ギレルモ・デル・トロ監督がアカデミー賞作品賞・監督賞を受賞したファンタジーラブストーリー『シェイプ・オブ・ウォーター』。1962年冷戦下のアメリカを舞台に、発話障害を持つ清掃員の女性が、政府の極秘研究所に運び込まれた半魚人と心を通わせていく様子を描いた作品です。この記事では、あらすじ・結末ネタバレ・タイトルの意味・考察までネタバレを含めて詳しく解説します。
『シェイプ・オブ・ウォーター』基本情報


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開年 | 2017年(日本公開2018年) |
| 監督 | ギレルモ・デル・トロ |
| キャスト | サリー・ホーキンス(イライザ)、マイケル・シャノン(ストリックランド)、リチャード・ジェンキンス(ジャイルズ) |
| 受賞 | 第90回アカデミー賞 作品賞・監督賞など受賞、ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞 |
| ジャンル | ファンタジー・ラブストーリー |
「発話障害を持つ女性と、政府に捕らえられた半魚人が、声を持たない者同士として心を通わせていく」——アカデミー賞作品賞を受賞した異色のラブストーリーです。
あらすじ・結末ネタバレ


研究所に運び込まれた半魚人
1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘研究所「航空宇宙研究センター」で清掃員として働くイライザ(サリー・ホーキンス)は発話障害があり、映画館の上のアパートで一人暮らしをしています。ある日、アマゾンで発見された半魚人が研究所に密かに運び込まれ、軍人のストリックランドによって手荒く扱われています。
ゆで卵を通じた交流
イライザはゆで卵を通じて半魚人と交流を始め、やがてこっそり彼のいる部屋に忍び込み、秘密の交流を重ねるようになります。隣人で年老いたゲイの画家・ジャイルズの協力も得て、イライザは研究所の廃棄処分計画を知り、半魚人を救い出す決意をします。
結末:水中で結ばれる二人
イライザは自宅の浴槽に塩水を入れて半魚人を匿いますが、時間が経つにつれて彼は次第に生気を失っていきます。イライザは彼を海に帰そうと決意し、ある雨の日、波止場で半魚人に別れを告げようとします。しかしそこにストリックランドが現れ、半魚人とイライザを銃で撃ち抜きます。その後、半魚人はイライザを抱えて海へと入っていき、水中で抱き合う二人のシーンで映画は幕を閉じます。
タイトルの意味・考察


なぜ「水のかたち」なのか
タイトルの「シェイプ・オブ・ウォーター(水のかたち)」は、器によって形を変える水のように、言葉や種族の壁を越えて形を変えていく愛のあり方を象徴しています。声を持たないイライザと、人間の言葉を話さない半魚人——二人のコミュニケーションは、言葉ではなく別の形で成立していきます。
声を持たない者たちの連帯
本作には、発話障害を持つイライザ、ゲイの画家であるジャイルズ、黒人女性のゼルダといった、当時の社会で”声を上げにくかった”人々が登場します。彼らが半魚人という異形の存在と連帯していく構図は、マイノリティ同士の共感と連帯というテーマを浮かび上がらせます。
ラストで水中に沈んでいくイライザの首の傷跡が、実はエラであったことを示唆する演出があり、イライザ自身が人間ではない存在だったという解釈も提唱されています。この解釈に立てば、ラストは悲劇ではなく、イライザが本来の自分に戻れたハッピーエンドとして読み解くこともできます。
ギレルモ・デル・トロ監督は、怪物や異形の存在に対して常に共感的な視線を向ける作家として知られている。本作もその系譜に連なる作品であり、社会の周縁に追いやられた者たちが手を取り合うという構図は、監督が繰り返し描いてきたテーマの集大成とも言える。異形の存在を恐怖の対象にとどまらず、愛すべき他者として描く姿勢が、本作をアカデミー賞受賞へと導いた要因の一つだろう。
配信で見る方法


『シェイプ・オブ・ウォーター』は各種動画配信サービスで視聴可能です。ギレルモ・デル・トロ監督ならではの幻想的な映像美を、ぜひ配信で確かめてみてください。
| サービス | 特徴 |
|---|---|
| U-NEXT | 邦画・洋画のラインナップが豊富。無料トライアルとポイント付与あり |
| Netflix | 話題作を高画質で。オフライン再生対応 |
| Prime Video | レンタル配信で手軽に視聴できる場合あり |
よくある質問(FAQ)
- Q. イライザと半魚人は最終的にどうなりますか?
- ストリックランドに銃撃されますが、半魚人がイライザを抱えて海に入っていき、水中で結ばれる形でラストを迎えます。
- Q. イライザは人間ではないという説は本当ですか?
- 公式に明言されているわけではありませんが、首の傷跡の描写などから、イライザ自身が半魚人と同じ種族だったのではないかという考察が広く支持されています。
- Q. どんな賞を受賞していますか?
- 第90回アカデミー賞で作品賞・監督賞など複数部門を受賞し、ヴェネツィア国際映画祭では金獅子賞を受賞しています。
まとめ
・発話障害を持つイライザが、研究所に捕らえられた半魚人と心を通わせていく
・タイトルは言葉や種族の壁を越えて形を変える愛のあり方を象徴
・声を持たない者たちの連帯というテーマが本作の核心
・ラストはイライザが本来の姿に戻れたハッピーエンドという解釈も提唱されている
言葉を越えた愛の物語を、幻想的な映像美とともに描いた本作。まだ観ていない方は、ぜひ配信でその余韻を確かめてみてください。









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