「夢が終わった。人生が始まった」
スポーツのドラマはたくさんありますが、「オールドルーキー」はサッカー選手のセカンドキャリアのお話です!
サッカーしかやってこなかった元サッカー選手が、家族を守るために新しい仕事を探し…ついに見つけた再就職先でスポーツマネージメントに挑戦します。
「オールドルーキー」のあらすじやネタバレ、感想をまとめていきます♪
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2022年『オールドルーキー』第1話のあらすじ・感想(ネタバレ有)
第1話「オールドルーキー」あらすじ
元サッカー日本代表の新町亮太郎(綾野剛)は37歳で選手としてのピークは過ぎたものの、J3に所属するチーム「ジェンマ八王子」で活躍していた。しかし、ある日「ジェンマ八王子」の解散が突然告げられる。そして、移籍先が見つからなかった新町は、現役引退を余儀なくされてしまう。
住宅ローンも残っているし、10歳と5歳の娘の教育費がかかるのはこれから。新しい仕事に就こうとするも、サッカー関係の仕事は軒並み断られてしまい、ハローワーク通いを始める。そして一般的な職に就くものの、サッカー以外になにもやってこなかった新町は仕事の厳しさに直面する。
仕事がうまくいかず悩む新町だったが、それは家庭にも影響を及ぼす。パパが自慢だった娘たちには引退したことを隠していたのだが、娘たちが異変に気付き親子仲に亀裂が生じてしまう。ただ、妻の果奈子(榮倉奈々)は新町が新しい仕事に挑むことを応援してくれていた。
そんな新町に、「ビクトリー」の社長・高柳雅史(反町隆史)があるきっかけで、「うちで働いてみないか?」と声をかける。「ビクトリー」は新町が「ジェンマ八王子」解散のあと、移籍の相談をしたスポーツマネージメント会社だ。喜んで働き始めた新町に、高柳は若くて優秀な深沢塔子(芳根京子)と組むよう指示を出す。
「ビクトリー」での新町の初めての任務は、ドイツで活躍するサッカー選手、矢崎十志也の日本滞在中のサポート。しかし、矢崎と新町にはとある因縁があり、しかも矢崎は次々と無理難題を吹っかけてくる。家族のために、引くに引けない新町は塔子と協力して、この難題を乗り越えることができるのか!?
表舞台の選手から選手を支える裏方へ――。
セカンドキャリアで懸命に生きる新町の第二の人生がスタートする!
第1話 感想(ネタバレ有)
新町亮太郎は5歳の頃からサッカー一筋で生きてきました。
心の底からサッカーを楽しみ、自信に満ち溢れ、明るい彼はチームのムードメーカーでもありました。
チームメイトからの信頼も厚かった新町でしたが、なんとチームが解散し、選手たちは再就職先を探すことになります。
他のサッカーチームから声がかかると思っていた新町ですが、予想とは大きく違って連絡は来ません。
自分から連絡を取るも、年齢がネックになって選手採用は断られ、ようやく出会ったスポーツマネージメント会社の「ビクトリー」にも冷たくあしらわれてしまいます。
日本代表としても活躍した新町ですが、弱小チームに所属していた彼を知る人はあまりいませんでした。
サッカー選手として再就職することは諦め、様々な職に挑戦しますが、パソコンのタイピングもおぼつかず、コピー機さえ使えずクビに。
どんどん自信を無くしていった新町は、ビクトリーに赴き、プライドも何もかもかなぐり捨てて土下座をします。
俺からサッカーをとったら何も残らない、と泣きながらスポーツに関わっていきたいのだと懇願しますが、社員の目は冷たいものでした。
落ち込んでいても仕方がない、家族を守るためにサッカーとは全く関係のない仕事をします。
スーツを着てサラリーマンをしているふりをして家を出て、駅のトイレで作業着に着替え、工事現場の交通整理の仕事でした。
必死に家族のために働くものの、やはりサッカーへの情熱は捨てきれない新町。
そんな時、ビクトリーの社長に声をかけられました。
社長は新町の履歴書をシュレッダーにかけようとしていましたが、かける寸前で、思いとどまったのです。
そして新町をビクトリーでスポーツマネージメントの仕事をしないか、と持ち掛けました。
新町は大喜びでビクトリーに契約社員として入社し、働き始めます。
そんな新町のことをほとんどの社員たちはよく思いません。
社長の指示で、一緒に仕事をすることになった塔子。
役に立たない新町のことを当然のように嫌がっていましたが、仕事はしなければなりません。
そんな塔子と新町の仕事は、ドイツのサッカーチームに所属していた矢崎の帰国中のサポート契約を結ぶ交渉をすることでした。
実は新町は矢崎の高校の先輩で、年齢は離れていますが、OBと後輩として知った仲でした。
塔子は契約交渉は上手くいく、と確信しました。
先輩風を吹かせて矢崎と契約交渉を!と新町に期待を寄せますが、結果は惨敗。
矢崎は契約の条件として、わがままとも言えるサポート内容や、CMの仕事を5000万以上で用意しろ、と言い出したのです。
練習相手はスポーツマッサージの得意なスタッフを用意しろという矢崎の条件はクリアした塔子たちですが、CMだけはどうにもなりませんでした。
腹を立てた矢崎は、ビクトリーとの契約はしない、と塔子たちを追い出しました。
交渉に失敗したと帰ってきた2人に、社長は冷たい目を向けます。
そして、新町にはビクトリー所属のスポーツ選手が経営している焼き肉屋の手伝いをしてくるように言いました。
スポーツマネジメントという仕事に就いたはずが、畑違いの飲食店勤務に。
落ち込む新町に喝を入れる妻・果奈子。
果奈子は、新町がサッカー選手を辞めたことで悲しそうにする娘たちを心配する新町に、子どもたちも分かってくれる、と新町を励まします。
サッカー選手としての能力を信じて疑わず、楽観的に構えていた新町に現実を見るようアドバイスをしたのも、家族を支えているのも、新町を励まし応援しているのも果奈子でした。
前向きな果奈子に、新町も笑顔を取り戻します。
一生懸命に焼き肉屋で働く新町でしたが、ある日、その焼き肉屋に矢崎が来店しました。
矢崎は一緒に食べよう、と新町を誘います。
断りつつも、最終的には一緒に肉をつつく新町。
話をしていくうちに、新町は、矢崎が自分とは違い、サッカーを楽しんでいないことを知りました。
次の日、新町は焼き肉屋ではなく会社に出社。
塔子や社長に、矢崎がドイツのチームでの処遇に不安を抱いているのではないか、と伝えました。
新町は矢崎の出ている試合を一晩中見続け、プレイスタイルやチームメイトとの関係を観察していたのです。
それでどうする、と問う社長に新町は、もう一度、矢崎と契約交渉をさせて欲しいと頼みました。
そして再び矢崎を訪ね、交渉をします。
練習相手として用意したのは、新町のかつてのチームメイトで、矢崎のドイツチームでの不安要素である選手とプレイスタイルが似ている選手。
そして最も無茶な条件だったCMについては、やはり5000万という金額は到底不可能でしたが、新町は、本当は金額なんか気にしていないんだろう、と矢崎に言いました。
CMを依頼してきた会社は、立ち上がったばかりの会社で、到底有名とは言えません。
しかし、新町が持ってきたCMの企業は、他のスポーツマネージメント会社が矢崎へと持ってきていたスポーツとはなんら関係のない企業とは違い、社会へ貢献したいという強い意志を持ったベンチャー企業でした。
未来へと繋がるその企業のCMは、新町のイメージアップにも繋がると塔子は言います。
新町は矢崎へ、自信を持つよう、想いを伝えました。
矢崎はそれを聞いて、自分がサッカー選手になったのは、新町に憧れたからだとこぼしました。
サッカー選手をやめて裏方に回ってしまった新町を見たくなかった、関わりたくなかったのだと言いますが、矢崎はビクトリーとの契約を了承したのでした。
矢崎はサポートチームへのギャラは自分が半分もつこと、CMのギャラも半額で良い、と契約内容を変更します。
楽しそうにサッカーをする矢崎に、新町も嬉しそうに、何かあったら俺を頼れよ、と叫びました。
その時、新町の足元にボールが転がってきます。
ボールを待っている矢崎に、新町は素晴らしいフォームで足を大きく開き、ボールを蹴ろうとしますが、その足はボールのすぐ手前で止まりました。
矢崎や社長、塔子も不思議そうな顔をしますが、新町はボールを拾い上げると、まっすぐに手を伸ばし、パスをします。
新町が、サッカー選手ではなく、選手をサポートする側へと生まれ変わった瞬間でした。
矢崎と契約をさせるためだけに新町を採用した社長は、もう用なしだと新町を焼き肉屋に戻そうとしていたのですが、新町の姿を見て、明日から会社の方へ出社するようにと伝えます。
[st-kaiwa1]第1話感想![/st-kaiwa1]
このドラマの最初は、見ていて悲しくなるようなシーンがとても多かったように感じます。
サッカー以外何もできない新町、日本代表だったという過去、華やかなスポーツ界。
チームが解散してからもサッカーが続けられると信じて疑わなかった新町が、恥も外聞もなく土下座をするシーンには涙が出ました。
サッカー以外に何もできないのだと泣く新町に、周囲が何もしてあげられないばかりか冷たくあしらう状況もとてもつらいものでした。
新町を拾ってくれた社長も、優しい、イイ人!と思わせておきながら、本当は現実主義・合理主義な人物で、見ていて衝撃を受けました…。
履歴書を処分するのを思いとどまったシーンでは、情のある人なのだと思っていましたが、実際は出身高校が矢崎と同じであることに目をつけて新町を利用しようとしたのだと分かった途端、ちょっとした恐怖を感じたくらいで…。
しかし、新町はその人柄から得た家族や友人などに恵まれ、かつサッカーへの情熱によって二度目のキャリアを獲得するのです。
この新町という人間に感情移入せずにはいられませんでした。
配役もぴったりで、新町役の綾野剛さんの朗らかな笑顔、矢崎を心配する優しい表情…魅了されること間違いなしです!
妻の果奈子を演じる榮倉奈々さんも、新町に強めの言葉を投げかけるシーンがあるのですが、その言葉には優しさや愛情があり、新町の妻が果奈子でよかった…!と思わせてくれます。
2話が待ちきれません!
2022年『オールドルーキー』第2話のあらすじ・感想(ネタバレ有)
第2話「天才スケボー少女を獲得せよ‼」あらすじ
亮太郎(綾野剛)は高柳社長(反町隆史)から、塔子(芳根京子)と組んで9歳のスケートボード選手・牧村ひかりの獲得を任される。ひかりは、全国大会で優勝したものの、まだ無名な小学生。今のうちにマネージメント契約を結んで、青田買いすれば、大きな利益を生む可能性が高い。
早速、ひかりの父親でコーチの悠一(桂宮治)を練習場に訪ねるが、悠一は取り付く島もない。
その上、世界最大手のスポーツマネージメント会社も獲得に動き出す。
窮地に追い込まれた亮太郎たちは、どうするべきか悩んでいた。そんな中、泉実(稲垣来泉)は相変わらずサッカーを辞めた亮太郎を受け入れることができない。亮太郎もいまだにサッカーへの未練がまだ残っている自分に気付き、やるせない気持ちになる。
同じ頃、梅屋敷(増田貴久)は選手のスランプに悩んでいた。担当しているプロゴルファーの高槻(竹財輝之助)が、極度のスランプに陥り、成績が下降していたのだ。しかし高柳からはなんとか回復させるようにプレッシャーをかけられて、打つ手がなく、困り果てていた。
第2話 感想(ネタバレ有)
9歳の天才スケボー少女の牧村ひかりと契約をしろと言われた塔子と新町。
東京オリンピックでの注目度も高く、次のパリオリンピックでの活躍を期待できる選手を獲得することは大きな利益になります。
早速スケボーの練習場へ行くと、ひかりが父親とともに練習していました。
新町はその様子を見て、すごいすごいと感心しっぱなし…ですが、ひかりはどことなく楽しそうではありません。
父親は大きな声で「練習をしろ」と言い続けます。
大会で優勝し、話題になったひかりには、ビクトリーだけではなく、海外のスポーツマネージメント会社も注目していました。
新町と塔子は父親に契約の話を持ち掛けましたが、父親は自分が6年かけてスケートボーダーに育てたのだ、今更何をマネージメントしようというのか、とまるで聞く耳を持ちません。
なんとかひかりを獲得するために、新町と塔子はひかりが利用しているスケートボードの店へ話を聞きに行きました。
店主はひかりとボードと友達になってないんだよね、と言います。
ひかりの父親は熱心に練習に取り組ませていますが、父親自身はスケボーができません。
素人が指導をするには限界がある、という店主。
新町たちはそこで初めて、先に話をしに来たのがWPMという世界最大手のスポーツマネージメント会社であること、ひかりの父親が、ひかりにプロのコーチをつけることを嫌がっていることを知りました。
塔子はひかりにプロのコーチをつけないこと、引き続き父親が指導しても良いという条件を提案し、スポンサーを探すことにしました。
一方でひかりと同じくらいの年齢の娘をもつ新町は、娘に口をきいてもらえなくなり落ち込んでいました。
果奈子も「今だけだよ」と慰めますが、新町は自信をなくしています。
妻にも同僚にもまだサッカーに未練があるのか、と聞かれ、そのたびに「ないよ」と答える新町ですが、本当のところはサッカーに未練がありまくりで、毎朝ランニングをして、いつでもサッカー選手に戻れるようにと考えていたのでした。
その未練や、今の仕事への自信のなさから、娘たちは不安になっていたのです。
家計のことも心配で、「サッカー習わなくてもいい、見ているだけでいい」「誕生日プレゼントもいらない」という娘たちに、新町は今の自分と向き合う決意をします。
そして新町は、ひかりに直接話を聞くために会いに行き、スケボーがどんなものなのかを教えてもらうことにしました。
ひかりは「スケボーはみんなでトリック(技)を教え合うの」と新町に話します。
他のスポーツとは違い、同じスケボー選手はライバルではなく友達なのだというひかりに、新町は本当に父親がコーチをし続けるという環境で良いのかと考えました。
スポンサーも見つかり、コーチもつけないという条件を用意した塔子は新町とひかりの家へ、いよいよ契約です。
ひかりと父親が契約書にサインをし、いざ捺印する、というところで新町はひかりに「本当にいいの?」と尋ねます。
塔子もひかりの父親も驚きますが、新町はひかりの意見を聞くべきだと言います。
ひかりは、アメリカに行きたい、学校にも行きたい、そのためにWPMと契約をしたいと本当の気持ちを伝えました。
海外でのマネージメントに強いWPMの方が、ひかりに最も良い環境を与えられるのではないか、とアスリートを第一に考えた結果、導き出した答えでした。
ひかりを獲得できなかった塔子は焦りますが、新町はこれでクビになってしまうならそれでもいいよと言います。
しかし塔子は諦めず、「共同契約」という方法をWPM側に提案しました。
捺印こそされていないものの、サインをされた契約書は有効であると主張し、海外での活動はWPM、国内での活動はビクトリーがマネージメントを務めること、更に、ボーダーの間で言われている「自分の名前が入ったボードを販売して初めてプロ」という話を元に、ひかりのボードが販売される際の権利は全てビクトリーに、という条件を得たのです。
ビクトリーが100%ではないことに社長は良い顔をしませんでしたが、ビクトリーの中で最もアスリートの気持ちになって考えることのできる新町に、少なからず利益を感じている様子でした。
[st-kaiwa1]第2話感想![/st-kaiwa1]
今回のストーリーでは、ひかりとの契約に並行して、イップスで悩むゴルフ選手についても描かれていました。
不調に悩むその様子は、新町と重なるものがあったように感じます。
イップスに対応できるというクリニックに行っても改善されない選手の不調に、梅屋敷はこの選手とは契約を打ち切るべきだ、と言い続けていました。
しかし、その原因が愛犬の死によるペットロスであることが分かり、梅屋敷は自分が選手からの信頼されていない現実を知りました。
そして梅屋敷はマネージャーとして、イップス解消のため、自腹で40万の犬をプレゼントしたのです。
40万は経費では落ちず、梅屋敷の財布は痛みましたが、選手の調子は戻り、無事復活することができたのでした。
自身のセカンドキャリアに納得できていない新町も、いうなればイップスのようなものだと感じました。
しかし、アスリート目線でアスリートに最も良い提案をできるという面で、新町は少しずつ強くなっています!
下の娘に誕生日プレゼントと、上の娘にはサッカーボールをプレゼントした新町と果奈子は、お金のことは心配しなくてもいいから好きなことに取り組んで欲しいと伝えます。
新町は確実に前を向き始めましたが、サッカーへの未練はそう簡単に断ち切れるものではなさそうです、当然ですが…。
そしてなんと、今回出演した天才スケボー少女は子役ではなく、本物のスケーターである佐竹晃!
その実力に、ドラマにものすごく厚みが出ている気がします!
これからもプロの選手が出演するのかと思うとわくわくしますね!
2022年『オールドルーキー』第3話のあらすじ・感想(ネタバレ有)
第3話「マラソン」あらすじ
塔子(芳根京子)が入社当時からマネージメントを担当している秀島修平(田中樹)は、マラソン界の絶対的エース。
市原国際マラソンでも「日本記録更新での優勝」を宣言するビッグマウスなアスリート。
しかし、満を持して臨んだレースでまさかの惨敗。メディアや世間から袋叩きにあう。
秀島はレースで敗北したのを塔子のせいにして、担当を新町(綾野剛)に変えるように高柳(反町隆史)にオーダーする。
高柳は、新町に無事サポートできたら正社員にすることを約束するが…。
ただ、新町は、娘の明紗(泉谷星奈)から「いつサッカー選手に戻るの」と聞かれて、改めてサッカーへの未練を実感していた。一方、塔子は担当を変えられたことにショックを受けていた。塔子にとって一番思い入れある選手だったので、なかなか受け入れられない。
そんな中、新体制で始めた練習である事件が起こる。
そして、その日を境に秀島は音信不通に。前途多難な日本のエース復活プロジェクトを新町は成功させることはできるのか…。
第3話 感想(ネタバレ有)
ビクトリーに所属しているマラソンランナーのエース、秀島修平は自信に満ち溢れ、今度出場する市原国際マラソンで「世界新記録を更新する」と記者会見の場で表明。
秀島の担当である塔子に付いて、新町も「チーム秀島」のサブに着きます。
物凄い練習量に驚く新町、ですが秀島はその大会で大敗北。
秀島自身も混乱している中で、塔子が記者会見に出てください、と秀島を記者たちの前へ連れ出してしまいました。
容赦ない記者たちの質問に秀島は追い詰められ、「(負けた理由なんか)分からないよ!」と怒鳴りつけてしまいます。
後日、秀島はビクトリーをやめると言い出しますが、社長が必死に説得し、秀島は辞めるのをやめますが、その代わりに塔子を担当から外してくれと条件を出しました。
そして新町新しい担当につけてくれと言うのです。
社長、塔子、新町は戸惑いましたが、パリオリンピックのメダル候補でもある秀島を手放せるわけもなく、条件を飲むことにしました。
社長は新町に、秀島をしっかりサポートすることができたら正社員に採用すると言います。
生活費に学費、預金が心もとないという果奈子に「早く正社員になって」と言われていた新町は、手探りながらも秀島のサポートを始めます。
入社して4年間ずっと秀島についていた塔子は、担当を外されたことに大きなショックを受けていました。
レースから2か月も経たない9月の大会に出るという秀島、マラソンランナーは大会と大会の間は半年は空けるのが普通だと教えられた新町は大会出場をやめさせようと説得しようとしますが、秀島は耳を貸しません。
大会に向けて練習を始めた矢先、走っていた秀島に沿路から心無い言葉が投げかけられました。
挙句の果てには悪質な動画配信者に絡まれ、酷い動画を撮られてしまい、秀島と連絡がとれなくなってしまいます。
塔子は新町に「秀島の行先に心当たりがある」と、新町を秀島がたびたび利用しているというコテージに向かわせます。
秀島の姿を見つけた新町は、「本当に調子はよかった。今でもなぜ負けたか分からない」という秀島の話を聞き、そして塔子の話を伝えます。
「調子のいい時こそ、知らず知らずのうちにペースを上げてしまう、気温や風向きも気にしなくなる」
秀島の一番のファンは塔子なのではないか、との言葉に、秀島はまた塔子を担当に戻してほしいと希望しますが、今度は塔子がそれを断りました。
秀島のマネジメントに自信をなくしてしまい、戻るのを怖がっている塔子を「熱くなれる仕事があるのに自分から手放すなんて、絶対に後悔する」と説得する新町。
新町の「塔子ちゃんが秀島さんのいちばんの味方」という言葉に、塔子は秀島にその情熱をもって「9月の大会をやめて、2月の大会に出るように」と、今度は自分が戻るための条件を提示します。
今まで良い結果を残せていた大会は半年以上の準備期間があった、振るわなかった試合はその逆だと言います。
それを聞いた秀島は笑顔でその条件を承諾、塔子は秀島の担当に戻ることになり、秀島は「2月の大会で勝ち、パリオリンピックでもメダルを獲る」と、相変わらずのビッグマウスを披露しました。
結局、正社員のチャンスを逃してしまった新町は果奈子に謝ります。
果奈子はそんな新町の姿を見て、「現役復帰に挑戦しても良いんだよ」と言いますが、新町は「家族のためにビクトリーで頑張ると決めた」と言い切りました。
しかし、サッカーへの想いはそう簡単に吹っ切れるものではありませんでした…。
[st-kaiwa1]第3話感想![/st-kaiwa1]
今回は秀島選手と塔子、アスリートとマネジメントの信頼関係のストーリーでした。
社長の言う通り、「塔子はひと皮剥けた」、塔子の仕事ぶり、成長を見ました!
また、新町のアスリート側からの意見も多く、改めて新町が元アスリートなのだと感じさせられました!
家庭内ではまだギクシャクしたままで、サッカーに未練たらたらな新町を見兼ねた果奈子の「サッカー選手に現役復帰できるようあがいてもいいんじゃないか」という言葉も重く突き刺さる描写も。
かつ次回に新町がサッカー選手のテストを受けるという内容が含まれているので、ハラハラする展開になってきましたね…。
2022年『オールドルーキー』第4話のあらすじ・感想(ネタバレ有)
第4話「捨てきれない現役復帰の想い」あらすじ
新町(綾野剛)は、未だに現役への未練が捨てられず毎日ランニングをしていた。その未練は日に日に募っていた。
そんな新町の姿を見ていた妻の果奈子(榮倉奈々)は、ある行動に出る。
そんな中、「ビクトリー」では梅屋敷(増田貴久)が横浜DeNAベイスターズ2軍選手の北芝謙二郎(板垣瑞生)に、マネージメント契約が間もなく終了することを告げていた。
北芝はベイスターズに入団して6年目を迎えたが、ずっと2軍のまま。まだ24歳だが、待っていたのは今季限りでの戦力外通告だった。
あっさりと北芝を見限ろうとする梅屋敷にいたたまれなくなった新町は、北芝の最後のマネージメントを名乗り出る。
そして、彼と接するうちに、新町はある決意を固める。それは、自身の現役復帰。
家族の理解も得て、新町は動き出す。
そんな中、Jリーグの1チームだけ加入テストを受けさせてくれるという話が持ち上がり、新町はラストチャンスに挑むべく向かう。果たして・・・?
第4話 感想(ネタバレ有)
日課のランニングの最中、新町は娘のサッカーチームの練習風景を目にしました。
新町に気付いた子どもたちが集まり、一斉に憧れの目を向けられた新町は「努力すれば夢は叶う、I have a dream!」と選手時代からのキメ台詞を披露します。
その夜、現役の時とは違う今、「あれはきれいごとだった」、「娘もクビになったくせに何言ってんだって顔してた」と言う新町に果奈子は「そんなことない」と励まします。
新町はそれを聞きながら「スポーツマネジメントはやりがいのある仕事だ」とまるで自分に言い聞かせるようにつぶやきました。
次の日、ビクトリー所属の野球選手である北芝選手が「お世話になりました!」と挨拶をしてオフィスを出て行きました。
聞くと、梅屋敷が、ビクトリーと6年契約を続けてきた北芝選手に契約終了を告知したというのです。
北芝選手はずっと2軍で試合にもあまり出ていないため、マネージメントを続けるのも難しいということでした。
新町が家に帰ると、雑誌に果奈子の名前が載っているのを見せられました。
人気インスタグラマーとして話題の果奈子がメディアに出て活動を始めたのです。
娘たちも喜んでいましたが、その様子を見て新町は思わず「走ってくる」とランニングに出かけました。
その道中、新町は北芝を見かけ、声をかけます。
試合に出してもらえないのに練習を続けること、どうやったらモチベーションを保てるのかという新町の質問に、北芝は「若い選手のため」「僕たちを見てああはなりたくないと真剣に練習をするから」と説明しました。
新町は北芝との会話をきっかけに、梅屋敷に、北芝の契約終了の11月までの間自分にも手伝わせて欲しいと頼みに行きましたが、梅屋敷はあっさりと全て新町に任せると言い始めました。
冷たいのではないかという新町に「商品としての価値はない」と冷たく言い放つ梅屋敷。
もやもやしながらも北芝に会いに行くと、そこで新町は北芝から「シーズン最後の試合、二軍の最終戦にはどの選手も出られる」と教えられました。
それは北芝のような選手にとっては引退試合であり、その試合に向けて北芝は悔いのないように頑張ると前向きな姿勢を見せました。
「現役復帰はない」と果奈子に強く返事をしていた新町でしたが、果奈子に「お金のことは気にしなくていい」「現役に戻ってもいいんだよ」と言われ、新町は涙ながらに「もう1度チャンスがあるなら挑戦してみたい」と告げました。
新町はつてを頼り、新町を欲しいというチームを探してもらうことになりました。
そんな中、ビクトリー社内では「元人気女子アナの糸山果奈子」が新町の妻だということを雑誌を通して知ったスタッフたちが盛り上がっていました。
特に社長が果奈子の大ファンで、「なぜ言わなかった」と怒られるほど。
果奈子に会わせてくれという社長に、代わりに湘南ベルマーレの加入テストに挑戦させてくれと頼み込む新町。
「本当に自分はサッカー選手として現役で通用しないのか、本当にそうなのかを知りたい」
もしテストに落ちたらサッカーを諦めると言う新町に、社長は「ビクトリーに籍は残す」と、加入テストに挑戦する新町をサポートする意向を示しました。
新町は加入テストのことを家族に伝え、更に「テストをして落ちたら、本当にサッカーを辞める。その時はパパを許してください」と話し、娘たちも「分かった」と頷きました。
そして受けたテストの結果、テストは不合格。
これでサッカーを引退することになった新町でしたが、今度引退する北芝選手を思って「うらやましい」と言います。
最後の試合に向けて悔いのないよう頑張るという北芝選手と違い、「不完全燃焼のままサッカーを終えることになるのか」と言う新町。
果奈子は「みんなが昇り詰めるところまでいった、幸せだと思わないと」と声をかけますが、新町の複雑そうな表情を見て「私に何かできることはある?」と一生懸命に新町を支えようとするのでした。
次の日、ビクトリーのオフィスに、新町が忘れていった弁当を届けに果奈子が訪ねてきました。
オフィスのみんなは大興奮で果奈子を迎えましたが、恥ずかしいのか、新町は午前中にアポがあるから、とオフィスを慌ただしく出て行きます。
新町が外回りに出かけるのを見送り、果奈子は社長を始めオフィスのみんなに「新町の引退試合をセッティングしてくれないか」と頼み込みました。
ビクトリーの協力の元、引退試合の開催が決定、ユニフォームも出来上がり、果奈子は新町にそれを伝えましたが、新町からは「考えさせて」という返事。
新町は引退が決まってもなお真剣に練習に取り組む北芝に、自身の引退試合のことを話しました。
それを聞いた北芝は「いい仲間」「わざわざ新町さんのために集まってくれるなんてめちゃくちゃ幸せ」と言います。
「燃え尽きることができるかな」と不安そうな新町に、「燃え尽きてください」と応援の声をかけました。
引退試合当日、新町は集まってくれたメンバーや、駆け付けてくれたギャラリーに驚きます。
素人同然のビクトリーのメンバーで構成された新町のチームは動きはボロボロですが、新町のために一生懸命ボールを回すメンバー。
新町は塔子からのパスを受け、ゴールまで一直線にボールを運び、現役時代と変わらないゴールを決めます。
試合が終わって新町は花束を受け取り、最後に「これで燃え尽きることができました」「サッカーに未練はありません」と宣言し、区切りをつけることができました。
その姿を見て、新町の元へかけつける娘たち。
新町が現役時代、上の娘は「パパが日本代表に選ばれるように」とミサンガをプレゼントしていました。
新町はそれを渡し、「次はイズミの番だよ」と伝えます。
今日はパパが生まれ変わった誕生日、サッカー選手をしていたときよりもカッコいいパパになる、という新町の言葉に娘たちも頷きました。
不完全燃焼だったのは新町だけではなく娘たちも同様で、この試合をきっかけに心の整理ができたのでした。
[st-kaiwa1]第4話感想![/st-kaiwa1]
今回のストーリーで、今度こそ新町は自身とサッカーの関係に区切りをつけられたことでしょう!
辛辣過ぎでは…とも思えた娘たちのあの態度も、新町が自分の気持ちに整理がついていなかったのと同じで、彼女たちも悩んでいたのだと思います。
そして果奈子は本当に新町の支えとして素晴らしい人物です!
今回も厳しいことを言うなぁと思うシーンもありましたが、新町を思ってのことであり、かつしっかりケアができてこその言葉だったんだな、と妻としての強さを感じました。
ずっと活躍できなかった北芝選手も、真剣に引退と向き合い、日々の練習に励んでいました。
チームのため、若い選手のためにと活動していた北芝選手の姿は前向きで、スポーツには一切関わりのない生活をしている自分でも、何だか勇気づけられているような気がしました!
そして最後に、新町のスマホに電話がかかってきました。
相手は日本代表候補のJリーガーの伊垣で、新町に「助けて」と言います。
次回の話はフェンシングですが、まだまだサッカーからは離れられないようです…!
2022年『オールドルーキー』第5話のあらすじ・感想(ネタバレ有)
第5話「未来のスターアスリートを発掘!」あらすじ
城(中川大志)は無名のフェンシング選手・三咲麻有(當真あみ)にスター性を感じ、「ビクトリー」にスカウトする。
城にとって初めてのスカウト。さらに、新町(綾野剛)とも初タッグを組むことになり、気合いが入っていた。
しかし、三咲は極度の人見知り。たくさんの人にフェンシングを知ってもらいたい気持ちはあるが、そのためにテレビに出演したり、グラビアの撮影をするのは嫌だと言い、新町たちは思うようにマネージメントができずにいた。
そんな中、ある化粧品会社から、三咲を新商品のイメージキャラクターに起用したいと申し出がある。
願ってもないチャンスだ。高柳社長(反町隆史)も新町や城とともに打ち合わせに参加するが、CMの絵コンテを見た三咲は撮影を頑なに拒否し・・・。同じ頃、新町はサッカー日本代表候補で人気Jリーガーの伊垣尚人(神尾楓珠)からとある連絡を受けていた。
第5話 感想(ネタバレ有)
フェンシングの練習場に訪れた新町と城。
城が初めて自分で見つけてきた三咲というまだ無名のフェンシング選手をスカウトすべく、城ははりきっていました。
しかし、三咲はフェンシングを知ってもらいたいという希望をもってはいるものの、メディアに露出することを嫌がります。
新町も城もできるだけアスリートの希望に沿ってマネージメントを進めていきますが、できあがった機内誌を見た社長に「マネージメントされることがどういうことなのか、ちゃんと本人に理解させなきゃダメだ」と言います。
梅屋敷にも「人見知りだの恥ずかしがり屋だの、そんなのただのワガママ」と言われ、上手くマネージメントしていく方法を悩む城。
話は新町がサッカー選手だった頃のファンサービスに逸れ、そのまま果奈子の作った弁当の話に変わっていきました。
相変わらず同僚の中では、新町の妻で元アナウンサーである果奈子の人気は絶大。
そのうち弁当のレシピ本が出るらしいと話すと、サインが欲しいと社長を始め、オフィスの中が沸き立つのでした。
新町と城が三咲のマネージメント案に迷走している中、機内誌を見たと化粧品会社から三咲へCMのオファーが来ました。
CMの絵コンテを見て、三咲は「しゃべるのはちょっと…」と断ります。
一緒に同席した社長は三咲に、アスリートのマネージメントについて、アスリート側の姿勢について「柔軟になるよう」伝えました。
しかし、三咲は「私はアスリートで、タレントじゃないし…」とでした。
社長に三咲との契約はやめるよう言われ、城は不本意ではあるものの、三咲にその旨を伝えました。
あれでよかったのかと言う新町に、城は「三咲が言うことを聞かないから」「社長が言ってる」とこの状況に納得しようとしましたが、新町の「アスリートファーストじゃないのか」という言葉に憤ります。
そして、新町の言うことは「きれいごとだ」「社会人として何も分かっていない」と城はその場を立ち去るのでした。
ある日、新町は、打ち合わせに出かけた果奈子の代わりに子守りの手伝いに来てくれた果奈子の妹の留美に、スポーツライターの知り合いはいないかを聞きました。
留美はライターを紹介する条件として、城を紹介してくれるように頼みます。
ギクシャクしてるんだよね…と困りながらも、それを了承した新町ですが、その日の夜、塔子から「写真週刊誌に三咲が載っている」と連絡がきました。
恐らく機内誌を読んだ雑誌記者が三咲に目を付けたのだろうということでしたが、記事を見て梅屋敷は「これ気を付けた方がいいかもね」と言います。
急いでオフィスを飛び出した城は三咲の元へ向かいました。
城がやってきた時には三咲は怪しい男にあとをつけられ、対峙していたところでしたが、城はなかなか足を踏み出せません。
その時、新町がやってきて、自分はマネージャーだと叫び、警察を呼ぶフリをして男を追い払いました。
新町は三咲にメディアに出させてしまったことを謝りますが、実はそういうことは以前からあった、コーチにも気を付けるように言われていた、と言います。
こういったことからアスリートを守るのもマネージメントだと言う新町。
マネージメントについて、フェンシングのルーツである騎士道精神を元に、自分のアスリートとしての経験を語りました。
そして、「ビクトリー関係なしに、あなたをマネージメントさせてください」「三咲が本当に嫌がることは絶対にしません」と頭を下げました。
オフィスで仕事をする城に、社長秘書が新町が三咲のことを諦めていないことを知らせます。
城は、新町が三咲のスポンサーを探していることを知って、新町を追いかけました。
勝手に何をやっているのかと聞きますが、新町は「城くんがやらないから俺がやっている」と言います。
自分だってやりたいのだと言う城に、「三咲を見つけたのはお前なんだぞ」「一緒にやろう」と声をかけました。
2人は三咲の元へ向かい、前回CMの話の依頼をくれた化粧品メーカーが三咲に合わせて企画内容を変えても良いと言ってもらえたと伝えました。
それでも100%希望に沿えるものができるかは分からないという言葉に迷う三咲。
新町は、自分と試合をしてくれと言い、2人は何度も試合をしますが、一向に勝つことができません。
へろへろになりながらも諦めない新町に、城は「次は自分が試合をやる」と言い出しました。
三咲は城の必死な表情を見て心を動かされ、「私の負けです」と化粧品のCMの話を受けることにしました。
スポンサー契約ができたことを2人は社長に報告をしましたが、社長はビクトリーとの契約をしていない三咲と大手スポンサーをブッキングしたことを許しがたいと怒りました。
しかし、城は「間違っていたのはビクトリーの方ではないか」と、アスリートファーストであるべきなのに、アスリートとのコミュニケーション不足だったことなどを伝えます。
社長はそれを聞いて、三咲をビクトリーと契約させることを許可しました。
そして大手化粧品メーカーのイメージキャラクターになった三咲は、記者会見の場で、フェンシングを知ってもらいたいことやビクトリーへの感謝を述べます。
記者会見でビクトリーの名前が出たことで、ビクトリーには取材依頼が来るなど、2人は会社に大いに貢献しました。
社長はそれを認め、新町を正社員に登用することに決めました。
[st-kaiwa1]第5話感想![/st-kaiwa1]
アスリート側にも、マネージメントされるとはどういうことなのかを分かってもらう必要があることを知った回でした!
仕事だと考えれば普通に分かることなのですが、マネージメントという仕事はアスリートありきなので、どうしてもマネージメント側が強く出られないのも分かる気がします…。
アスリートファーストを新町や城がどう考えるか、新町の元アスリートとしてのフォローの姿勢も、見事ゴールが決まってましたね!
そして新町正社員登用おめでとうございます!
正社員としての活躍…頑張って欲しいです!
2022年『オールドルーキー』第6話のあらすじ・感想(ネタバレ有)
第6話「決めろ!ベテランのバスケ選手」あらすじ
正社員になった新町(綾野剛)が初めて担当するのは、バスケットボール選手の新垣和人(浅利陽介)。ベテランの新垣は、家族のために、所属するBリーグの千葉ジェッツから琉球ゴールデンキングスへの移籍を希望。新垣の実力から移籍はほぼ確実だったはずが、新垣が練習中にまさかの大ケガ。キングスとの交渉は暗礁に乗り上げ、契約切れとなるジェッツに戻ることもできなくなった。
一転して、引退の危機に追い込まれた新垣。社長の高柳(反町隆史)もマネージメント解消を考え始める。
しかし、新町だけは、どうしても諦められない。かつて自身も現役時代に大ケガを経験していたからだ。新町は高柳に「自分が新垣の戻る場所をみつける」と言い切る。
そんな矢先、新町は新垣から衝撃的な報告を受ける…。
第6話 感想(ネタバレ有)
正社員になった新町は、バスケットボール選手の新垣選手をひとりで担当することになり張り切っていました。
前担当だった葛飾が、新しいバスケットボール選手である関谷とのマネジメント契約に成功し、そちらを担当することになったからでした。
新垣選手は今所属しているチームの「千葉ジェッツ」から「琉球ゴールデンキングス」へ移籍することになっていましたが、その直前に大怪我をしてしまいます。
当然キングスへの移籍はストップ、ジェッツも今期で契約は終了、新町は自分が契約延長の交渉をすると意気込みますが、葛飾には「故障している選手との契約継続は難しい」と言われました。
しかも、新垣とジェッツの契約延長の交渉を始めた矢先に、ジェッツが関谷を欲しがったことで、前担当だった葛飾が新垣復帰の道を閉ざしてしまいました。
新垣は葛飾への信頼をなくしてしまい、葛飾は新垣のマネージメントから外れることになりましたが、新町はひとりで必死に新垣の移籍先を探すのでした。
なかなか移籍先が決まらない中、このまま引退もあり得るとしてビクトリーとの契約も考えなければならないと言う社長や、新垣と新垣の妻・あかねとの言い合いなどを聞いて、新町は悩みます。
実際、社長は「新垣のことは上手くいけばラッキー、失敗しても会社へのダメージは少ない」と考えていました。
「新町の初めての仕事にはちょうど良い」「いつまでも誰かに手伝ってもらっていては彼のためにならない」と新町の初仕事の足掛かりとして新垣を見ているようでした。
そんなとき、あかねから新町に「新垣が練習すると言い出した」と連絡が来ました。
痛む足を引きずってシュート練習をする新垣は、それをやめさせようとする新町に「新町さんには分からない」と言いますが、新町にも故障の経験がありました。
新町はJ1時代に故障した際に復帰を焦り、まだ違和感の残る足を隠して出場した試合で再び同じ部分を故障、それがJ2に落ちるきっかけになったのです。
その上で、新垣の移籍先を探すことを約束し、新垣も、「自分の現役人生を新町に預ける」と言いました。
移籍先を見つけると意気込む新町ですが、塔子に「相手を説得できるだけの数字やデータ」はないのかと聞かれ、苦手なパソコンへ向かい、新垣と同じ怪我から復帰したアスリートがいないかなどを調べ始めますが、上手くできません。
新町は同僚たちに「手伝って欲しい、知恵と経験を貸して欲しい」と頭を下げ、城や塔子、かほり、梅屋敷までもが徹夜で資料作りを手伝ってくれました。
その様子を見て、社長は「効率が悪い仕事はダメだ」と苦言を呈しますが、葛飾は協力し合って仕事をすることを社長に許してもらい、新町に「琉球ゴールデンキングス」との契約をもう一度話してみたらどうかとアドバイスをします。
新町はみんなに協力してもらい作った資料をもって、キングスとの契約交渉に出向きました。
新垣が地元である沖縄で活躍することを望んでいること、復帰には時間がかかると伝えた上で、同じ怪我から復帰したアスリートたちの情報を元に交渉した結果、キングスは「うちでゆっくり怪我を治してくれ」と新垣と契約することを決めました。
果奈子のレシピ本もできあがり、「娘や新町への愛」「お弁当はラブレター」のメッセージを読み、果奈子の気持ちを知った新町や娘は「ありがとう」と感謝の言葉を口にするのでした。
その後、新町は、来年にでも海外チームへの移籍をしたいと新町に頼ってきたサッカー選手の伊垣と話をしていました。
そのため、サッカーエージェントの資格の勉強をしているという新町。
「僕は新町さんを頼りにしてるんです」と言います。
新町はなぜ自分を頼るのかを聞きましたが、伊垣は「新町は元プロサッカー選手だから」「理由はそれだけで十分」と答えます。
それを聞いて新町は、夢を一緒に叶えよう、と伊垣とかたい握手を交わしました。
[st-kaiwa1]第6話感想![/st-kaiwa1]
現役復帰や引退について、かなりシビアになるスポーツ業界…。
故障や引退を経験した新町だからこそ、一生懸命になれる場面や、それまでスポーツマネージメントの経験がある同僚たちだからこそできるサポートもあったり、今回はビクトリー社内でも様々な変化が見られた回でした!
新垣選手の契約ができたときは本当に安心しましたし、嬉しかったですね!
2022年『オールドルーキー』第7話のあらすじ・感想(ネタバレ有)
第7話「ぶち壊せ!車いすテニスプレイヤー」あらすじ
車いすテニス選手の吉木修二(福山翔大)が「ビクトリー」にやって来た。
パリパラリンピックの日本代表候補である吉木は、国際大会で勝つために世界を転戦したいので、スポンサーを探してほしいと言う。
勉強を兼ねて車いすテニスの試合を見に行った新町(綾野剛)、塔子(芳根京子)、梅屋敷(増田貴久)は、その迫力に圧倒される。さらに、競技用の車いすを無償提供している会社では、吉木との強い信頼関係を目の当たりにし、感動する。
パラアスリートと契約する意義を、いつになく熱く高柳(反町隆史)に訴える梅屋敷。その背景には梅屋敷の秘めた想いがあった。熱意が伝わり、吉木との契約が決まり、「ビクトリー」初めてのパラアスリートのマネージメントをすることに。
ところがその矢先、吉木が別の会社の車いすに乗り換えたいと言い出し・・・。
第7話 感想(ネタバレ有)
果奈子のレシピ本が発売され、本屋に見に行った新町や塔子は大興奮です。
そんなとき、ビクトリーに車いすのテニス選手・吉木がやってきました。
グランドスラムや大きな試合のために海外へも積極的に出て行きたいという吉木は、ビクトリーにパラアスリートとして、マネジメントを依頼に来たのですが、ビクトリーは今までパラアスリートと契約したことがなく、感覚がつかめません。
梅屋敷は吉木と契約することに強く賛成しました。
実際に吉木の競技や能力を見てからということになり、練習を見学しに行った新町・塔子・梅屋敷の3人は、車いすの激しい動きに圧倒されます。
吉木は子どもの頃からテニスを始め、高1で交通事故が原因で下半身不随になり、そこから現在にいたる13年間を車いすテニス選手として活動してきました。
「選手としてもうすぐ終わりを考える頃になってきた」「僕にとってはここ2、3年が勝負」という吉木。
そういった事情もあり、吉木はビクトリーとのマネージメントを強く希望していたのです。
パラ競技に詳しくない3人は、吉木に連れられて、吉木の車いすのメンテナンスをしている会社「OXエンジニアリング」へ訪れました。
吉木は、吉木の車いすを担当している矢部と、「座面を少し高くしたい」など、今後のプレイスタイルについてメンテナンスの相談を始めます。
スポーツ用の車いすはフルオーダーなので40~50万円ほどかかりますが、有望選手である吉木には無料で提供していると聞き、3人は驚きます。
早速オフィスへ戻ると早速社長に、吉木との契約を前向きに検討すべきだと言いました。
吉木が有望選手であることや、メカニックとの連携を目の当たりにした3人は、「短期的な儲けにはつながらないが、長期的に見れば会社に貢献できるはず」、「社会的意義がある」「会社のイメージアップにも繋がる」として前向きな意見をぶつけました。
社長は「ビジネスとして成功させるように頑張ってみろ」と3人に言いました。
しかし、スポンサーはなかなか見つかりません。
吉木は、ビクトリーがスポンサー契約をとってスポンサー料が入ってくれば、車いすを今の「OXエンジニアリング」から世界のトップアスリートが使っている「ツバメ技研」の車いすへ替えると言います。
「この年齢からのレベルアップをはかるには、何かをどうしても大きく変えなきゃならない」「スポーツをやめてしまったら、障がい者である自分に残された道は限られている」
吉木は涙を流しながら強く訴えました。
3人は車いすを替えることを反対しましたが、矢部やOXエンジニアリングとの関係を切ることは、吉木にとってもつらいことでした。
新町はOXエンジニアリングに謝罪に行きますが、矢部は複雑な表情を見せながらも「日本オープン頑張れ」と新町にメッセージを預けました。
次に、ツバメ技研に車いすのオーダーをするために、3人はひとまず吉木の所属している会社に支援を頼みますが、担当者の態度はあまりよくありません。
吉木は担当者からずっと圧をかけられていたこともあり、勝ち続けなければ切られてしまうかもしれないと焦っていたのです。
一方、梅屋敷は姉の娘である姪っ子の桜に会いに来ていました。
「聡太おじちゃんだよ」と、桜に優しく話しかける梅屋敷の顔は、オフィスで見せる顔とは全く違います。
桜は小学生の頃からテニスに取り組んでいましたが、中1のときに患った脊髄の病気で、下半身不随になりました。
梅屋敷は桜に吉木のプレイを見せたいと思い、練習見学に誘っていたのです。
それをきっかけに、車いすテニスの映像を見るようになった桜に、梅屋敷と、梅屋敷の姉・百合子は喜びました。
スポンサーをなかなか見つけられない3人に、社長は「パラスポーツだということにこだわりすぎているのではないか」と言いました。
社長がゴーサインを出したのは、「吉木と契約したいという3人の目は、普通のアスリートを応援するときと同じ目をしていたから」。
そこで3人は、吉木がパラアスリートであるというイメージを捨て、ひとりのアスリートとしての吉木をプレゼンしました。
すると、前回断られた会社から、前向きに考えたいと社長直々に話すことができました。
「パラスポーツを応援する意義」を聞かれ、梅林が桜の話をしながら「決してボランティアのような気持ちでスポンサードしないで欲しい」と言いました。
年間100万円からの支援金をもらえることになった吉木。
スポンサーの問題は解決されましたが、結局ツバメ技研の車いすは吉木の身体にはあいませんでした。
再びOXエンジニアリングの車いすに使いたいと新町と吉木は謝罪に向かいます。
そこで矢部にツバメ技研の車いすではだった理由を聞かれ、吉木は「自分の身体になってくれなかった」と答えます。
矢部は、以前調整して欲しいと吉木から依頼を受けていた車いすを見せ、そして「また何か直したいところがあれば遠慮なく言ってくれ、日本オープンギリギリまで粘ってやる」と笑いました。
とうとうやってきた日本オープンの日、新町は留美と娘たちを、梅屋敷は桜と百合子を連れて行くことにしました。
あまり前向きではなかった桜に、梅屋敷は「つまんなかったら何でも買ってあげるから」と約束していたのです。
力強いプレイを見せる吉木に、徐々に応援の声が上がり始め、吉木は無事1回戦を突破することができました。
試合後の吉木の元へ集まる面々、そこへやってきた桜に梅屋敷が「試合、どうだった?」と聞きます。
すると桜は少し考え、「つまらなかった。つまらなかったから車いす買って」と、もしつまらなかったら何でも買ってあげると言っていた梅屋敷に車いすをねだり、またテニスをやりたいと言い出しました。
それを見た吉木は「大事に使ってね」と自分のラケットを桜にプレゼント。
桜は嬉しそうにラケットを受け取ると、笑顔で振って見せました。
梅屋敷は桜の笑顔を見て、泣きながら喜びました。
果奈子のレシピ本も売り上げは上々!
テレビに出演したり、雑誌のインタビューや地方への仕事も増えてきていました。
[st-kaiwa1]第7話感想![/st-kaiwa1]
吉木の言葉から、今回もまた選手生命に関わる内容なのかと思いきや、選手と車いすメーカーのエンジニアとの信頼関係だったり、パラスポーツへのイメージ、パラアスリートへの印象についてのストーリーでした!
また、オールドルーキーのドラマ始まってからずっと態度がよろしくなかった梅屋敷の新たな一面が見られ、意外な角度から驚かされました!
スポーツ選手だけではなく、スポーツを見た人が喜ぶ、前を向ける、希望を持てるということも大きなメッセージだったと思います!
新町家も順風満帆ですが、嵐の前の静けさでなければいいのですが…。
2022年『オールドルーキー』第8話のあらすじ・感想(ネタバレ有)
第8話あらすじ
塔子(芳根京子)が担当するバレーボール選手・古川舞(田辺桃子)に、イタリアの強豪・トリエステから誘いがかかった。
世界で活躍するまたとないチャンスだが、舞は移籍を断ると言う。
高柳(反町隆史)は何としても彼女を説得するように言うが、塔子は躊躇する。古川との付き合いから、彼女が断るのには何か大きな理由があるはずだと考えていたからだ。しかし、高柳はかほり(岡崎紗絵)を担当につけて、説得に乗り出す。
そして、塔子とかほりは新町(綾野剛)と共に練習場へ。舞はチームの練習後もアシスタントコーチの宮野紘也(大谷亮平)から個人練習を受けるほど熱心な選手で、3人は彼女のチームへの愛着を実感する。
そんな中、高柳がとった強硬手段により、塔子と舞の間にある変化が生まれる・・・。一方、レシピ本が人気の果奈子(榮倉奈々)に地方での講演依頼が舞い込み、新町は慣れない家事に奮闘していた・・・。
第8話 感想(ネタバレ有)
果奈子の仕事は上々、お弁当のレシピ本は10万部突破で第二弾の話も出て、メディアにもひっぱりだこ!
地方への講演会の依頼も来ていましたが、果奈子は1週間近く家を空けることを心配します。
新町と娘はそんな果奈子の背中を押して、家のことは任せてと見送ります。
一方、ビクトリーでは女子バレーボールの日本代表選手の古川がイタリアの「トリエステ」からスカウトが来ていました。
古川は目を輝かせ、一見喜んでいるようでしたが、古川はスカウトの話を断ります。
世界へ進出することを見込んで今の所属チーム「東京ウィンディア」とプロ契約を結んでいた古川ですが、以前自分が自信をなくしていたとき、今のチーム・コーチと出会い、自分は立て直すことができたと言います。
社長は塔子にトリエステに移籍するよう古川を説得するように言います。
アスリートファーストを考え、無理強いはできないと言う塔子ですが、古川の説得を始めることになりました。
しかし一向に首を縦に振らない古川に、塔子は悩み、見兼ねた新町や仲間たちも手伝い始めます。
そんなとき、社長が塔子にも言わず、トリエステのスカウトを呼んで、古川にスカウトを断れない状況を作ってしまいました。
スカウトマンは3日滞在するので、その間に決めて欲しいと言います。
古川はそんなやり方に怒りますが、塔子が古川の意向に寄り添いたいと言ったことで、古川は塔子に少しずつ心を開きます。
しかし、肝心なことは言えないでいたのでした。
そんなとき、練習であまりコートに入れてもらえなくなってしまった古川は、コーチの宮野に呼び出されます。
そして、トリエステからスカウトが来ていたことを黙っていたこと、もしそうならスカウトを受けるべきだと言われます。
古川は塔子に会い、「失恋しました」と、コーチへの恋心を話し始めました。
塔子はそれを新町に相談、例えトリエステへ移籍をするにしても、このままではいけないと思った2人は宮野の元へ行き、気持ちをはっきりとさせた方がいいと進言します。
宮野は戸惑いますが、古川に自身の気持ちを伝えました。
古川が3年前にトルコリーグから帰ってきたとき、古川のような選手が消えるべきではない、と現役を引退してまで古川を支えた宮野。
トリエステへ移籍する古川についていきたい、これからも支えたい、と、宮野もまた古川のことを想っていたのです。
古川が迷う理由はなくなり、古川はトリエステへの移籍を決めました。
このさなか、新町は社長直々に任された水泳選手の麻生のマネージメントで「プロを目指したい」と相談され、スポンサーを探すことになりました。
そして調子の良い麻生は大会でも好成績を残し、まさしく期待の星でした。
以前担当した矢崎との関係も良好で、アスリートへの寄り添い方に信念を持ち始めた新町に、社長は危機感を覚えます。
良い関係を築いたスポーツ選手を引き抜き、独立しようとする人間がいること、新町にその可能性がゼロではないことを懸念していました。
果奈子がいない間も娘たちと協力して家事をこなし、無事サッカーエージェントのライセンスも取得できた新町。
そんなとき、麻生から「違反通告が来た」と電話がかかってきました。
なんと麻生は大会前にしたドーピング検査で陽性が出たと言うのです。
[st-kaiwa1]第8話感想![/st-kaiwa1]
来週は何やら不穏な雰囲気ですね…!
しかし、今回のバレー選手の移籍の話ですが、まさか恋愛関係が絡んでいるとは!
ドラマ途中から、監督が古川選手にかなりの肩入れをしていることからまさかまさかとは思っていましたが、スポーツマネージメントがまさか恋愛の手助けもしてしまうとは…。
面白い回でした!
アスリートのプライベートもモチベーションにも繋がるものだと思いますし、二人がくっつけて良かったと思います!
新町、塔子、悩みながらも良い仕事をしました!
2022年『オールドルーキー』第9話のあらすじ・感想(ネタバレ有)
第9話あらすじ「引退危機の水泳選手」
新町(綾野剛)が担当する水泳選手・麻生健次郎(渡辺翔太)が、ドーピング違反で4年間の資格停止を言い渡された。
本人は潔白を主張しているが、処分を覆すのは現実的には難しい。しかも、麻生の年齢を考えると4年間の資格停止は引退を意味するもので、到底受け入れ難い。
そんな中、トップスイマーのドーピングスキャンダルは瞬く間に日本中に広がり、ビクトリーにも大きく影響してくる。
高柳(反町隆史)は、早々に麻生の契約解除を決断するが、新町はそれに反発。
そして、高柳に内緒で、麻生を助けるために行動を起こすーー。高柳はそんな新町の行動に憤りを感じ・・・。
第9話 感想(ネタバレ有)
ドーピング検査で陽性だったと新町の元に麻生から電話がありました。
検査をしたのは大会翌日の朝5時に検査官が家に来て、そのとき採取した尿から筋肉増強剤として禁止薬物とされるスタノゾロールが検出されたというのです。
ビクトリー始まって初めてのドーピング問題でした。
新町は、日本のアスリートはドーピングへの意識が低いことを懸念していました。
知らずに摂取しているかも知れない、麻生にその意思はなかったはず、と言う社員たちに、社長は「100%鵜呑みにはできない」と言います。
しかし、麻生にドーピングの意思はなかったはずだと新町は麻生を信じようとします。
4年間の出場資格剥奪され、相当重い処分を下された麻生。
まともに練習もできず、レースにも出られない4年を過ごせば麻生は29歳、そこから更にオリンピックを待てば31歳です。
人々の間でも麻生がドーピングしたと話題になり、ネットも大炎上している今、麻生には選手引退しかありませんでした。
新町は麻生を信じ、ドーピングした選手の資格剥奪期間が短くなった事例を探し、「こんなときこそ僕たちが助けないと」と、社長に訴えます。
麻生をビクトリーの契約から外そうとしていた社長ですが、新町の必死な訴えに「長くは待てないぞ」と仕方なくそれを許可。
そしてかほりに「新町の様子を逐一報告しろ」と言いました。
早速新町は麻生の家へ出向き、麻生が飲んでいるサプリメントをチェックします。
なんと麻生は、サプリメントや食事の記録をとっていました。
サプリメントに関しては、1粒だけを残して全て期間を書き入れて容器をとっておくという徹底ぶりでした。
人からもらったものには手をつけない、蓋の閉まっているペットボトルしか飲まない、それを言っていたのは亡くなった父だと言います。
ドーピングへの意識が高い麻生に、新町は記録されていた食事全ての成分をチェック。
新町は麻生が行ったという外食先へも出かけ、データを収集し、とうとう試合会場だった神戸へも出向きました。
そんな新町を追いかけなかったかほりを、社長は責めました。
葛飾は落ち込むかほりに「昔はあんな人じゃなかった」と言います。
社長は一緒にビクトリー立ち上げたメンバーに裏切られ、アスリートを引き抜いて独立してしまったという経験があったのです。
諦めない新町に、社長は「ビクトリーの信用が落ちかけている」「私にはアスリートと社員を守る義務がある」と、これ以上麻生を見切るべきだと主張します。
他のアスリートにも迷惑をかけている、いらぬ心配、緊張をさせていること、社長は麻生を外すと決めました。
社長は所属アスリートや社員だけでなく、果奈子にも迷惑をかけていることを分かっているのか、と新町に言いましたが、新町は何も知りませんでした。
実際、果奈子はママ友に新町と麻生のことで「犯罪者をかばってる立場だもんね」などと言われ、娘も学校で同級生に色々言われていました。
ネットでも心無い事を言われていることを知り、新町は帰宅し、家族に謝ります。
娘の泉実は「パパは間違ってないよ」「パパは何も悪いことをしてない」と新町を信じると言いました。
果奈子にも「亮ちゃんには味方がいる」と新町を元気づけます。
新町が麻生に連絡をとり、ビクトリーに契約を外されたと連絡を受け泣いている麻生に「僕はまだ諦めてないよ」と力強く声をかけました。
次の日、新町は塔子に「ドーピング問題に強い弁護士を見つけた」と紹介され、麻生と塔子、新町の3人で弁護士に会いに行きます。
弁護士はサプリメントの表示をそのまま信用してはいけないこと、サプリメントが何らかの汚染を受けている可能性もあると言い、麻生がサプリメントを一錠ずつ残していたことに感心していました。
そしてこれをGADA(国際アンチドーピング機構)の検査機関で検査にかけることになりました。
時間のかかる検査を待っている間、弁護士は「しなければいけないこと」として、麻生の使っていた身の回りのものにスタノゾロールが含まれていないか、湿布薬やリップクリームにいたるまで、全てチェックするように指示します。
最初は新町と塔子だけでしたが、城や葛飾、梅屋敷も手伝うと言ってくれ、結局みんなで協力して麻生のために動くこととなりました。
かほりは迷いましたが、社長室へ向かい、新町たちの動きを報告します。
勝手なことを、と怒る社長をかほりは「アスリートがどん底にいるときこそ、サポートの手を離さないのがスポーツマネージメントだと思います」と社長を引き留めました。
チェックも終わった頃、検査結果が出たと弁護士から連絡があり、弁護士と麻生は海外とのビデオ通話に臨みます。
サプリメントからスタノゾロールが検出されたのです。
弁護士は過去に同じ事故が起こっていたこと、選手の不手際ではないことを主張し、世界スポーツ仲裁裁判所が全面的に認めたことで4年だった資格停止期間がなんと4か月にまで短くなりました。
これでまた麻生をビクトリーに復帰させられるかと思いきや、社長は今回ビクトリーが受けたダメージとは釣り合わない、麻生を戻すことはないと言い切りました。
新町は勝手に記者会見を開き、弁護士と麻生がマスコミの前で事情を説明する場を設けました。
それを知った社長はすぐに新町に連絡をし、即刻新町にクビを言い渡しました。
[st-kaiwa1]第9話感想![/st-kaiwa1]
ドーピングと聞くと、アスリート本人や関係者ではない人でもドキドキしますね…。
特に、気を付けていたはずの選手本人は気が気ではないでしょう。
ドラマの中では、同じくアスリートだった父に言われた通りに自己管理を徹底していた選手本人!
拍手を送りたいほど安心しました!
そのおかげで、自分が意図的にドーピングをしたのではないことを証明でき、出場資格をはく奪される期間を短くすることができました。
並大抵ではない仕事量、これは選手も、マネジメントも、信頼関係があってこその尽力だと思います。
スポーツ界のシビアな部分に触れた回だと思います!
何はともあれ解決できたことでスッキリです、よかった!
2022年『オールドルーキー』第10話 最終回のあらすじ・感想(ネタバレ有)
第10話 最終回あらすじ
新町(綾野剛)は解雇され「ビクトリー」を去った。そして、高柳(反町隆史)と今後スポーツマネージメントには関わらないことを約束する。
妻の果奈子(榮倉奈々)や娘たちにも理解してもらい再び新町の仕事探しが始まるが、塔子(芳根京子)たちはやりきれない思いでいた。
そんな中、「ビクトリー」所属のJリーガー・伊垣(神尾楓珠)の海外チームへの移籍交渉が暗礁に乗り上げる。さらに、塔子と城(中川大志)もあることがきっかけでビクトリーを自ら退職。「ビクトリー」を退職し全く関係ない仕事をしていた新町だったが、伊垣はそんな新町をなお頼ってきた。伊垣の熱意に負け、新町はスポーツマネージメント最後の仕事として、伊垣の代理人をやらせてほしいと高柳に願い出る。
しかし、経験がない新町では前途多難。そんな時に衝撃的な事件が起こる――。
第10話 最終回 感想(ネタバレ有)
ビクトリーを解雇されてしまった新町。
新町は、社長がビジネス優先で、アスリートファーストができていないと言います。
独立することは許さないと言う社長に、新町は「スポーツマネージメントはもうしません」と答え、ビクトリーを辞めました。
新町は伊垣にもうサポートできない旨を謝罪し、あとはビクトリーにしっかり引き継いでもらう、と頭を下げます。
社長は新しいベテランの代理人・光岡を紹介し、一流チームである「カルビアSC」への移籍を提案します。
伊垣も移籍を
塔子と城は自転車で配達員をしている新町を見かけますが、そんな新町の顔を生き生きとしていました。
脚がぱんぱんになったと笑っている新町に、果奈子は「今日一日頑張った証拠だね」と笑います。
子どもたちは新町が新しい仕事を始めたことをまた心配そうにしていましたが、新町のポジティブな様子を見てホッとしているようでした。
伊垣は移籍交渉の結果を聞きに、再びビクトリーを訪れていましたが、光岡からの返事は、移籍の話はなくなったという残念な結果でした。
伊垣は怒り、騙された過去があることから光岡への信頼を失い、ビクトリーを辞めると言い出しました。
社長はそんな伊垣を追いかけ、「彼(新町)には無理だ」と新町に頼るのを辞めさせようとしましたが、それを聞いていた塔子は「どうして無理なんですか」と社長に怒りをあらわにします。
新町は矢崎の契約も成立させた功績があり、無理ではないと言いますが、社長は「辞めてもらってかまわない」と言いました。
塔子と城はその場で辞めることを決め、周りが止めるのも聞かずにオフィスを出て行きました。
その時、塔子は自転車で配達をしていた新町を見つけ、つかまえると、伊垣と塔子、城の三人で「社長との約束があるから代理人はできない」と言う新町を説得します。
「私たち三人で伊垣さんの移籍先を探す」と塔子。
そして新町は、伊垣の代理人をやらせてもらえないか、と社長に会いに行きましたが、当然社長は良い顔はしません。
しかし、伊垣の移籍を最後の仕事にすると引かない新町に、社長は「勝手にしろ」と言い捨てました。
塔子と城、新町の三人は城の住居をひとまずのオフィスとして、伊垣の移籍先を探しました。
希望のスペインのチームだけではなく、伊垣に合うチーム、フォワードに空きがあるかどうかをチェックすることに。
英語が読めない新町の代わりは塔子が、すると城はドイツ語ができると言い出し、今までそれを知らなかったらしい塔子と新町は驚きました。
作成した資料を候補チームに送付し、今できる仕事を完了、ビールで乾杯していた三人。
塔子と城は会社を作るのもいいんじゃないかと言いますが、新町は「社長との約束があるから」と言葉を濁します。
すると偶然にも、葛飾、かほり、梅屋敷の三人と鉢合わせましたが、三人は「今は同業者だし」と店を出て行きました。
塔子は去って行く梅屋敷の背中を見ながら、寂しそうに目を伏せました。
サッカーチームから返事がきましたが、それらのチームは全て2部リーグ。
これでは伊垣が納得しないだろうと言う塔子に、新町も「もう一度やり直そう」と再度交渉に取り掛かりました。
その頃、「どうせ2部リーグしか」「伊垣は新町を見限る」と言う社長に、葛飾は「社長は新町くんをなめてますよ」と言います。
会社を立ち上げたときの社長を取り戻したい、あの頃の社長に心を動かされたと言う葛飾、その言葉に、社長も何かを感じているようでした。
チームからの返事が1週間待っても来ない、と頭を抱える新町の元に、今日本にいるという矢崎から「会いたい」と電話がかかってきます。
矢崎は、新町がビクトリーを辞めたことを知っていました。
今何をしているかと聞いてきた矢崎に、伊崎の移籍先を探していると答えた新町。
しかし矢崎のチームにもオファーを送っていたため、矢崎はそのことを知っていました。
その上で、有名な力のあるラインハルトのGMが今度来日するという情報を教えてくれました。
また、今度離脱するフォワードの選手の席に、矢崎は「日本に良いフォワードがいる」と伊崎を推薦したと言います。
GMの来日当日、新町と塔子、城はGMに会い、城のドイツ語スキルを活かして通訳をしつつ、伊垣の資料を渡しました。
ゴールを決めなければ、と焦ってしまうことが懸念されてしまうフォワードの伊垣。
懸念されていた通り、積極的にシュートをしますが、なかなか決まりません。
その頃、GMの元に社長が訪れました。
二人は交流があるようで、GMも「高柳!」と親しそうでした。
試合を見ているGMに、社長は伊垣の様子を聞きますが、「積極的な選手ではあるものの、まだ分からない」と言います。
なかなか活躍できない伊垣を見て、新町は伊垣が「自分のプレーができていない」と呟きます。
焦る伊垣はせっかくのチャンスを逃してしまい、相手の先制ゴールを許してしまいます。
新町は俯いていた伊垣に、大声で「自分を取り戻せ」と叫びます。
それを聞いて伊垣は落ち着きを取り戻し、フィールドに戻っていきました。
さっきまでのプレーが嘘のように、伊垣は見事シュートを決めます。
二点目も決め、伊垣の活躍で日本チームは勝利をおさめました。
試合後、伊垣に合いに来たGMから「いいプレーだった」、「伊垣にラインハルトに来て欲しい」とオファーされました。
喜ぶ四人の元へ、社長が「ついてきてくれ」と新町をフィールドへ連れていきます。
社長は、「まさか新町がここまでやれるとは思っていなかった」また、「GMとはずっと前から友人関係で、自分の意思で伊垣を推薦した」と言いました。
しかし、伊垣の移籍が決まった今、「(新町は)これでスポーツマネージメントはできない」と、言う社長。
そんな社長に、新町はスポーツマネージメントが楽しいと思えるようになったと話しました。
今まで関わってきたアスリートたち、自分を雇ってもらったときの社長を思い出し、新町は感謝を伝えます。
社長は去って行く新町を呼び止めると、「二つの選択肢を与える」と言いました。
それは「この業界から離れること」「塔子と城とビクトリーに戻り、この仕事を続けること」。
社長は昔の自分を取り戻した、アスリートに寄り添いマネージメントをすること、新町がそれを改めて教えてくれたと言いました。
新町はビクトリーに戻ることを選択、またみんなと仕事ができることになりました。
ビクトリーに戻ることが決まった新町に、果奈子も娘たちも大喜びです。
「最高のセカンドキャリアだね!」と言う果奈子に新町は大きくうなずき、塔子、城とともにオフィスに戻りました。
仕事を再開した新町、今まで関わってきたアスリートの写真、メッセージを眺め、「すべてのアスリートに、リスペクトを」と、決意を新たにしました。
[st-kaiwa1]最終回感想![/st-kaiwa1]
伊垣の移籍が上手くいってよかったです!
元より能力のある選手だったのはもちろんですが、信頼関係を築いていた矢崎からの後押しには、視聴者のこちらもガッツポーズでした…!
試合でシュートを決めたときには思わず拍手をしてしまうほど…スポーツとはドラマであっても熱くなれるものなんですね!
GMと交流があったという社長にも驚きましたが、ビクトリーの業績にならないにも関わらず伊崎を推した社長にも、社長がアスリートファーストの気持ちを取り戻したことが分かり、ホッとしました…!
そしてやはり、ビクトリーに戻れたこと!
ドラマとしては戻れるだろうことは分かっていましたが、実際に視聴すると「本当によかった!」と思いました。
ドラマの中でもみんなが活躍を期待していたパリオリンピックですが、こちらもまた楽しみになってきました!
サッカー、野球、バスケ、バレー、水泳、フェンシング、スケートボード、パラスポーツ。
[st-kaiwa1]様々なスポーツを見ることができた「オールドルーキー」、良いドラマでした![/st-kaiwa1]
今記事にお付き合いいただきありがとうございました!
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