に酷いやつだ」と怒鳴りながら歩いていきました。
その後佐久山は教師のボランティアをしながら、執行官たちも驚く速さで家財道具を少しずつ引き取り、迅速に生活環境を整えているようでした。
ひかりに預けている犬ももうすぐ迎えに行くという佐久山に、ひかりは「はい」と笑顔で答えます。
第6話感想!感情大爆発回!
今回の債務者である佐久山の怒鳴り声が終始響いているマンション明け渡し執行のお話でした!
住まいを勝手に抵当に入れていた息子のせいで競売にかけられてしまい、債務者にとっては理不尽な内容での執行となりました。
しかしこればかりは仕方がありません、佐久山も守らなければならない真琴という存在もあり、思い出のつまった家を失いたくない気持ちは痛いほど分かります…。
そして佐久山の大声に負けないくらいの怒鳴り声が、まさかの栗橋くんから飛び出しました!
債権者側の気持ちも蔑ろにしてはいけない、理不尽な目に遭ったのは佐久山だけでなく、マンションを買い受けた夫婦も同じなのです。
感情のぶつけ合いはあまり社会人としては得策ではないのが常識ですが…。
真面目に生きてきた佐久山にはよーく通じたようで、丸く(?)おさまりましたね!
さて、長窪の家庭の話も出てきたところで、今後どこかでまた長窪の話が絡んでくるのでしょうか…?
次のお話も楽しみですね!
【シッコウ!!~犬と私と執行官~】第7話のネタバレ感想・あらすじ
[st-kaiwa1]第7話「ビルの屋上で任侠バトル!?」[/st-kaiwa1]
あらすじ
ある”決意”を胸に、小原樹(織田裕二)に会いに行った吉野ひかり(伊藤沙莉)。しかし緊張のあまり言い淀んでいると、そこにまたしても元上司である上野原美鶴(板谷由夏)が現れる!「執行されてすっからかん」と話す上野原は、新たに始めたペット事業へのクラウドファンディングにひかりや保護犬カフェの由比千尋(ファーストサマーウイカ)を巻き込もうと、その場からひかりを連れ去ってしまう!
ひかりが言い残した「小原さんに、ほ…」という言葉を頭の中で反芻した小原は、ひかりがもしや自分に”惚れている”のではないかと妄想を…!そんなある日、小原のもとに急きょ執行の事件が舞い込む。
『タンタンファイナンス』という消費者金融から金を借りた債務者の朽木茂雄が、厳しい取り立てを恐れて失踪。残された妻からの連絡で債務者の家に向かうことになった小原とひかりだったが、突然債権者である『タンタンファイナンス』の社員・土山次郎(波岡一喜)も同行すると言い出す! 債務者の家に差し押さえられる物品がなかったことから、小原はこの件を「執行不能」と判断すると、その決定に怒った土山は激高し、まさかの行動に…!
ひかりの機転で難を逃れるが、後日またしても『タンタンファイナンス』に関する事件が舞い込んでしまい…?“ビルに電気を通す執行”という前代未聞のケースの中で、またして土山が登場し、さらなるピンチが訪れる!?
ネタバレ感想|怖い人たち登場回!
ひかりのことを「親友」と呼ぶ小原。
ひかりはそんな小原に「私、小原さんに……ほ、ほ……」と重要な何かを伝えようとします。
ところが前職場の社長に声をかけられ、引っ張られて行ってしまったのでその場はお流れ。
執行官室に帰った小原は「ほ…」の続きを想像します。
――私、小原さんに「惚れ」てるんです――
そう想像した小原は大慌てで叫び出しますが、そんな妄想をしてしまった自分に少し悩み、切り替えるべく栗橋くんに話を振ります。
ひかりとの関係は深まったかと聞きますが、栗橋くんは慌てつつもおじさんたちのボーイズトークを華麗にスルー。
ボーイズトーク解散後、小原は栗橋くんから、過去の債務者から小原あてに手紙がやってきたことを聞きます。
消費者金融「タンタンファイナンス」
手紙の差出人は朽木茂雄という債務者の妻からでした。
債権者の「タンタンファイナンス」から逃げるため、債務者本人の朽木茂雄は家族を置いて出て行ってしまったというのです。
タンタンファイナンスはきちんと登録された消費者金融であるものの、取り立てが厳しい社員もいるらしく、逃げる債務者もいるかもしれないということでした。
手紙の真意を確かめるために、小原はひかりと一緒に執行へ向かうことになりました。
ひかりは取り立てが厳しいタンタンに怖い印象を抱いており、自分たちはその怖い債権者の味方をすることになるのかと不安を口にします。
しかし栗橋くんから「執行官はあくまでも中立の立場」であることを教えられます。
借金はいつか溶けてなくなるものではなく、「雪だるま式に大きくなるもの」
それがいつか全てを押しつぶすことになってしまう…そうならないために、法律や裁判所があります。
執行官はあくまでも中立の立場、執行補助者は執行官の味方。
ひかりは小原の「俺も胸が痛い」「それでも執行しなくちゃいけない」「人生に区切りをつけてもらうために」という言葉を思い出していました。
そのとき、小原の電話の先のタンタンの社員から「執行に同行する」と、今すぐ来る旨を伝えられます。
怖い取り立て
急な執行で車がなく、室長から借りた車で執行へ向かう小原、ひかり、鍵屋の砥沢、立会人の須賀川。
債務者の家へ行き、社員の土山と合流します。
朽木の妻に現状を聞くと「夫もいなくなり、裁判所や金融会社からも連絡がきてどうすればよいか分からない」と言います。
室内を改めようと小原が部屋へ上がったとき、タンタンファイナンスの社員が「嘘をつくな」と怒鳴り始めました。
ずっと見張っていたが、3日前にも茂雄は帰ってきていると言うのです。
妻は「でも…」と言い淀みますが、たたみかけるように壁を叩き始める土山。
それを見かねて小原が「債権者は黙って」と制止しますが土山は聞きません。
とうとう小原は「債務者もいない、価値のある動産もない」と言い「執行不能」と判断しました。
食い下がる土山は「なんでもいいから差し押さえろ」「テレビやエアコンも冷蔵庫もあった」と主張します。
しかしそれらの家電は生活に必要な「差し押さえ禁止動産」であり「差し押さえることはできない」と小原は執行不能の決定を覆しません。
いざ帰ろうと車に乗り込むと、土山は車の前に立ちふさがり、車を叩き始めます。
乱暴な土山に慌てたひかりは、砥沢に防犯アプリでパトカーのサイレンを鳴らしてもらい、自分は電話をかけているふりをして「おまわりさーん!」「公務執行妨害の現場はここでーす!」と土山を引かせました。
小原に車に乗るよう合図をして、その間に車を発進させて逃げ出すことに成功しました。
腹の立つタンタンファイナンスの社員・土山にひかりは怒りますが、小原はなんだか違う感情をもっているようでした。
結局、暴力を振るわれたわけでもないので公務執行妨害扱いにはせず、債権者に対して二度とこのようなことをしないように厳重注意することになりました。
保護カフェに乗り込んできた迷惑社長
ペット業界の社長と保護カフェの店長は考えの相違からバチバチ戦闘モード。
そのとき、保護カフェに動物虐待をしているという通報の電話が入りました。
ものすごい顔で現場へ向かう保護カフェ店長、ひかり、三戸、社長。
電話をかけてきたのは高校生で、通学路の途中にある家が犬の多頭飼育をしているのではないかということでした。
店長曰く、その家は頑固なおばあさんがいる家で、過去に何度か通報があったといいます。
双眼鏡で家の中の様子を見ていると、家の中でおばあさんが倒れているのが見えました。
社長と店長の判断、行動により、警察や救急、知り合いの動物保護団体に連絡をとることができました。
結果、たくさんの犬たちは保護されることになりました。
タンタンファイナンスの代理弁護士
タンタンファイナンスから代理弁護士がやってきましたが、今回は債権回収の申し立てにきたのではないと言います。
弁護士曰く、タンタンは借りているビルの賃料の支払いが滞り、またボヤ騒ぎも起こしてビルの貸主の怒りを買い、その結果タンタンが入っている建物の2階への電気の供給をとめてられてしまったということでした。
タンタンはビルの貸主に裁判所に訴え、仮処分として「3日以内に電気を供給するように」との命令が出ましたが、いまだに電気は供給されず、今回小原のもとへ電気供給の執行の依頼が入ったのです。
電気の供給など前例がなく、どうすればよいのかということで、作戦会議が始まります。
ビルの屋上にある電気室、この周りに置いてある荷物をどかすこと、そのエリアに詳しい電気屋がいるとのことで、協力を仰ぐことになりました。
タンタンとはあんなことがありましたが、その件と今回の依頼は関係ありません。
ひかりは「良い気分はしない」と思いつつ執行へ向かいます。
協力してくれるという電気屋に話を聞くと、このビルは「暴力団系と繋がっている」という噂を聞いたことがあるので乗り気はしないと言います。
警察の援助を依頼しようかと考えた小原ですが、長窪と奈良井がいるので大丈夫だろうと長窪の申し出により、そのままビルへ入ることになりました。
3週間電気が通っていないタンタンファイナンス。
自転車で明かりを発電したり、寒さに指先を擦ってみたり、そろばんで計算をしたり…。
土山もそろばんをはじいていましたが、なんだか居心地が悪そうな表情をしています。
いざ屋上へ行くと、荷物が多くて電気室へ入ることができないというので小原たちは屋上へ向かいます。
しかしそこへやってきたのはこわもてで声の大きな、ビルの社長・鹿山田とその部下たち。
不法侵入ではないか、協力するわけがないと詰め寄るこわもての男たち。
小原は顔では平静を装っていますが内心はたじたじ…長窪たちは喧嘩をしたいのか嬉々としていますが、そんなわけにもいかず。
ひりつく空気の中、土山が小原に何か話しかけようとします。
しかし、小原が頼んでおいたらしい警察がかけつけ、執行の現場に立ち会うことになりました。
鹿山田はしぶしぶそれに従いますが「邪魔をしない代わりに一切協力もしない」と言います。
警察官は本来私人同士の争いに関与しないが、執行の現場で危険がある可能生が否定できないことからたびたび立ち会い協力をすることがあるとのことでした。
電気は通り、執行は成功しました。
いざ電気が通り、ブレーカーを上げるとき、ぎっくり腰を起こした小原に代わってひかりがブレーカーを上げます。
明るいオフィスでは万歳の歓声が上がりました。
土山は小原の元へ行き、執行官のありがたみや、弱い立場のつらさも分かったと言います。
これからも取り立てはきっちりとやるが、これからは債務者の気持ちも慮ることにしたいということでした。
執行の帰り道、小原は思い出したようにひかりに「ほ…」の続きを聞きます。
ひかりは「法律のことを教えて欲しい」と答えました。
誰かの役に立ちたい、助けたい、だから少しでも法律のことを教えて欲しいと言うのです。
小原は喜び、ふたりは握手を交わします。
第7話感想!怖い人たち登場回!
小原とひかりの恋愛ルート進展か?!と思いきや、法律のことを教えて欲しい!という結果でしたね!
小原的に言えば「男女愛」というよりは「人間愛」が深まった回でした。
今回は漫画のような「怖い人たち」が登場しました。
債務者と債権者の間で、執行官らは中立の立場であるとは言え、恐い人たちの味方はしたくない…!
ひかりの気持ちはよく分かりますが、栗橋くんの助言もあり、ひかりも、我々視聴者も見方を変えることができたのではないでしょうか?
さて一方で問題社長や保護犬の活動も見られて少しほっこり。
問題は抱えつつもなぜか憎めない社長、見守っていきたいですね!
次回も楽しみです!
【シッコウ!!~犬と私と執行官~】第8話のネタバレ感想・あらすじ
[st-kaiwa1]第8話「借金地獄の女子大生を救え!」[/st-kaiwa1]
あらすじ
小原樹(織田裕二)のもとに、19歳の女子学生への執行事件が舞い込む。19歳でも成人扱いで借金ができるようになったため、近年このようなケースが増えているのだと、小原は吉野ひかり(伊藤沙莉)に説明する。
そんな小原から、ある”贈り物”をもらうひかり。自宅に帰って包装紙を開けると、出てきたのは『こども六法』と文庫本の『老子』――「法律をよく知りたいという友」への小原からのサプライズプレゼントだった!「きっと君を守る盾と闘う武器にもなる」という小原の言葉を胸に、ひかりは『こども六法』を熱心に読み始める。翌日、19歳の女子学生・白河杏奈(幸澤沙良)の自宅へ動産執行に向かった小原とひかり。杏奈の母・登和子(筒井真理子)は、娘が借金していることに信じられない様子を見せるが、帰宅した杏奈が逃げ出そうとしたことで、事実を受け入れ、動産執行に応じる。
登和子が借金の理由を尋ねるも、「女子大生はお金がかかる」とはぐらかす杏奈。実は杏奈は大学内で横行している投資詐欺に遭っていたのだ! 親にも借金がバレ、裁判所まで来たことで追い詰められた杏奈は、個人間での金銭の貸し借りをする掲示板【ちょぴっと融資】を紹介される。金を貸す代わりにいかがわしい行為を要求することでトラブルが多発しているという個人間融資。手を出すか迷う杏奈をたまたま見かけたひかりは、「困っていることがあるなら相談に乗る」と声をかけるのだったが…?一方、司法試験予備試験を控え、執行官室事務員の仕事を休んで猛勉強中の栗橋祐介(中島健人)は、ひかりの前で高熱を出して倒れてしまい…!?さらに、ひかりは自分の将来について、ある重大な決意を発表し…!?
ネタバレ感想|女子大生に忍び寄る魔の手を振り払うひかりの勇姿!
3年目の司法試験に向けて前向きな栗橋に、驚きつつも協力をする旧友である弁護士。
そんな彼から共通の先輩の話が出ました。
結婚をして子どももいるのに会社をやめ、その上奥さんも…と何か不穏な話のようです。
予備試験を受ける栗橋くん
栗橋くんが司法試験に向けて休みをとっているために散らかっている執行官室では、女子学生を執行するという話が出ていました。
債務者の家には犬がいるというので、ひかりが執行補助者として同行します。
最近では18歳で成人になり借金ができるとのことで、執行が増えているというのです。
ひかりは小原からもらった子ども向けの法律の本を読んで、少しずつ法律について学んでいました。
日々の生活のあらゆる場面で法律が関わっていることを知ったひかり、見る景色ががらりと変わったと言います。
ひかりが法律に興味をもったことで、栗橋くんもなんだか嬉しそう。
そんな彼が受けるのは「予備試験」
法科大学院に通っていない栗橋くんは「司法試験」の前に3つある予備試験に合格しなくてはいけません。
「短答式試験」→「論文式試験」→「口述試験」→「司法試験」
栗橋くんが受けるのはいちばん最初の「短答式試験」です。
債務者の女子大生
小原たちは白河杏奈の家へ出向き、杏奈の母親と話をしました。
母親は娘の借金を知りませんでした。
ちょうど帰ってきた杏奈は執行官の姿を見て逃げ出しますが、母親がすぐさま連れ戻し、執行が始まります。
杏奈の部屋へ行き、動産差し押さえをしたものの、全額ではありません。
母親は小原たちが帰ったあと、「大丈夫、なんとかする」と言う杏奈に、母親は借金について優しく尋ねます。
バイトもたくさんしているのに、何にお金を使っているのか。
すると杏奈は「私だけ同じスニーカーを履いているのは恥ずかしい」と言います。
お母さんが思っている以上に女子大生は大変、放っておいてと杏奈は部屋へこもってしまいますが、杏奈は部屋でひとり、亡くなったペットの犬にそっくりな犬のぬいぐるみを抱えて「どうしよう」と焦っているようでした。
投資、融資の罠
杏奈は大学で先輩に詰め寄っていました。
「30万返してください」という杏奈に、先輩は鬱陶しそうに「投資ってそういうものだって分かってたでしょ」と言います。
「だから暗号資産とかもやっといた方がいいって言った」「今からやる?」と言う先輩。
「前回と同じやり方で、違うところから同じように学生ローンを借りられる」とそそのかす先輩に悩む杏奈でしたが、ちょうど居合わせた友人がその場を連れ出してくれました。
「あの先輩多分詐欺だよ」「他の子も騙されたって言ってた」と言う友人。
杏奈は金融会社から30万借りて先輩に預けたこと、金融機関からの督促や執行のことを話します。
そんな杏奈に友人は「30万は無理でも、5万とかならいける」と「ちょこっと融資」という少額のお金を借りられる掲示板を杏奈に教えました。
早速杏奈はその掲示板に「3万貸して欲しい」と書き込みます。
するとと途端に「融資可能」「3万なら無利子で」などというコメントがたくさんつきました。
びしょ濡れで帰ってきた小原。
聞くと、債務者の女性が何度呼んでも出てこないので解錠して室内に入ったところ、シャワー室から出てきた債務者にシャワーで水をかけられたと言うのです。
若い女性債務者への執行は大変なので、こういうときに女性執行官がいてくれれば、とおじさんたちは嘆きます。
そして、若い女性たちが執行対象になってしまう原因に言及します。
金融会社などではない、掲示板での個人間での貸し借りが横行していること、その中には性的行為を要求したり、身分証や下着の写真などを担保にする、脅すなどという悪質なものも存在するというのです。
裁判所が助けることができるのは、実際に助けてと声を上げた人々だけだと小原は言います。
その頃杏奈は、掲示板で「10万無利子、顔写真を送って欲しい」というコメントに返信をしていました。
杏奈はその相手からかかってきた電話で「身体の関係をもつなら20万出す」と迫られていました。
断ろうとしていた杏奈でしたが、恐怖で青ざめていきます。
そのとき、杏奈の前をひかりが通りかかりました。
あまりに顔色が悪いので、倒れないか心配で声をかけたというのです。
何か困ったことがあったら裁判所や弁護士を頼って欲しいこと、よければ保護カフェの犬に会いに来てね、というひかりに、杏奈は「関係ない」と逃げていきます。
その夜、ひかりは栗橋くんの元へ「学生の友人が借金で困っている」と相談をしました。
栗橋くんは「債権者へ返済をする目途をたてる」と言います。
無謀な借り入れがあったことを今は反省していること、時給〇〇円の仕事に就き、毎月〇〇円を返済をするので和解して欲しいという相談をすること。
他から借りるなどという悪循環に足を踏み入れないために、現実的な方法をとった上でその困っている友人のために戦うという栗橋くん。
感激するひかりでしたが、その目の前で栗橋くんは試験前の緊張からくる発熱によりダウンしてしまいます。
ちょうどそこへやってきた小原に「若いふたりの恋路を邪魔してしまった」「いやしかしふしだらだ」など言われながら、ひかりは小原と協力して栗橋くんの看病を始めます。
助けて欲しいと声を上げること
杏奈のスマホに、20万融資をするという男から連絡が入りました。
「学生証」「マイナンバーカード」を用意して欲しいという男。
「その2枚をもって下着姿で写真を撮ってください」「5万は振り込みます」「あとは会って渡します」
杏奈は戸惑いながらもお金を借りることに決めましたが、ちょうど母親が帰宅したことで思いとどまることができました。
翌日、ひかりが保護カフェに行くと、杏奈が保護犬を抱っこしていました。
「この子、モコに似てる」と亡くなった飼い犬を思い出しています。
ひかりたちは「どこから間違ってしまったのか」と悲しむ杏奈の話を聞きます。
母子家庭で、母親が大学に通わせてくれたこと、在学期間にかかるお金は自分で支払うこと、先輩に投資詐欺にあったこと、消費者金融で30万借金をしたこと。
ひかりは杏奈とともに母親の元へ行き、全てを話しました。
「助けを求めてくれてありがとう」
ひかりは杏奈と母親とともに、行動を始めました。
消費者金融へ返済の相談、警察へ詐欺被害の相談をし、詐欺を働いた先輩は逮捕されました。
そして最後に、杏奈のアドレスやデータを消してもらうために掲示板で融資の話をしていた相手とコンタクトをとりました。
やってきたのは結婚指輪をつけたおじさん。
「人助けが趣味で、ボランティアみたいなもの」「毎月5万返してもらうことにして、合計5回(会う)でどう?」という男に、ひかりが割って入ります。
ひかりが男の写真を撮ると、男は急いで逃げ出しますが、男の後ろからは小原が現れました。
小原は男に「貸付業務には登録が必要であること」「個人間融資は罪であること」を伝えます。
ひかりはまだ何か言いたげな男に「戦いますか?裁判で!」と言い放ちました。
試験を受けた栗橋くん
予備試験が終わり、栗橋くんの部屋ではおじさんたちとひかりがお疲れ様会を開いていました。
やれることはやった、熱も下がった栗橋くん。
結果が出るのは1か月後ですが、気の早いおじさんたちは「嫁さんをもらってもいいのでは」などと話し始めます。
それを聞いて栗橋くんは、旧友の弁護士と共通の知り合いである興津先輩の話を思い出していました。
結婚し、子どもももうけた興津は、妻が仕事へ行っている間に娘を連れて出て行ってしまったというのです。
妻は子どもを返すよう家庭裁判所に申し立てて、今現在は泥沼。
栗橋くんは結婚について「何が幸せか分からないなぁ」と呟きます。
一方テーブルの向こう側では、ひかりが小原に「女性の執行官になりたい」と話していました。
第8話感想!女子大生に忍び寄る魔の手を振り払うひかりの勇姿!
いよいよ法律に興味を持ち始めたひかり!
そして待ってました、「女性執行官になりたい」というセリフ!
今回の債務者が女子大生であったこと、若い女性相手の執行がおじさんたちには大変であること。
色んな法律の知識を少しずつ知っていったひかりの行き着く先はここだろうと期待していました!
次回は最終回ですが、メインのお話は「子どもの連れ去り」についてのようです。
どんな風に終わるのでしょうか?
それにしても、最終回を目前に、ひかりには恋愛ルートはなかったように感じますね…。
いやいやまだあきらめるな!
恋愛ルート、ちょっとくらい顔を見せてくれてもいいのでは?!
【シッコウ!!~犬と私と執行官~】最終回のネタバレ感想・あらすじ
[st-kaiwa1]最終回「子の連れ去り…涙の奪還作戦!」[/st-kaiwa1]
あらすじ
小原樹(織田裕二)たちの前で「いつか執行官になりたい」と、重大な決意を明かした吉野ひかり(伊藤沙莉)。室長の日野純二(勝村政信)らに現実的な厳しさを説かれる中、小原だけは自分の決断を喜んでくれるのでは、と思っていたひかりだったが、その予想に反し、小原からも「勧める自信はない」と言われてしまい…?
そんな中、小原のもとに「子どもの連れ去り」という、執行官の仕事の中で最も難しいと言われる事件が舞い込む!
娘の碧唯(小野井奈々)と愛犬を連れ、黙って家を出てしまった夫の興津大輔(福士誠治)に対し、「子どもの引き渡し」を求める仮処分の申し立てをしていた妻の凪咲(佐津川愛美)。家庭裁判所はすぐに引き渡しの判決を出したものの、大輔側がその決定に従わなかったため、子どもを”直接強制”、つまり「碧唯を執行」し、凪咲のもとに連れ戻す、という事件である。
凪咲本人と弁護士の串木田克子(堀内敬子)の希望もあり、自ら志願してこの事件に執行補助者として協力することになったひかり。子どもを執行するということに心を痛めていると、案の定小原から「そんなデリケートなハートで執行官なんかなれるか」と言われてしまう。
そんな中、大輔が栗橋祐介(中島健人)の大学の先輩だということが判明する! 栗橋が大輔から聞いていた話と、凪咲が裁判所で話した内容にあまりにも違いがあったため、不安を抱えながら執行当日を迎える小原たちだったが、想定外の出来事が発生し、小原はショックを受けてしまう…!執行官を目指したい、という新たな夢を見つけたひかり。果たしてその思いは小原に届き、夢を応援してもらうことはできるのか? そして「最も難しい執行」と言われる子どもの引き渡し執行は、無事落着することができるのか?衝撃の最終回!
ネタバレ感想|執行官になるために
「いつか執行官になりたい」というひかりに、室長は「現実的ではない」と言います。
執行官は最初からなろうと思って目指すような職業ではない。
なるにしても法律に関する実務経験が10年以上あること。
過去にひかりは信用組合で5年間真面目に働いた経験もあるので、このあと5年法律に関わる仕事をしていれば受験資格はあります。
しかし、執行官として働けるのは、欠員が出た裁判所のみです。
執行官になれるのは数少ないエリートのみだというおじさんたち。
くわえて、応援してくれるかと思っていた小原もまた困り顔。
ひかりは犬に関する仕事をしていた方が、心が傷つかずに良いのではないかと言います。
確かに、人は嘘をついたり激しく感情をぶつけたりすることは多い。
しかしひかりは「生きていく力を人はちゃんと持っていると分かった」「もっと人間を知りたい」と主張します。
栗橋くんは「もしかしたら吉野さんは小原さんに喜んで欲しかったんじゃないかな」と困り顔の小原に声をかけました。
他のおじさんたちも、ひかりがこれほどまでに執行官の仕事を理解しているとは、と驚いていましたが、やはり執行官は狭き門なのです。
次の日、ひかりはカフェ店長と執行官の間々田と執行先の猫屋敷の話をしながら歩いていました。
その流れで、昨日ひかりが執行官になりたいと母親、友人に話したところ、あらゆる方面から「やめておきなさい」「ペットの夢はどうした」と否定されたという話になりました。
応援してくれたのは長窪だけ。
「吉野ちゃんの執行なら俺なんでも運ぶよ!」とひかりの肩に手を置く長窪を見て「あああああああ」と大声を上げる栗橋くん……。
その話を聞いて、カフェ店長も「応援するよ」と言ってくれますが、間々田は浮かない顔をしていました。
娘が差し押さえ対象に
執行の申し立て人、興津凪咲は夫が連れ去った娘を取り返して欲しいと執行官室へやってきました。
しかし凪咲は執行官が男性ばかりであることに不安を覚えていました。
そこでひかりとカフェ店長に一緒に同席してもらうことになります。
凪咲の代理人が言うには、興津は専業トレーダーになるといい突然会社を辞めてしまいました。
そこで専業主婦だった凪咲は興津の仕事が軌道にのるまで自分が働くことに決め、娘を保育園へ入園させ、興津と家事を分担しました。
しかし慣れない家事に失敗も多かった興津、しかもトレーダーとは名ばかりで収入はほんのわずか。
一方で家計を支えようと仕事を頑張った凪咲はその努力を認められ、主任にまで昇進しました。
すると残業が増え、娘と一緒に過ごす時間が減り、興津との関係も悪化し始めます。
そんなある夜、仕事から帰宅した凪咲は「家を出る」という旨のメモを見つけました。
興津は娘と飼い犬を連れて、自分の実家へと帰ってしまったのです。
申し立てをしたところ、家庭裁判所、高等裁判所では「監護者は妻」「夫は子を引き渡せ」との命令が下りました。
しかし興津は一向に娘を返しません。
そこで、凪咲は執行をすることに決めたのです。
ただ、凪咲は「もし夫や義母があることないことを娘に吹き込んでいたら…」と不安を覚えていました。
栗橋くんの先輩である興津
アパートの玄関で大家さんと一緒にティータイムを過ごすひかり。
執行官に関しての本などを探しましたが、全く見つからなかったと話していたそのとき、栗橋の部屋から男と小さな女の子が出てきました。
大家さん曰く、男は栗橋くんの大学の先輩で、なんでも近くに越してきたついでに司法試験に挑戦する栗橋くんの激励に来たのだと言います。
そして合格発表の時間になり、栗橋くんは大慌てでスマホで受験番号を確認します。
栗橋くんの受験番号「09684」ありました!
ひかりと喜びの握手を交わす栗橋くん。
先輩も娘とともに喜び、その様子はとても微笑ましいものでしたが、その親子を見つめるひかりの表情に笑顔はありませんでした。
その後、栗橋くんは公園でひかりと興津から聞いた話を始めました。
栗橋くんが興津から聞いた話は、ひかりが凪咲から聞いた話とはまるで真逆でした。
仕事で残業の増えた凪咲からのあたりが強くなったこと、凪咲が娘にまで乱暴な口調で詰め寄るなど危険に感じることが増えたことから、娘を連れて家を出たこと、そして今は父親と祖母との生活にも慣れて、凪咲のことを思い出すこともないと言うのです。
栗橋くんから見て興津が嘘をついているようには思えない、ひかりもまた、凪咲が嘘をついているようには思えない。
両者とも、真実が分からなくなっていました。
執行官に娘を引き渡す目的
凪咲の弁護士が執行官室へとやってきました。
どうやら話し合いに決着がついたようです。
興津が引き渡しを渋っていたのは「パパが自分から娘を手放した」と思われるのが嫌だったから、だそうです。
執行官が来るのであれば、争うことはなく引き渡すと言う興津。
ということで執行へと向かう小原たち。
しかし、インターホンを鳴らしても興津は返事をしません。
いざ興津の部屋へ向かうと、興津は「やはり娘は引き渡しません」と言います。
裁判で負けた興津に「あなたはもう父親である資格なんてない」と叫ぶ凪咲に、興津の義母が犬を抱いて登場し「みっともない」と苦言を呈します。
2人は凪咲に娘を会わせることもしません。
これでは聞いていた話と違う、と弁護士は今回はいったん引くことを決めました。
家の中では義母が「裁判所がなんと言おうと凪咲さんの方が母親の資格がないの」と興津に何かを言い含めていたようでした。
執行から帰り、小原とひかりは今回の衝撃的な現場について「心がざわざわする話」をしていました。
小原の方が傷ついてる、ひかりのハートには毛が生えているだの言い合いをした結果、小原はひかりが執行官になりたいというのを応援することに決めました。
その様子を一緒に喜ぶ栗橋くん。
ひかりは執行官になる夢を応援してくれる味方をひとり増やしました。
確実に執行するために
ある日小原たちは、娘を連れ戻すために作戦を練っていました。
威圧感があるのではないか、児童心理の専門家に援助を頼んだ方がいいのではないか、娘が好きなアニメの決め台詞やポーズを練習しておくといいのではないか、などと作戦内容は様々です。
しかし、確実な方法として、保育園に直接娘を迎えにいくのはどうかという案が出ました。
その方が成功率が高いと言いますが、ひかりは興津と同じことをしているのではと反対します。
小原の言葉もあり、執行官たちは別の方法をとろう、と賛成してくれました。
執行は恨みを晴らす手段ではない
ひかりは保護カフェへと走っていました。
保護カフェに凪咲が来ていたからです。
娘と一緒に連れていかれてしまった飼い犬の健康状態を心配した凪咲が話を聞きにきていたのです。
ひかりは凪咲に「娘さんを取り返すことを、恨みを晴らす手段にしないで欲しい」と言います。
凪咲にとっては興津は父親の資格がないかもしれませんが、娘にとっての興津はそうではないかもしれません。
あくまでも娘を第一に考えて欲しいというのがひかりの願いでした。
そしてやってきた2度目の執行の日、今回は開錠から始まります。
家へ入ろうとする興津と娘の前に現れる小原、小原の顔を見て逃げる興津。
その先にはひかりがプリキュアの決め台詞とともにポーズを決めます。
娘はひかりに駆け寄ろうとしますが、興津がそれを阻止します。
しかし、周りは執行官と補助者、凪咲に囲まれ、興津は逃げ場を失いました。
「ハメたのか」という興津に小原は「話がしたい」と伝えました。
親である権利がない父親という存在
離婚をすると、親権は母親の方へ行き、父親は娘と離れ離れになってしまう。
だから興津は娘を連れ出したと言います。
その話をしている間、ひかりは子ども担当の補助者と3人で話をしていました。
「ママが来てよかったね」という補助者に、娘は「ママっていうとパパとおばあちゃんが悲しい顔をする」と言います。
ひかりは娘に「何か言いたいことがあったら教えてね」と話しました。
凪咲は娘の顔を見てかけより、抱き締めあいます。
ママと一緒に家へ帰る、パパも一緒に帰ろうという娘に、興津は「一緒に帰れないんだ」と言います。
大人の都合で離れることになってしまってごめん、と謝る2人。
凪咲は興津にひどいことを言ったことを謝りました。
興津も凪咲をおいて家を出たことを謝りました。
結局、離婚はしても2人が娘の親であることは変わりません。
裁判所の判決どおり、娘は凪咲の元へ引き渡されました。
栗橋くんがいなくなったらどうなる?執行官室のおじさんたち
栗橋くんの部屋にあつまるひかりと三戸、大家さんと長窪。
栗橋くんは弁護士ではなく、裁判官になりたいのだと言います。
執行官が働きやすいように、裁判官としてサポートしたいとのことでした。
みんなそれを応援します。
栗橋くんは「もし裁判官になった暁には…」とひかりに何かを言いかけますが、長窪くんに「犬が飼いたいとか?!」と邪魔をされてしまいます。
大家さんはペットを飼うことを認めませんでしたが、もし栗橋くんが司法試験に合格したらペットを飼ってもよいことにしようかとも言います。
そんなとき、三戸が栗橋くんが去った後、執行官のおじさんたちは一体どうなるのか?と質問します。
すると栗橋くんは「僕に良い案があります」とにやりと笑いました。
一年後。
執行官室の電話を取っていたのはひかりでした。
ひかりはアームカバーをつけて、執行官室の事務として働き、執行官のおじさんたちに仕事を回しています。
ちりりん、とベルを鳴らして「無事の落着を」と小原を見送りました。
最終回感想!執行官になるために
とうとう終わってしまいました!
最後、執行官室で栗橋くんのあとを継いで事務職をしているひかり。
この時点でやったぁ!と思うのに、このあと更に「裁判所の執行官です」と手帳を見せるひかりの姿が登場するんです!
これは想像?それとも現実?
定かではありませんが、こうなればいいな!と思う最後でした。
恋愛ルートはあったようななかったような。
どっちつかずでしたが、多分ひかりはみんなに愛されているんだなあと感じます!
以上、ドラマ「シッコウ‼」ネタバレ感想でした!
ケースクローズド!
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