2019年5月13日よりついに日本でも放送が始まった『POSE』。
80年代のニューヨークのボール舞台にLGBTQ+のあり方をリアルに描き出す今作!
アメリカの有名口コミサイト『Rotten Tomatoes』で批評家からの支持率96%、一般視聴者からの支持率82%とかなり高評価を得ています。
今回はそんな『POSE』のキャストたちについて詳しくご紹介していきます!
キャスティングにあたって
製作総指揮のライアン・マーフィーを筆頭に半年間の年月をかけ、全米でのオーディションを実施した今作。
「※シスジェンダーにトランスジェンダーの役をやらせることは絶対にない。」
「ハリウッドで働きたいと思っていてもなかなかチャンスを得ることができない人に、多くの機会を提供する時期だ。」
そう語る彼によってキャスティングされたのは50名を超えるトランスジェンダー俳優でした。
「本当の自分を見つめ直す様子を描いた番組」であるとも言われている今作は、私生活でもLGBTQ+として生きる彼らの苦悩がリアルに描き出されていることから全米で注目される作品となっています。
“※シスジェンダー(Cisgender)とは、生まれたときに診断された身体的性別と自分の性自認が一致し、それに従って生きる人のことをさす。” (Wikipediaより)
キャストまとめ&過去の出演作
ブランカ(MJ・Rodriguez)
- 生年月日:1991年1月7日
- 出身国:ニューアーク ニュージャージー州
- 出演作品:『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』
- SNS:@MjRodriguez7
今作『POSE』では自身がHIVに感染していること隠しながらもハウスのメンバーを思いやり、世に蔓延する差別と真っ向から向き合っていく役柄を演じています。
映画だけでなく舞台やドラマと幅広く活躍する彼女は、7歳から”女優”になりたいと思い描いていました。
何年もの間自分自身を否定してきた彼女でしたが、彼女が14歳の時に自分がゲイであるということを両親にカミングアウトしました。
『POSE』にも出てくる「ボール」へは14歳の頃から参加しており、そこでヴォーギングについて教えてくれるファーザーを見つけているようです。
彼女は漫画オタクのようで、彼女の芸名である「MJ」はMARVELの「スパイダーマン」シリーズに登場する『メリー・ジェーン・ワトソン』通称「MJ」から取っていると語っています。
彼女が過去に出演した『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』では今作で共演したエンジェル(Indya Moore)とも共演していました。
Rotten Tomatoesでは批評家からの支持率93%、一般視聴者からの支持率81%と『POSE』と同じく好評な作品で数々の映画賞にノミネートされたほか、観客賞や優秀賞に輝いた実績も持っている映画で日本国内でも映画ファンからの評価が高い作品です!
この映画はミュージカル要素も持っているのですが、それもそのはず、彼女は優秀な生徒として奨学金を借り、バークリー音楽大学へと通っていました。
上の動画で歌われている”HOME”という曲、これ実は『POSE』の挿入歌なのです。
製作総指揮であるライアン・マーフィー自身も合唱団に所属しており、代表作のひとつ『glee』では数々のパフォーマンスが披露されるたびに話題となりましたよね!
彼女のファンはもちろん、ライアン・マーフィーファンにも嬉しい彼女のパフォーマンスシーン。
日本ではまだ公開されていないエピソードですので、このシーンをテレビでみられる日が楽しみですね…!!
彼女がHIV患者であること、彼女の悩みや苦悩を知っている私たちの胸を締め付ける歌詞…!!ハンカチ・ティッシュ必須です。
エンジェル(Indya Moore)
- 生年月日:詳細不明(噂では1994,1995年)
- 出身国:アメリカ ニューヨーク州
- 出演作品:『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』
- SNS:@IndyaMoore
2019年、タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた彼女は俳優としてはもちろんモデルとしても活躍しています。
彼女が14歳の時、彼女の両親は※トランスフォビアであることをきっかけに彼女は家を出て里親を探し始め、マンハッタン・ブルックリン・クイーンズ・ブロンクス・スタテンアイランドのニューヨーク内すべての区に住んだ経験もあるようです。
彼女はよくいじめにあっており、2年生で高校中退した経験もありますが、のちに自身で高校認定試験を受け合格しています。
容姿端麗な彼女は15歳の頃からモデルとして活躍しており、現在も幅広くその存在を知らしめています。
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— Louis Vuitton (@LouisVuitton) 2019年5月18日
そして雑誌『ELLE』で表紙を飾った彼女は、ELLE史上初のトランスジェンダー表紙モデルとして賞賛されました。
https://t.co/tOQOpIx7K0
Thank you @ELLEmagazine ! pic.twitter.com/7JC1PdaB1o— IAM (@IndyaMoore) 2019年5月9日
今作『POSE』では、娼婦として働く中で出会った既婚の白人男性に恋をする役を演じています。
壮絶な過去を持ちながらも美しく強く生きていく彼女が作品中に放つ一言は私たちの胸をぎゅっと締め付けること間違いなしです…!
“※トランスフォビア(Transphobia)とは、性同一性障害(GID)やトランスジェンダー(TG)に対する様々な嫌悪を意味する言葉である。” (Wikipediaより)
デイモン・リチャーズ(Ryan Jamaal Swain)
- 生年月日:1991年3月13日
- 出身国:アメリカ フロリダ州
- 出演作品:舞台『Kill Movie Paradise』
- SNS:@RyanJamaal
4兄弟の長男として女手一つで育てられた彼は、4歳の頃からバレエ・ジャズ・モダン・ヒップホップなど幅広くダンスを習っていました。
8歳の頃にはカタログ雑誌のモデルを務めるなど芸能活動をしていましたが、当時の彼はプロのテニス選手を目指していたため、それほど広く活動の幅を広げることはなかったようです。
彼はハワード大学で美術学士を取るためにオックスフォードにあるブリティッシュアメリカンドラマアカデミーで勉強をし、その後ニューヨークへと引っ越しました。
今作『POSE』ではゲイであるために家を勘当される少年を演じています。
ブランカを通してボール・カルチャーやハウスの存在を知るデイモン。
ダンススクールで嬉しそうに踊る彼の姿…第1話から彼の姿を見ている私たちまで嬉しくなりますよね。
ダンスがうまいのも納得のバックボーンです!
スタン・ボーズ(Evan Peters)
- 生年月日:1987年1月20日
- 出身国:アメリカ ミズーリ州
- 出演作品:映画/『アメリカン・クライム』『キック・アス』『X-MEN(クイックシルバー役)』テレビシリーズ/『Dr.HOUSE(オリヴァー役)』『アメリカン・ホラー・ストーリー』
- SNS:@evanpeters
『アメリカン・ホラー・ストーリー』シリーズでは連続して登場している主要人物の一人で「何か顔みたことある!」なんて人も多いのではないでしょうか。
過去に同じく『アメリカン・ホラー・ストーリー』や映画『NERVE』に出演している女優「エマ・ロバーツ」と婚約発表をしましたが1年半年ほどで婚約解消してしまいました…。
と思いきやその数ヶ月後には再婚約!
しかしその数ヶ月後、酔ってエマを殴ったとして逮捕されたと噂が流れたりと私生活が忙しそうな彼。
今作『POSE』ではトランプの会社でエリートサラリーマンとして働き始めるも常に虚無感を抱き、妻がありながらもエンジェルに惹かれていく…といった役を演じています。
第2話にして上司にサラリーアップをお願いし、妻に食洗機、エンジェルに家をプレゼントといった行動に出ますが果たして今後どうなっていくのでしょうか…。
エンジェルとの恋愛模様が気になります!
エレクトラ(Dominique Jackson)
- 生年月日:1975年3月20日
- 出身国:トリニダード・トバゴ
- 出演作品:リアリティショー『Strut』
- SNS:@tyraaross
アメリカのトランスジェンダー女優であり、作家でもありモデルでもあるという彼女。
自身の番組である『Strut』ではパーソナリティを務めていました。
幼少期のいじめや性的虐待からトラウマを持っていた彼女。
家族からも彼女がトランスジェンダーであることを受け入れてもらえず、18歳の時にトリニダード・トバゴからアメリカへと逃げ出しました。
アメリカではホームレス生活や風俗で働いた経験などを経験し、ボールで紹介されたことをきっかけに様々なハウスに移り住んでいたとされています。
壮絶な過去をもつ彼女、今作『POSE』ではハウス・オブ・アバンダンスのマザーであるエレクトラの役を演じています。
白人の愛人を持ち、白人のようにどの店へ入ることもできるとたびたび口にする彼女。
第2話では、私たちは失望を受け入れる定めなのだと言っていました。
絶対過去に何かある彼女。
今後も『POSE』から目が離せません…!
プレイ・テル(Billy Porter)
- 生年月日:1969年9月21日
- 出身国:アメリカ ペンシルベニア州
- 出演作品:映画『ブロークン・ハーツ・クラブ』 ドラマシリーズ『アメリカン・ホラー・ストーリー』
- SNS:@theebillyporter
ステージパフォーマ・ポップシンガー・俳優と多種多様な経歴を持つ彼。
俳優として海外の様々な賞での受賞歴があり、シンガーとしてグラミー賞で受賞された経歴も持っています。
2019年のアカデミー賞ではタキシードドレスで話題を集め世界から注目を集めました。
Billy Porter won the Oscars red carpet before it even began: https://t.co/QsSIAVVMzY pic.twitter.com/qrZdl8Bbnb
— The New Yorker (@NewYorker) February 25, 2019
日本では三浦春馬主演で公演されていた舞台『キンキーブーツ』で演じたドラァグクイーン役で大ブレイクした彼のファッションは毎回注目を集め、ファッション業界からの注目もあつく彼のファッションはいつも話題になります。
『POSE』ではファーザーの役を務め、皆の先駆者のような存在でもあります。
ブランカが唯一自身がHIVであることを明かした人物でもありますよね。
これから彼自身の過去も明らかになったりするのでしょうか。
続きが気になるところです!
マット・ブロムリー(James Van Der Beek)
- 生年月日:1977年3月8日
- 出身国:アメリカ こちかネット州
- 出演作品:映画『天空の城ラピュタ(パズーの声)』『最終絶叫計画』テレビシリーズ『アグリー・ベティ』『23号室の悪魔』『ドーソンズ・クリーク』
- SNS:@vanderjames
元野球選手の父を持ち、自身は学生時代にフットボールの選手とスポーツマンな家庭に育った彼。
16歳ごろからオーディションを受け始め、当初は舞台に出演していました。
それからテレビ、映画に脇役で出演しはじめ、1998年『ドーソンズ・クリーク』の主役に抜擢されてからその名を世に知らしめました。
私生活では三人の女の子と一人の男の子のパパをしています。
POSEではスタンの上司役として出演しています。
はっきりとした悪役ではありませんが、「あーこういう人いそう…」って感じのいや~な役です。
第2話ではスタンが不倫していることを知った彼でしたがこの後どのように関わっていくのでしょうか。
パティ・ボーズ(Kate Mara)
- 生年月日:1983年2月27日
- 出身国:アメリカ ニューヨーク州
- 出演作品:映画『オデッセイ』『ファンタスティック・フォー(インビジブル・ウーマン)』『127時間』テレビシリーズ『NIP/TUCK マイアミ整形外科医』『24』『アメリカン・ホラー・ストーリー』
- SNS:@katemara
父親はニューヨーク・ジャイアンツの副社長、大叔父はアイルランド財団のアメリカ代表を務めるなど社会的に地位のある方が家計にいる彼女は、父親が11人兄弟であるため22人の伯父伯母と40人ものいとこがいるようです。
私生活では2015年から映画『ファンタスティック・フォー』で共演したジェイミー・ベルと交際、2017年7月に結婚しました。
今作『POSE』ではスタンの嫁を演じており、第2話の現在夫が不倫していることに未だ気が付いていません…。
今後、エンジェルやスタンとどのように関わっていくのか気になるところです…!
ヘレナ(Charlayne Woodard)
- 生年月日:1953年12月29日
- 出身国:アメリカ ニューヨーク州
- 出演作品:映画『ミスター・ガラス』『ミリオンダラー・ホテル』
- SNS:@asaleayo
彼女はトニー賞を受賞したミュージカルである『Ain’t Misbehavin(原題)』のメンバーでした。
2011年には一人でパフォーマンスしたことで賞を受賞したこともあり、劇を自ら書いたりもしており舞台においてマルチに活躍していました。
今作『POSE』ではデイモンの通うダンススクールの学園長として出演しており、デイモンに才能を感じている一人です。
第1話ではオーディションで踊り終え、涙するデイモンを涙ぐみながらも優しく抱きしめました。
今後彼女がどのように関わってくるのか楽しみですね。
ルル(Hailie Sahar)
- 生年月日:1988年
- 出身国:アメリカ カリフォルニア州
- 出演作品:テレビシリーズ『MR.ROBOT/ミスター・ロボット』『トランスペアレント(アドリアナ役)』
- SNS:@213Sahar
彼女は女優だけではなく、ファッションデザイナーという一面も持っています。
Work so hard no one can deny you
June 11th tune into @PoseOnFX
June 18th tune into @GoodTrouble #posefx #GoodTrouble #hailiesahar pic.twitter.com/Iqy00nYlpM— HailieSahar (@213Sahar) 2019年5月10日
第2話までは目立った活躍はまだありませんが、これからどのような活躍を見せてくれるのか非常に楽しみですよね!
キャンディ(Angelica Ross)
- 生年月日:1980年11月28日
- 出身国:アメリカ ウィスコンシン州
- 出演作品:テレビシリーズ『Claws(レレバンス役)』『Her Story(Paige役)』
- SNS:@angelicaross
若いころから自分自身を女性であると感じていた彼女。
彼女が17歳の頃、自身が同性愛者であると母親にカミングアウトしたところ、クリスチャンでもあった母親は自分の中でうまく処理できず彼女のことを受け入れられませんでした。
そのことから自殺するべきだとも感じていた彼女。
薬を大量に服用することで自殺を試みたこともあるようです。
17歳で高校を卒業し、ウィスコンシン大学に入学したものの1学期のうちに退学。
その後神奈川県の横須賀で6ヶ月間アメリカ海軍に参加していました。
彼女が19歳になるころ、ドラァグクイーンの友人ができ、性転換手術を始めるためにサポートしてくれたようです。
しかしその頃にはもう彼女の両親は彼女を捨てバージニアに引っ越していました。
今では両親との関係も修復されてきたと語る彼女でしたが、彼女もまたLGBTQ+であるがために壮絶な過去を乗り越えてきたようです。
今作『POSE』での今後の活躍が楽しみですね!
リッキー(Dyllon Burnside)
- 生年月日:1989年1月27日
- 出身国:不明(育ちはアメリカ フロリダ州)
- 出演作品:テレビ映画『Peter Pan Live!(原題)』
- SNS:@dyllonburnside
フロリダ州、ペンサコーラで牛や馬、豚などのいる牧場で育った彼。
12歳の頃からいとこと2人でヒップホップやR&Bを歌うバンドを組んでいました。
映画『The Jump』ではプロデューサーとして活躍しており、演劇プロデューサーとして活動している一面もあります。
様々な分野でプロフェッショナル性を持つ彼は「”必ず男性らしくいる必要はない”ということを考えていた。僕は男としてモーツァルトを歌うこともできるし、バレエのクラスを受けることもできる。ただバレエのクラスを受けたいと思っただけで、それが男性らしくだとかそういったことには全く関係ない」と語っています。
今作『POSE』では、第1話でデイモンがバレエを踊っていたことに対して激怒されるシーンがありますが、彼はそういったことで差別されるべきではないと考えているようですね。
これからデイモンとどのような関係になっていくのか、見どころですね!
リル・パピ(Angel Bismark Curiel)
- 生年月日:不明
- 出身国:アメリカ フロリダ州(詳細不明)
- 出演作品:映画『Monsters and Men(原題)』『Night Comes On(原題)』
- SNS:@angelbcuriel
まだ情報が少ない彼は今作『POSE』でその名を知らしめた一人のようです。
SNSには「マイアミ、リバティーシティ出身のドミニカンアメリカンを誇りに思う」と記載があることから、彼はドミニカ系アメリカ人なのでしょうか。
第2話では薬物取引に手を染めていた彼でしたが今後どのようになっていくのでしょう…。
まとめ
それぞれの過去を持ち、それを乗り越えてきたキャストたちが織りなす『POSE』。
製作総指揮であるライアン・マーフィーを筆頭に彼・彼女らの苦悩がリアルに描き出されている今作は私たちの胸をうつこと間違いなしです!
これからどのような展開になっていくのか楽しみで目が離せませんね…!
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