2022年『金田一少年の事件簿』ネタバレ有の感想・あらすじ!各話の事件や犯人は?最終回結末まで全話まとめ

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ドラマ「金田一少年の事件簿」が令和の時代に帰ってきました!

平成の金田一少年を視聴していたファンや、原作ファンの皆さんも気になっているところだと思います!

ドラマ「金田一少年の事件簿」、あらすじや事件の犯人、金田一少年ならではのトリックなどのネタバレをまとめました♪

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目次

2022年『金田一少年の事件簿』第1話のあらすじ・感想(ネタバレ有)・事件や犯人など

Episode1「学園七不思議殺人事件」のあらすじ

金田一一はじめ(道枝駿佑)が通う不動高等学校には、学園七不思議と呼ばれる謎があった。
中でも詳細不明の七つ目の謎について真相を知った者は、旧校舎に潜む怪人『放課後の魔術師』に呪い殺されるという。ミステリー研究会の七瀬美雪(上白石萌歌)は、部員達とその謎を探ることに。

ある夜、美雪は部長の桜樹(大友花恋)から呼び出され、一はじめと旧校舎に駆けつける。
しかしそこで目撃したのは、「開かずの生物室」で首を吊る桜樹の姿だった…!傍らに『放課後の魔術師』らしき影も見えたが、扉を壊し中へ踏み込むともぬけの殻。だが翌日になってから桜樹の死体が発見された。

剣持警部(沢村一樹)は、当時旧校舎にいた佐木(岩﨑大昇)ら他の研究会メンバーや、現場に居合わせた宿直の立花(杉本哲太)、教師の的場(光石研)も立ち会わせて捜査を開始する。

「七不思議なんて調べなきゃ良かった」と後悔する美雪。しかしその後も犠牲者は続き、ついには美雪も…!さらには10年前にも同じ謎を追った生徒が行方不明になっていると判明して…。

「じっちゃんの名にかけて!」犯人に憤る一はじめは、必ず謎を暴くと誓う。
奇怪な密室殺人事件の謎に隠された、壮絶かつ哀しい真実とは…!?

引用:『金田一少年の事件簿』公式サイト

Episode1 感想(ネタバレ有)

令和の金田一少年!

キャストの顔ぶれを見ると新鮮さを感じますが、今回の事件の舞台が旧校舎で、加えて「放課後の魔術師」という能面のキャラクター(七不思議に絡めた犯人の変装)の雰囲気がそこはかとなく懐かしく、過去のドラマを思い出させてくれます。

昭和レトロならぬ平成レトロといった感じです!

謎解きのBGMも懐かしく、世代ドンピシャの人も違和感なくストーリーに入っていけたのではないでしょうか。

過去の事件が現代の事件に繋がり、罪に罪を重ねる…と聞けば重苦しい事件ですが、「そんなのあるわけないじゃん!」といったフィクション味を感じますし、トリックも分かってしまえば「なぁんだ」と言った軽さ。

なんなら「試してみようかな…」とも思えます。

原作の漫画を読んでいれば、少し軽すぎやしないだろうかと感じる人もいるかもしれませんが、ドラマとしては「金田一少年の事件簿」らしさを感じられ、大満足です!

Episode1 の事件・犯人など

第一話「学園七不思議殺人事件」の犯人は、的場 勇一郎

ミステリー研究会(ミス研)の桜樹、尾ノ上は、的場が十年前に殺して壁に埋めた女子生徒「青山ちひろ」の白骨死体を発見してしまいました。

それを知った的場は口封じのために桜樹・尾ノ上を殺害し、更に桜樹が残したヒントに気付いた美雪を襲ったのでした。

なぜ的場が十年前に女子生徒を殺したのか、その理由は的場の過去にありました。

実は的場は不動高校の物理の教師になる前は、建設会社で働いていました。

その会社で的場は旧校舎を建設していましたが、その際に起こった事故で作業員6名が命を落としたのです。

しかし会社は、亡くなった作業員をそのまま地中に埋めて事故を隠蔽。

埋められた死体が掘り起こされるのを防ぐため、的場は会社に言われるがままに教諭免許を取り、「旧校舎に埋められた死体の番人」として不動高校の教師になりました。

それらの死体は事件の現場となった旧校舎の下に埋められていたのですが、十年前行方不明になった女子生徒、青山ちひろ(ミス研の壁から出てきた白骨)が建設作業員たちの骨を見つけたため、的場は彼女を殺し、壁に死体を埋めたのでした。

2022年『金田一少年の事件簿』第2話のあらすじ・感想(ネタバレ有)・事件や犯人など

Episode2(1)「聖恋島殺人事件・前編」のあらすじ

剣持警部(沢村一樹)の趣味のフィッシングツアーに、一(道枝駿佑)と美雪(上白石萌歌)、そして佐木(岩崎大昇)も参加することになった。向かった先は不気味な音が鳴り響く聖恋島。

それは、ギリシャ神話に登場する海の怪物『セイレーン』の哭き声だといわれているらしい。『セイレーン』はその声に惑わされた人間を海に引きずり込んで食い殺すという。

その夜、ツアー客全員が、参加者の一人、寒野医師(高橋ユウ)から呼び出しの手紙をうけとる。彼女は同じ病院勤務の影尾教授(佃典彦)や、医療機器の営業マンである伊豆丸(小市慢太郎)達と一緒に来ていた。ツアー担当の凪田(吉谷彩子)は以前からその病院の医師達を知っていたようだが、なぜか避けるような態度を見せていて…。

指定された時間となり、全員が集合場所にやって来る。次の瞬間、寒野医師は海から飛んできた矢が眉間に刺さって絶命。さらに翌日、釣りに行った参加者が海に引きずり込まれ…。

果たしてこれらは『セイレーン』の仕業なのか!?一たちは、島の唯一の住人、霧声(余貴美子)から、戦時中に聖恋島が背負うことになった悲運の史実を聞くが…。

引用:『金田一少年の事件簿』公式サイト

Episode2(1) 感想(ネタバレ有)

今回は殺人の瞬間を目撃してしまうという、なんとも衝撃的な映像があります!

窓を割り飛んできた水中銃の矢が額に勢いよく刺さるシーンは驚きました!

特に派手な血しぶきがあがるなどの演出は見られないので、グロテスク、というよりはパニックホラーに近い部分がありました。

釣り竿が引っ張られて、水の中へ落ちるシーンも…これから夏になり、海水浴やプールに遊びに行く人も多いと思いますが、あれを見るとちょっと怖くなるかも…。

個人的にはセリフの中の言葉のチョイスや言い回しなどが気になりましたね!

この人が怪しいのでは…と思い始めると、「ん?今のセリフ…違和感?」なんて。

剣持警部と金田一少年の互いの呼び方が「金田一」から「はじめ」に、「剣持さん」が「剣持のおっさん」に変わったりしたのも、気になる大きな変化なのかも?

Episode2(1)の事件・犯人など

「聖恋島殺人事件」は前編と後編に分かれているので、犯人・真相は来週の「聖恋島殺人事件・後編」で明らかに!

第二話「聖恋島殺人事件・前編」は、金田一少年が佐木と釣り堀で釣りをしているシーンから始まります。

そこで同じく釣りをしていた剣持警部に誘われて、金田一と佐木、美雪は3泊4日の釣り旅行に「聖恋島」へ行くことになりました。

聖恋島には霧声というコテージの女主人がひとりで住んでおり、金田一たちはそこで、同じツアー参加者の医療メーカー営業の伊豆丸鰐瀬医師の影尾寒野雑誌記者の右竜ツアーガイドの凪田と過ごすことになります。

島に向かうさなかにも聞こえていた女性の声のような不思議な音はセイレーンの声と言われており、右竜は「セイレーンの声は戦時中に島を占拠した米軍の兵士たちをノイローゼにした」などと話しました。

その夜、ツアー参加者ら全員の部屋にドアの隙間から手紙が挿し込まれました。

廊下を見ても誰もおらず、手紙を開くと「午後10時丁度に一階のサロンに来てください。皆さんにお話ししておきたいことがあります。ただし時間は必ず厳守してください。寒野 美火」と印刷されたメッセージが書いてありました。

みんなが時間丁度にサロンへ行くと、窓に向かって椅子に座っている寒野がいました。

話しかけても反応がなく、剣持が近寄った瞬間、水中銃の矢が窓を割って寒野の額に突き刺さり、寒野は「なん…で…」と呟いて絶命

剣持と金田一は外へ出て様子を見ましたが、霧が深く、潮の引いた海にボートが浮かんでいるのが見える他、満足いく情報を得られませんでした。

遺体は腐らないよう食糧庫に安置しましたが、次の日の朝、その食糧庫は獣に食い荒らされたかのように散らかり、食糧は朝食も出ない状況になってしまいました。

天候が悪く海は荒れ、食糧を運んでもらうにも船が島に近寄れない状況でした。

そこで怒り出す影尾の機嫌を取ろうと、伊豆丸が朝食の魚を釣ってくると申し出て、鰐瀬とともに雨の中、ゆかり浜へ出かけていきましたが、結局何も釣れないまま帰ってきました。

次は剣持と金田一、潮がちとせ岩へ釣りに出かけることになりました。

特注のルアーで意気揚々と釣り針を投げる潮、するとすぐに釣り竿が強く引かれました。

魚とは思えないほどの強い力で海へ引っ張られるのに、手から釣り竿が離れず潮は海に落下。

助けようと金田一が海に飛びこみましたが、荒れた海の中ではその姿が確認できません。

急いでコテージに戻り、潮捜索のために凪田がボートを確認しに外へ出ると、潮がコテージの前の海に浮かんでいるのが見つかったのでした。

のちに分かったことですが、この殺された寒野、潮の両名と影尾は、過去に同じ病院で看護師として働いていた凪田を医療ミスをでっちあげて病院を追い出したという過去がありました

雨が上がり、金田一たちが外へ出ると霧声が空を見上げていました。

金田一は、朝伊豆丸たちが釣りに行くと言い出したとき、霧声が「魚は釣れないと思う」と言った理由を聞きましたが、霧声は「そう思っただけ」としか答えません。

そこへ「セイレーンの声と関係があるのか」と右竜が口を挟みますが、やはり霧声は答えませんでした。

右竜はこの島へセイレーンの声の正体を突き止めにきたと言います。

また、彼女はこの聖恋島が「墓標島」とも呼ばれている理由、この島で昔何があったかを知っているようで、金田一たちも霧声にそれを聞きました。

墓標島と呼ばれている理由、それは、聖恋島に昔日本海軍の基地があり、特攻「人間魚雷」の訓練施設であったこと。

墓標というのは特攻で亡くなった名もなき若者たちのための呼び名だというのです。

そのとき、セイレーンの声が変わり、霧声はぱっと顔を上げて「魚を獲ってきます」と行ってしまいました。

セイレーンの声の変化が釣りに関係があるのかと、金田一が釣り糸に浮きを付けて海へ垂らしてみると、その動きから潮の流れが変わっていることに気付きました。

一方霧声はダイビングスーツに着替えると水中銃を持って海へ潜り、魚を射止め、その目線の先にある大きな柱に厳かに手を合わせるのでした。

その頃伊豆丸と鰐瀬は島の探索に出かけるところで、そこへ居合わせた剣持が一緒に付き添って島を歩くことになったのですが、探索した先で3人は旧日本軍の跡地を発見しました。

建物の奥からは、セイレーンの声が聞こえてきます。

コテージに帰ってきた剣持たちからその話を聞いた金田一は引き留める霧声を無視して、調査に向かいました。

建物の中へ入り奥へ進んでいくと、真っ暗だった視界が次第に明るくなり、そこで金田一は入江に突き刺さった大きな魚雷を見つけます。

この魚雷の中に海水が流れ込み、空気が押し出されてセイレーンの声を出していたのでした。

音が変わるのは、潮の流れが変わるからで、恐らく霧声はこの音を聞いて潮の流れを把握していたのでしょう。

セイレーンの声の正体が分かってセイレーンが存在しないことが判明しましたが、この伝説にかこつけて殺人を犯している人間がいます。

金田一は「じっちゃんの名にかけて」この事件を解決すると決意するのでした。

2022年『金田一少年の事件簿』第3話のあらすじ・感想(ネタバレ有)・事件や犯人など

Epidode2(2)「聖恋島殺人事件・後編」

連続殺人事件が起きた聖恋島殺人事件が起きた聖恋島の荒天がおさまり、参加者全員があす帰れることになったと剣持警部(沢村一樹)から知らされる一(道枝駿佑)。

その矢先、医師仲間を二人失っていた影尾教授(佃典彦)が行方不明になる。捜索に出た一達は、船着小屋の明かりに気づいて駆けつけるが開いているはずのドアには鍵が。仕方なく反対側のドアに回りこみ、窓から中を覗くと誰かが中で倒れていた。すると、突然小屋の明かりが消え、今度は小屋から逃げていく光が!

「あれは犯人か?」何者かに翻弄されるように光を追いかけたその先で、影尾教授の遺体が発見された。この時、一は、島にいる者がその場に揃っていることに気づく。

これまでも事件発生時のアリバイが全員にあったことを不自然に感じるが、佐木(岩崎大昇)が撮影した現場の映像に何かを発見して…。

そんな中、凪田(吉谷彩子)が、殺された医師達についてのある事実を告白する。

一方、眠らずに推理に没頭する一の事が心配の美雪(上白石萌歌)は、自分なりのアシストをしようと考えて…。

悲しい哭き声が響く孤島での連続殺人事件。真犯人の正体がついに明かされる…!

引用:『金田一少年の事件簿』公式サイト

Episode2(2) 感想(ネタバレ有)

いよいよ謎解き…と思いきや、影尾医師も殺されてしまいました。

医師2人が立て続けに殺害されたのでそりゃあ当然殺されますよね…というところですが、それにしては警戒感がなさ過ぎて、あっけなく殺されすぎでは…?

とはいえあまり気持ちの良いキャラクターではなかったので、同情の余地もなかったような気もしますね。

胸糞の悪い部分に反して、切ないストーリーもありました。

セイレーンの声の正体である魚雷を霧声が隠していた理由、それは聖恋島の島民たちがこの魚雷を、特攻で死んでいった若者たちの墓標として守ってきたからでした。

色々てんこ盛りの事件でしたが、シリアスで薄暗い、そしてちょっぴりホラー…金田一少年の雰囲気はこんな感じだった!と思い出しますね!

そして忘れてはいけない美雪と金田一少年の関係

事件のトリックが分かりそうだ、と一睡もせず真剣に考える金田一少年でしたが、なんと美雪の持ってきた手品のアイテムを見てひらめきました!

「私、はじめちゃんの役に立ったの?やったぁ!」と大喜びする美雪は可愛かったですね!

島から帰る船の上で右竜に「君のことを雑誌の記事にしたい」と迫られてまんざらでもなさそうな金田一の顔を見て怒る美雪。

今回のエピソードでは美雪の恋心が見られる回だったと思います。

今後、キュンキュンするシーンが出てくることを期待します…!

Episode2(2) の事件・犯人など

犯人は医療機器メーカー営業の伊豆丸。

潮が海に落下したあと、捜索に出かけようとしているときのことです。佐木はそのときの様子を撮影していました。

その動画に映っていた伊豆丸の顔には、水中眼鏡をしていたと見られる赤い跡がついており、これは、潮医師を殺害したとき、つまり海からルアーを掴み落下させ、水中モーターを利用して溺れさせた際に身に着けていた水中眼鏡のものでした。

また、寒野医師の額に矢が刺さったとき、「水中銃だ!」と叫んだのも伊豆丸。

金田一少年は、これはトリックの仕掛けが自動的に片付くまでの間、金田一たちがすぐに外へ出ないようにするための時間稼ぎだろうと推理しました。

水中銃は、ベランダの手すりに何本かの糸で固定され、潮の流れの変化を利用して、勝手に引き金が引かれるように仕掛けてあったのです。

矢が放たれたあと、勝手に糸がほどけて水中銃は海へ落ち、凶器は隠されました。

3人目の被害者である影尾医師を殺害したトリックでは、伊豆丸が直接影尾医師の死体になりすましました。

夜、姿を消した影尾医師。

金田一たちは船着小屋の明かりがついているのを見て、影尾医師を探しに小屋へかけつけますが、ドアには鍵がかかっています。

そのため、小屋の裏にあるドアから入ろうと、今渡ってきたコテージへと続く橋を戻って回り道をしました。

そのときにはコテージの前に影尾医師の遺体はありませんでしたが、実は伊豆丸は眠らせた影尾を物陰に隠していたのです。

金田一たちは、離れると危ないから、と全員集まって行動していましたが、伊豆丸は誰にも気づかれないように集団を抜け出して隠していた影尾をコテージの前に横たわらせ、その背中をもりで刺して殺害しました。

そして真っ直ぐに橋を戻ると隠し持っていた鍵で小屋へ侵入した伊豆丸は、背中に板を仕込んだライフジャケットにもりを突き刺し、それを着て床に寝転がりました。

小屋の裏口に到着した一行が窓から中を覗き、それを目撃。そこに影尾医師の死体が転がっていると思い込んだのです。

伊豆丸はそっと電気線を切断して小屋の明かりを消し、サイリウムを海に流しました。

みんなの目がそちらへ向いている隙に、裏口からこっそりと出てきた伊豆丸は集団に合流。

金田一たちはその光を追いかけ、その結果、コテージ前で影尾医師の死体を発見したのでした。

 

動機は影尾医師たちに勝手な新薬の治験で娘を殺されたことでした。

医療研究所で忙しく働き、家族をないがしろにしてしまっていた伊豆丸は離婚をし、娘とも生き別れ状態になっていました。

そんなある日、公園で偶然出会った女の子が娘のまりかちゃんだということが分かり、それから伊豆丸たちは毎週日曜日に公園で会うようになりました。

別れた妻もそれを知っていて、つかの間の家族の時間を取り戻していた気がした伊豆丸でしたが、ある日を境に娘は公園に来なくなります。

それでも公園に通っていた伊豆丸の元に現れたのは意気消沈した元妻で、そこで「娘は死んだ」と伝えられました。

最後に会ったときには元気だった娘でしたが、そのあとすぐに体調を崩して小児がんと診断され、影尾医師たちが勤める病院に入院、しかしそこで容体が急変し、あっという間に死亡してしまったというのです。

あの元気な姿から二週間で死亡したという話に違和感をもった伊豆丸は研究職から営業への移動を願い出て、影尾医師の懐へ飛び込みました。

営業として接待をしていたあるとき、伊豆丸は潮から「例の新薬で随分殺してんだよね、僕たちのチーム」と信じられない言葉を聞いてしまいました。

潮は「小学生の女の子を殺しちゃったのはさすがにちょっとキツかったかな」とまりかちゃんを新薬の治験データ欲しさに殺害してしまったことを話しました。

潮の見立てでは別の治療で十分回復を見込めたといいますが、小児がん患者のデータが欲しいと影尾が強く要望したというのです。

こうして伊豆丸は復讐をすることを決めました。

2022年『金田一少年の事件簿』第4話のあらすじ・感想(ネタバレ有)・事件や犯人など

Epidode3「白蛇蔵殺人事件」

家族で旅行中の一(道枝駿佑)と美雪(上白石萌歌)は、とある殺人事件の犯人を追う剣持警部(沢村一樹)と遭遇する。訪れた白蛇村は、旅館の女将、鏡花(りょう)によると、白い蛇を神様の使いとして崇めているという。

合流した3人は、怪しげに顔をマスクで隠した男が隣接する酒造に入っていくのを目撃する。そこは白神家は代々営む造り酒屋『白蛇酒造』で、今は音松(小野武彦)が社長として酒蔵を守っていた。

男はその家の次男、蓮月といい、5年前の火事により行方不明だったものの、失った記憶が戻り2か月前に帰宅。家事の後遺症で顔や声は変わったがDNA鑑定で血縁関係は証明済みらしい。身元がはっきりしたことで、とりあえず引き下がった一達は、杜氏見習いの鷺森(岡山天音)の案内で職人の黒鷹(寺島進)達が作業する酒蔵を見学することに。

しかし、その先で樽の中に浮かぶ蓮月の死体を発見して…。

殺されたとみられる時間に唯一蔵の中にいた長男の左紺(吉田悟郎)が疑われるも、その姿は消え、次なる悲劇が…!

「白蛇様の天罰だ!」次々と息子を失い取り乱す音松。事件の謎を探る一だったが、そこのは愛憎渦巻く白神家一族の真実が隠されていた…。

引用:『金田一少年の事件簿』公式サイト

Episode3 感想(ネタバレ有)

オカルトサスペンスホラー要素たっぷりのエピソード「白蛇蔵殺人事件」!

いかにも…といった感じのタイトルと、貧しい村に水源を与え恵みをもたらした白蛇の言い伝え…「よこしまな心をもつと天罰が下る」…かと思えばオカルト要素はそうでもないです。

薄気味の悪い話は金田一少年の事件簿らしくて良い!というのは第一話から主張していますが、今回はギャグ要素の方が強かったかな?という印象。

一話、二話に比べて確実に、金田一少年のお茶目な部分が出てきていると思います!

「道枝くんの金田一少年」らしくなってきたのではないでしょうか。

剣持警部に懐いて、警察の仕事に首を突っ込んだり、「はじめちゃんいくつなの?!」という美雪に「いくつに見えます?」と返したり。

今回のお話で金田一少年と美雪の家族ぐるみで仲が良いことも分かり、キャラクター部分がクリアになってきました。

次回以降は金田一少年や登場人物のキャラクターが事件に絡んでくる予感がします!

ちなみに今回は金田一家と七瀬家の家族旅行なので、佐木くんはいません、お留守番です。

ドラマの最後に白蛇村のおみやげをもらった佐木くんは、旅行についていけなかったので「金田一先輩の家の子になります!」と意味不明な駄々をこねます。

そんな無茶な…。

さて、事件・トリックに関しては「えぇ~?そんなのあり~?」と、ちょっと爪が甘いような気も…細かいところを知りたい!説明が欲しい!

「こうかな、ああかな、これってどうしたのかな…これ処理するの無理では?バレるでしょ…」というポイントが少し多いかな?と思います。

それにしても、急に訪れた金田一たちの動きに合わせて器用に殺人・アリバイ工作を進めていた犯人、恐るべし。

ふわっとしたオカルト設定はさておいて、ストーリーはよかったです!犯人、恨むに恨めません。

 

そして最後に、隣の白蛇旅館の女将の鏡花が後妻業で警察に連れて行かれます。

女優のりょうさん、美しいですね…!

白蛇様の天罰を恐れて入籍しなかった音松。

その点においては白蛇様のご利益というものも感じられ、イイ感じでドラマは終わったと思います!

Episode3 の事件・犯人など

犯人は鷺森弦。

鷺森は酒造に来て半年の見習いで、酒蔵見学に来た金田一たちを蔵に案内した物腰の柔らかな人物。

…と思われていましたが、実は鷺森の正体は白神の三兄弟の三男、黄介でした

なぜ誰も鷺森が黄介だと分からなかったのか、それは黄介が顔を整形していたからです。

黄介が整形していたのは、五年前の火事で火傷を負ったからでした。

その火事というのは、蓮月が白蛇酒造の杜氏を継ぐために祠の山で三日三晩断食の業をしていたときに起こったもので、長男の左近が「長男のオレを差し置いて何で…」と蓮月を恨み、火をつけたために起きたものでした。

犯行の現場を目撃した黄介は止めようとしましたが間に合わず、蓮月を助けようと燃え盛る火の中へ飛び込みましたが、全身火傷の大けがをしてしまいます。

黄介はそのショックから記憶を失くし、毎日生きていくために必死で働いていましたが、そこでヤクザの鬼門影臣と出会いました。

鬼門は黄介を気に入り、黄介を連れて食事に行くなどしていましたが、ある日食事に入った先で白蛇酒造の酒を口にしたことで黄介の記憶が戻りました。

「左近の作った酒があまりにも不味かったんだろう」と鷺森は笑います。

その頃には父親の音松は病気をして、味覚や嗅覚を失っている状態だったのです。

記憶を取り戻した黄介は白神家に戻ろうとしましたが、自分が殺人の容疑者にされていることを知って整形し、鷺森弦として白蛇酒造で働くことにしたのです。

黄介が殺人犯だと言われていたのは左近が火事のあと、左近宛に黄介から「やったよ、左近兄さん。蓮月を火あぶりにしてやった。俺はこのまま逃げるけど、左近兄さんは白蛇酒造を頼む。」と犯行を自白するような内容のメールを自作自演していたからでした。

そんなとき、鬼門が現れました。鬼門は元いたヤクザ組織にケジメとして顔を焼かれ、その上警察にも追われていました。

鬼門は鷺森が正体を隠しているということを脅し文句に鷺森とこの酒造を乗っ取る計画を立て、蓮月として白蛇酒造に潜り込むために、鬼門は鷺森にDNA検査にも協力させました。

鷺森の協力があれば左近を追い出せるからという鬼門に、鷺森は協力するフリをしていましたが、ある日左近が酒蔵を売り飛ばそうと計画していることを知りました。

それをきっかけに鷺森は左近を殺そうと思い、「この蔵にはびこる毒蛇はオレが全てこの手で始末する」と決心したのでした。

この事件で殺されたのは次男・蓮月になりすました鬼門と、長男・左近の二人。

鬼門は、酒樽の中で死亡しているのを金田一が剣持警部、美雪と一緒に発見し、左近は鬼門が死亡した次の日、空の樽で首を吊っているのを職人の黒鷹が発見しました。

今回の事件のトリックには酒樽が使われました。

酒樽というのは底がすぼまっているので、円周が均一ではありません。

そこで、貯蔵米用の蓋を樽の中にはめこむことで、『底上げした樽』ができます。

少々複雑ですが、鷺森はこの樽を使って、事件の発生する(死体を発見する)タイミングをひとつずつずらしていたのです。

まず、蓮月(鬼門)が殺された日、金田一たちは左近にすすめられて専用の作業服を着て蔵の中を見学していましたが、しばらくして左近が杜氏の仕事をするために蔵へやってきました。

蔵を出て作業服を脱いでいた金田一たちは、蔵に入っていく蓮月を見かけてこっそり見張っていました。

このときの様子は後に金田一が確認する監視カメラの映像にも映っています。

蓮月(鬼門)が蔵に入って少ししてから左近が荷物を持って足早に蔵を出て行きましたが、蓮月(鬼門)は出てきません。

鬼門を追って捜査をしていた剣持警部は蓮月を怪しんで、こっそりと蔵を覗きに行きます。

そして金田一たちは蓮月(鬼門)の死体を発見することになるのです。

このせいで警察や周囲は、蓮月と一緒に蔵におり、この時点で姿の見えない左近が蓮月を殺したのではないか、と勘繰ります。

鷺森は上げ底した樽のトリックを利用して事件のタイミングをずらしたと先述しましたが、驚くことに鷺森は金田一たちを利用して、このトリックを成立させていました。

時系列はこうです。

  1. 鷺森が蔵で蓮月(鬼門)を殺害し酒樽の底へ沈め、底上げ蓋で塞ぎ、その上に更に酒を注ぎ死体を隠す。
  2. 急いで金田一たちの元へ戻り、蔵の中を見学させ、その案内をする。(全ての樽が酒で満たされていることを証言させる)
  3. 蓮月のふりをしてマスクをかぶり、蔵へ入る。(金田一たちが目撃者になる)
  4. 作業中の左近を麻酔か何かで眠らせ、空の樽の中に左近を隠し、底上げ蓋で塞いで酒を注ぎ、閉じ込める。
  5. 先ほど沈めた蓮月(鬼門)の死体を引き上げ、マスクをかぶせて浮かべておく。
  6. 左近のふりをして蔵を出る。(金田一たちが目撃者になる)
  7. 金田一たちによって蓮月(鬼門)の死体が発見される。
  8. 警察の捜査が終わってから蔵に忍び込み、酒樽に閉じ込めていた左近を殺害。
  9. 次の日の朝、職人の黒鷹と鷺森と蔵に訪れ、そこで左近の死体を発見。

鷺森が左近になりすましていたのを見破ったのは金田一で、監視カメラの映像で、出入り口から出て通路を歩く左近(鷺森)が、蔵に入ってく左近(本人)とバッグの持ち方が違うことに気付いたのです。

鷺森は罪を認め、職人の黒鷹に頭を下げて酒蔵を頼むと、警察に連行されて行きます。

金田一に「この蔵を守るために帰ってきたんだろ」「あんただったんじゃないか、ここ(白蛇酒造)や音松さんを大切に思っていたのは…」と言われますが、鷺森は「土地のめぐみの酒を作るこの蔵に、人殺しの息子は必要じゃない」とだけ言い、追いかけてくる音松を振り切って車に乗り込みました。

「すまなかった、黄介!」と叫ぶ音松の声を背に、鷺森は涙をこぼすのでした。

2022年『金田一少年の事件簿』第5話のあらすじ・感想(ネタバレ有)・事件や犯人など

Epidode4「トイレの花子さん殺人事件」

佐木(岩﨑大昇)が、親戚のやっている民宿に一(道枝駿佑)と美雪(上白石萌歌)を連れて行った。民宿には、合宿中の美大生が4人いて、一達は肝試しに誘われる。

二人の仲を近づけようとする佐木は、いい機会だと一をけしかけ参加することに。

肝試しの舞台は、30年前に閉鎖されたん病院。

そのトイレには、入院患者だった少女『花子』の霊がいて、声をかけた者は殺されるという怪談があった。ルールは、10分間隔でそれぞれが女子トイレの奥にある花子さんの個室へと向かい、「花子さんあそぼましょう」と言った後、菅野中のピンポン球を取ってくるというもの。

クジの順番通りに肝試しは進むが、最後に出発した伊能(中川大輔)が帰って来ない。

伊能は、高圧的な態度で鳴沢(小野寺晃良)を振り回していたほか、恋人だった真紀(田辺桃子)をめぐり獅子島(篠原悠伸)とは三角関係だった。

トイレの床に花子さんの墓まで続く血の跡があったが、それはインクだと判明し、脅かすのが好きな伊能のイタズラだと思う一同。

しかし翌朝、伊能の死体が発見される…!

通り魔の犯行が疑われる中、一は、花子さんの亡霊の影に隠れた狡猾な殺人犯がこの中にいると睨んで…。

引用:『金田一少年の事件簿』公式サイト

Episode4 感想(ネタバレ有)

金田一のキャラクターがキーになるお話が来ましたね!

実は金田一、ものすごく怖がり屋だということが今回のお話で判明しました!

肝試しでは少しの物音で叫び、佐木に追いかけられたときには半泣きで走って行ってしまったほど。

肝試し…というのは、今回のお話はあの有名な「トイレの花子さん」にまつわるお話ですが、そこでビビりの金田一のキャラクターがいい仕事をしました!

金田一は肝試しに行った証拠として持ち帰らなければいけないピンポン玉を誤ってトイレの中に落っことしてしまったのですが、代わりに佐木に頼んで貸してもらったマイボール、これが真犯人を追い詰める決定的な証拠となり、事件の解決に一役買ったというわけです。

それにしてもこの怪談、花子さんのトイレの場所は廃病院で、事件に関しては花子さんに絡む部分は怪談とトイレの部分のみ。

殺され方も毒殺…と正直地味でした。

派手な死因も衝撃的で恐ろしいですが、子ども時代を過ごした人間ならば誰でも知っているような怪談をテーマにしたのなら、「花子さんがどこかへ連れて行き、殺して血まみれにする」という部分をただのインクで終わらせるのは少し惜しい気がします…。

しかし、みんなを脅かそうとした伊能の悪ふざけとして仲間が呆れ、いなくなった伊能を探すのをやめるという部分が大切な部分なので、これでよかったのだと思います!

そしてリモートで剣持警部に、司法解剖で分かった伊能の死因を聞いたり、事件のトリックに関わる証拠の写真を調べてもらうなど…金田一少年、すでに警察へのコネがしっかりありますね…!

そのうち剣持警部や警察とがっつり関わるお話がやってきそうです!

Episode4 の事件・犯人など

犯人は鳴沢研太。

山科大学のサークル合宿で民宿を訪れ、トイレの花子さんの怪談にかこつけて、サークルの先輩である伊能を毒殺しました。

 

事件のトリックは、金田一たちが肝試しに誘われたところから始まっていました。

サークル恒例だという肝試しに誘われた金田一、美雪、佐木は鳴沢、国枝、獅子島から花子さんの話を聞きます。

~~~~~

今はもう閉鎖された病院で、昔、花子という女の子が亡くなりましたが、花子さんは今でも病院にいて遊び相手を探しています。

花子さんがいるのは2階女子トイレの一番奥の個室。

「花子さん、遊びましょ」と声をかけると、相手をどこかへ連れて行き、殺し、血まみれにするのだと言います。

~~~

花子さんの怪談があるトイレは「一番奥の個室」ということでしたが、なんと一番奥の扉は物置きで、掃除道具などが入っていました。

金田一は拍子抜けしつつ、しっかりと怖がりながらピンポン玉をゲットし、肝試しを終えます。

その一番奥の個室、というところが今回のトリックでした。

事件後に物置きを見に行ったとき、金田一は床や壁に白い粉が付着していたことに気付きました。

この白い粉は、芸大生がよく使う「石膏」で、鳴沢は偽物の便器を作り、物置きをトイレに偽装。

一番奥の個室が物置きだということを知らない伊能はすっかり騙され、ましてや肝試しのロウソクの灯りの中では石膏でできた便器に気付くこともできず、缶の中にあるピンポン玉を取ろうとして仕込んであった毒針によってほぼ即死状態で死亡したのでした。

つまり、伊能が行方不明になり、探しに来た全員がトイレで伊能の分のピンポン玉がなくなっていることを確認していたとき、すぐ隣の個室には伊能の死体があったのです。

「一番奥の個室を間違えること」が第一条件

しかし、これでは金田一たちがそうであったように、他の参加者も間違えてしまいます。

そうなると、伊能の番の直前にトリックを仕掛けなければならず、肝試しへ行く順番が大切になってきます。

伊能が最後ではないといけない、つまりくじ引きの中身を操作する必要がありました。

このトリックは単純で、鳴沢が準備したティッシュ箱の中、これには最初は6番と7番のくじは入っていませんでした。

箱に手を入れてくじを引くふりをして7番を入れるのですが、そのためにはくじ引きの順番も、伊能が最後になるように考えなければいけません。

そのため、いつもスマホの充電係をさせられていた鳴沢はわざと予備の充電器を忘れ、廊下で充電せざるを得ない状況を作ったのです。

そしてくじ引きの直前、こっそり鳴沢は伊能のスマホを鳴らして、伊能がスマホを取りに行っている間にみんなにクジを引かせ、順番の操作に成功しました。

6番目に肝試しに行った鳴沢は、トイレの一番奥の物置の中身を全部出して石膏で作った偽物の便器を置き、毒針を仕込んだピンポン玉を設置しました。

そして赤いペンキで血痕を作り、花子さんの墓にペンキをかけ、そのまま何食わぬ顔をして金田一たちと合流しました。

そしてみんなが寝静まったあとでトイレへ行き、全てを元に戻して、伊能の死体を花子さんの墓まで運んだのです。

しかし、鳴沢は「証拠は」と引き下がりました。

そこで金田一は肝試しで取ってきたピンポン玉を見せるよう言います。

当然鳴沢も「トイレの缶から持ってきた」というピンポン玉を持っていました。

が、金田一はそのピンポン玉がトイレの缶から持ってきたということ自体が嘘だと指摘しました。

実は金田一はピンポン玉をトイレの中に落っことしてしまい、佐木に名前入りのマイボールを借りて、代わりに中に入れていました。

つまり、金田一のあとの人間は「佐」の文字が入っているピンポン玉を持っていないとおかしいのです。

鳴沢が持っていたもの、伊能のポケットから出てきたピンポン玉は真っ白でした。

鳴沢は観念し、なぜ伊能を殺したかを話し始めました。

鳴沢にはさやという妹がいましたが、さやは鳴沢の目の前でトラックに飛び込み、自殺していました。

さやの日記には「K」という人物に悩まされていることが書かれていて、鳴沢はその男が自殺の原因だと知ります。

どうやらその「K」は鳴沢と同じ大学の学生だということも分かりました。

そんなある日、鳴沢は伊能耕平の作品を目にします。

写真を利用して制作されたコラージュ作品【過去】に使われていた人物の写真、その足には特徴的な傷跡がありましたが、その傷跡は「鳴沢が子どもの頃に花火で負わせた火傷の跡」でした。

「K」が伊能だと確信を得た鳴沢は伊能にこの写真は誰かと聞きましたが、伊能は「ちょっと遊んだだけの女!」と笑いました。

伊能はさやが死んだことも知らなかったのです。

それと同時に、鳴沢本人が言われるがままに伊能にさやを紹介したことも思い出しました…。

 

鳴沢は伊能を殺したことを後悔していないと言います。

金田一は、鳴沢が花子さんの話や肝試しの話をしたとき、「肝試しはやめよう」と言っていたこと、「本当はこんなことをしても、妹さんも誰も救われないことが分かっていたんじゃないか?」と尋ねますが、鳴沢は「違うよ、あれは見栄っ張りな伊能を確実に肝試しに参加させるため。それだけだよ」と静かに笑いました。

2022年『金田一少年の事件簿』第6話のあらすじ・感想(ネタバレ有)・事件や犯人など

Epidode5(1)「金田一少年の殺人~事件篇~」

有名ノンフィクション作家の橘(勝矢)のパーティーで、隠してある新作原稿のありかを導く暗号問題が出された。

原稿には、とある出席者の犯罪が実名で暴かれているといい、手に入れられれば大ヒット間違いないと、パーティの参加者達(渡辺大・戸塚祥太・山西惇・宮澤エマ・今井隆文・ゆきぽよ)は必至になる。

そんな中、一(道枝駿佑)はゲストのグラビアアイドル、桂木優里奈(ゆきぽよ)が、酒に酔った橘に絡まれているのを助けるが橘は一に激怒、謝罪に向かった一の帰りが遅いのを心配して、後を追った佐木(岩崎大昇)達が目にしたのは、なんと橘の死体の横で、血の付いた凶器を手に佇む一の姿だった…!

無罪を主張する一だったが、参加者に追い詰められ警察が駆け付けた時、一はすでに姿を消していて…。

「容疑者の少年は金田一一17歳!」

追い詰める警察の包囲網が固まり、一の逃走劇が始まった。

暗号の答えを探るべく参加者の元を訪れる一。

しかしその先々で彼らは殺されて…。

被せられた罪がどんどん重くなる一は、姿の見えない敵と戦っていくが…。

引用:『金田一少年の事件簿』公式サイト

Episode5(1) 感想(ネタバレ有)

金田一少年が殺人事件の被疑者に?!

剣持警部と一緒に数々の事件を解決してきた金田一ですが、今回は警察と対立する「被疑者」という立場に。

事件の被疑者になって、金田一は警察から「逃げる」という選択をしてしまいました。

橘の原稿に犯人が書いてあると考え、それを見つけた方が良いと判断した金田一。

事件解決に対する金田一の決意、逮捕されたくないというより、真犯人を突き止めるという思いの方が強いのではないでしょうか。

そして、金田一を信じて手伝ってくれる仲間、剣持警部、出版社やテレビ局ディレクター。

警察に追われているというヒリヒリした緊張感のある状況の中で、仲間の手助けは、ホッとさせてくれるシーンです。

ただやっぱり、警察がこんな緩いわけないだろ~!と思ってしまいます…!

こんな身近で起こる殺人、流石に立て続けに関係者が殺されていることから、最後に殺された桂木の保護や見張りだって、いくらでもできるはずなんです…!

ちょっとポンコツ過ぎやしませんかね!

しかしこれは1話からずっと言っていることであるので…金田一少年の事件簿は最後までこの調子なのでしょう!

それにしても、警察をまくだけの脚力の持ち主!

道枝くん、物凄く走ります!注目ポイントですよ!

そして気を張り続け、走り疲れ、倒れてしまった金田一に近付く不審な影…。

きっと佐木くんだろうなと推測!

金田一が持っているタブレットは佐木くんのものなので、端末の現在地を調べれば金田一の居場所は一発で分かっちゃいますよね!

これは絶対警察も思いつくはずなんですが…!

来週は解決編!

予告編を見ると、金田一が撃たれるシーンが映っていました…。

主人公の金田一が死ぬことも、剣持警部が金田一を撃つことも有り得ないので、演技に違いありません!(と思います!)

一体剣持警部とどう示し合わせたのか、それを楽しみに来週を待ちたいと思います!

Episode5(1) の事件・犯人など

今回の事件で殺害されたのは、4人。

作家の橘、飛躍社社長の大村、神田川出版の編集・時任、グラビアアイドルの桂木です。

事件の概要、話の流れはこうです。

ノンフィクション作家・橘五柳の別荘で行われたパーティーには、たくさんの出版社やテレビ局の人間が集まっていました。

新作のデータが入ったメモリーカードが別荘のどこかに隠されているというのです。

その新作が発表されれば大事件に、そしてその中で実名で書かれている人物は確実に罪に問われるだろうと橘は言います。

問題作であるその作品を出版・発表したい出版社は多く、みんなこぞって謎を解こうと必死になっています。

金田一はその出席者のひとりである「音原出版」のいつき陽介の謎解き要員として、剣持警部に連れられて来ました。

というのも剣持警部は橘の大ファンで、事件や仕事を通じて関係のあるいつきのツテでこのパーティーに参加することができたのでした。

金田一は豪華なパーティーの食事を楽しんでいました。一緒に来た佐木は呆れ気味にそれを見ています。

そしてとうとう発表された暗号「裏川辺奇々なる藻を」を見て別荘の裏手に川があった、とほとんどの人間が走って出て行ってしまいました。

悠長にしている金田一に、佐木が心配して声をかけると、「あんなの暗号でもなんでもないよ」と、すでに暗号を解いている様子でした。

いつきに伝えるのは、この肉を食べてから…とテラスで料理を楽しむ金田一でしたが、グラビアアイドルの桂木が酔っ払った橘に絡まれているのを見かけました。

その仲裁に入ったところ、橘の怒りを買い、橘と共にプールへ落下。

橘は怒りに任せ、金田一を連れてきたいつきに出入り禁止だと叫びます。

パーティーのあと、夜の7時45分、いつきのためにも謝罪をしてこいと言われた金田一は、書斎で橘の死体を発見します。

しかし自分も背後から何者かに殴られ、気絶。

目を覚ましたときには凶器のトロフィーを握り締め、橘殺害の被疑者に仕立てあげられてしまいました。

警察に通報する前に、剣持警部に話を聞かれて事情を説明する金田一でしたが、金田一の証言には疑わしい点が多数ありました。

書斎へ続く足跡が金田一のものしかないこと、7時45分頃に書斎を訪れた金田一、それにも関わらず8時に使用人に橘から電話があったことから、立花が死んでいたなんて有り得ない、など。

時任や大村に犯人だ、嘘つきだと責められ、野中には通報されてしまいました。

パトカーのサイレンが聞こえ、金田一はこっそりと逃げ出します。

こうして金田一の逃亡劇が始まりました。

 

逃げ出してすぐ、持っていた金田一は大村に公衆電話から電話をかけました。

全く似ていない剣持警部のモノマネをしながら、暗号の答えを伝えます。

「裏川辺奇々なる藻を」

これをローマ字で書き、反対から読むのです。

「URAKAWABEKIKINARUMOO」

すると「おおむらにきけばわかる」となります。

大村に何が心当たりがあると聞くと、大村は橘に、「もし誰かに妙なことを聞かれたら、【時任に聞けば分かる】と言え」と言われていたことを思い出しました。

それを聞いた瞬間、電話口から大村の叫び声が聞こえました。

驚いた金田一は急いで大村の元へ向かいますが、すでに大村は殺されており、直後にパトカーのサイレンが聞こえました。

金田一は急いで大村のデスクを漁り、名刺ファイルから時任の名刺を抜くと、窓から逃げ出したのでした。

次の日、時任を訪ね神田川出版に向かった金田一は、ちょうど建物から出てくる時任を見つけ、後を追いました。

ひとけのない工事現場の資材置き場に入って行く時任に話しかけると、「僕を呼び出したのはお前か、早く暗号の答えを教えろ」と怒鳴ります。

呼び出してもいない、暗号の答えを教えるとも言っていない金田一はわけが分からず動揺していると、それを見て「嘘だったのか」と怒り、鉄パイプを手にしました。

自分は大村のように簡単には殺されないぞ、と金田一に襲い掛かります。

時任は金田一が殺人犯だと信じて疑わなかったのです。

時任の手から鉄パイプを奪うことに成功した金田一は、橘から伝言を聞いていないかと時任に訪ねます。

時任は金田一を怖がりながら「桂木に聞けば分かる」と答えろと聞いていました。

それを聞いた瞬間、時任の頭上に積んであった鉄パイプのワイヤーが何者かの手により切られ、大量の鉄パイプがガラガラと音を立てて崩れ落ち、時任は下敷きに。

その音を聞いて様子を見に来た作業員から隠れた金田一はそのまま逃げようとしましたが、再びパトカーのサイレンが聞こえ、金田一は警察が駆けつけるのが早過ぎることに違和感を覚えます。

「誰かにつけられている…?」

辺りを見渡しますが、不審な人物は見当たりません。

しかし、真犯人が自分にこれまでの殺人や、これから起こるであろう殺人の濡れ衣を着せようとしていることは確実に分かりました。

金田一は佐木に公衆電話から連絡をとり、パーティーの時の映像を渡すように頼みます。

佐木は金田一にタブレットを渡すために公園のベンチに座り、バッグを持って待ちます。

警察もその様子を伺ってしました。

すると佐木のスマホに連絡が来ます。立ち上がり、自転車で走る佐木。

佐木を追うように後ろからバイクがやってきて、並走したままその荷物を受け取りました。

警察は金田一だと思い引き止めますが、バイクの正体は音川出版のいつきでした。

剣持警部に頼まれ、金田一に映像を渡すための作戦を決行したのです。

警察がいなくなった公園へ入った金田一は、佐木が座っていたベンチの隙間からロッカーキーを取り出します。

ロッカーを開き、タブレットを取り出したところで、ジャーナリストの都築が車で金田一を迎えに来ました。

都築の家へ連れてこられた金田一は、そこで待っていたいつきと顔を合わせます。

剣持警部の協力を知り、逃げた理由を聞かれ、金田一は「橘五柳の原稿を探すため」と答えます。

真犯人はきっと、その原稿に名前を書かれた人物であると推測したからです。

真夜中まで調べ物をしていた金田一は、明日ショッピングモールで桂木のイベントがあるのを知ります。

そこで金田一は桂木に会いに行くことを決め、早朝、こっそりと部屋を後にしたのでした。

金田一はショッピングモールへ行き、桂木の控え室に忍び込み、橘に何か伝言を預かってないかと聞くと、「野中に聞けば分かる」と言われたと答えました。

すると控え室に警察が向かってきているのが聞こえました。

桂木は「誰か来て!」と叫びました。

金田一は控え室から飛び出し、ショッピングモール内を大疾走、試着室へ逃げ込んで警察をまくと、ショッピングモールの搬入口に停まっていたトラックの荷台に乗り込みました。

ショッピングモールから逃げ出した金田一でしたが、警察が検問を行っています。

金田一は急いで荷物のダンボールの中へ隠れ、荷台を見回る警官の目を逃れました。

しかし、警官がまだ荷台に乗っているにも関わらず、運転手と話をしていた警官が検問を終えたと伝えてしまい、トラックが走り出しました。

荷台から転げ落ちそうになった警官を助けようと、金田一は箱から姿をあらわし、急いで警官を引き上げますが、トラックが勢いよく道を曲がったところで、拳銃を残して警官はトラックから落ちてしまいました。

これで金田一は銃を奪い、警官を突き落とした、と更に罪を被せられてしまったのです。

トラックは再び警察に止められ、金田一は銃を持って逃げました。

公園を走り、橋の下へ逃げ込んで再び警官から逃れると、満身創痍の金田一はひとけのない建物へ辿り着きます。

そこで金田一は力尽き、気を失ってしまいました。

そんな金田一に近付く人影が…。

2022年『金田一少年の事件簿』第7話のあらすじ・感想(ネタバレ有)・事件や犯人など

Epidode5(2)「金田一少年の殺人・解決編」

殺人犯のうたがいをかけられた一(道枝駿佑)は、今や警官を負傷させて拳銃を奪った凶悪な連続殺人事件の容疑者にされていた。

それでも佐木(岩崎大昇)から美雪(上白石萌歌)が心配していると告げられ、必ず自分で真犯人を捕まえてみせるとの思いを強くする。橘(勝矢)は、新作原稿をかけた暗号ゲームで、参加者達にバトンリレーのように伝言を残していた。そしてその伝言を多雨されたものは、次々と市を遂げている。

3人目の被害者、桂木優里奈(ゆきぽよ)が託されていた伝言から次のターゲットが野中(宮澤エマ)だと察した一は、彼女の元を訪れる。そこで新たに伝言を聞いて「重要なのは伝言の内容ではない」ことに気づく。しかし野中も犠牲者となってしまい、またもや追われる身となった一は完全に包囲され、屋上で警察相手に十で立ち向かう。剣持警部(沢村一樹)が説得するが…。

「なんで信じてくれないんだよ。捕まるぐらいなら死んだ方がマシだ!」

次の瞬間、屋上に銃声が響き、血を流した一が倒れていく…!

ついに、明かされる未発表原稿に書かれていた驚愕の事実と、一に罪をかぶせ続けた見えざる敵の正体。追い詰められた一が逃亡の先に見た者とは…?!

引用:『金田一少年の事件簿』公式サイト

Episode5(2) 感想(ネタバレ有)

「何で信じてくれないんだよ!捕まるくらいなら死んだ方がマシだ!」と警察に拳銃を向ける金田一。

そして金田一に向かって発砲したのは剣持警部。

ヒエッ……となる展開ではありますが、安心してください、もちろん空砲!演技でした!

金田一の人間関係、信頼関係、最強です!

協力して逃亡、推理、解決していく様子は憧れさえ抱きますよね。

そして今回のエピソードで登場シーンの少ない美雪。

金田一は美雪が今どうしているかを心配していましたが、佐木に「気になるなら直接聞いてみればいいじゃないですか」とスマホを差し出されるものの、電話ができず…意気地なしとののしられていました。

佐木もなかなか言うようになりましたね!

しかし今回の事件では佐木くんはとってもとっても貢献しているので、今後がっつりお話に絡んでくるといいなぁと思います。

Episode5(2)の事件・犯人など

犯人は都築哲雄。

都築は東央テレビのディレクターとして橘のパーティーの暗号解読に参加していました。

動機は勿論、新作に犯人として自分の名前があがっていたからです。

その悪事が今、世に出てしまうのは避けたかった都築は、書斎へこもった橘に原稿を世に出さないよう頼みに行きましたが、断られてしまいました。

橘に「恥を知れ、堕落した人間の屑め」とかけていた眼鏡が投げ飛ばされるほどに手酷く床へ叩きつけられた都築は、橘の後ろ姿を睨みつけます。

そして都築は飾ってあったトロフィーを手に取り、橘を殴りつけ殺害したのです。

都築の犯した罪は「臓器密輸」でした。

腎臓を患っていた都築の婚約者のマイコは、臓器ドナーを待っていました。

血の繋がった家族もおらず、血縁者ではない人間の臓器が適合する確率が低いという現実に絶望を感じていた二人でしたが、奇跡的に都築の腎臓はマイコとマッチしたのです。

しかし、医者の不手際によってその手術は失敗に終わり、再びドナーを待つ日々に逆戻りしてしまいました。

そんなとき、都築に悪魔が囁きました。

医者が、マイコへの腎臓移植を優先すると言ってきたのです。

しかしその代わりに、都築に移植用の臓器の密輸を依頼しました。

臓器を患者に高額で売りつけ、大儲けしていたのです。

医者が都築に目をつけたのは、テレビディレクターである都築なら、臓器を売る外国人をタレントだと偽り、ビザを取りやすくなるからでした。

生活苦のために臓器を売る者は多く都築は何度も仕事を手伝いました。

悪事に手を染めた都築、当然やりたくはない仕事でしたが、マイコのことを思うと、辞めるに辞められなかったのです。

都築は「こんな僕にもできることがある」と自分の腹をナイフで刺しました。

倒れ、血を流しながら都築は金田一に罪を被せたことを謝罪しました。

「何をやっているんだ、僕は…彼女を助けたかっただけなのに…」

都築は5人もの人の命を奪ったことを後悔していました。

そしていつきに原稿を託し、意識を手放します。

都築を移植のできる病院に運ぶため、救急車を呼ぼうとしましたが、それでは間に合わないと判断した剣持警部が急いでドクターヘリを要請し、都築の腎臓はすぐにマイコに移植されました。

 

さて、警察に追跡されていた金田一。

隠れいた公園で遊んでいた少年にオレンジジュースを奢り、剣持警部に手紙を渡すようお願いしました。

その手紙には「死ぬしかない」と書かれていましたが、剣持警部は少年が手にしていたオレンジジュースをヒントに、ライターでその手紙を下から炙りました。

すると「くうほうでうて」とのメッセージが浮かび上がってきたのです。

剣持警部はその指示に従い、「死んだ方がマシだ!」と警察に銃を向ける金田一に向かって空砲を撃ちます。

胸を撃たれたように見せかけ、あらかじめ仕込んでおいたケチャップの血糊を胸に塗り、金田一は救急車で剣持警部と脱出。

逃亡劇はここで幕を下ろしました。

そして剣持警部に橘の別荘へ連れてきてもらい、再び現場検証を行います。

書斎のドアへ向かうには、雨上がりでまだ柔らかい土の上を歩かなければいけません。

ここには書斎へ向かった金田一の一方通行の足跡しかついていませんでした。

この足跡のせいで、金田一以外に他の人はいなかったという結論に至ったのですが、この時点ではまだそのトリックは見破れません。

書斎へ入った金田一と剣持警部は、次に大きな水槽が割れて散らばっているのを見つけます。

しかし金田一は「オレが最初に部屋に入ってきたとき…床は水浸しじゃなかった!」と思い出します。

割れた水槽のかけらは、橘の死体に沿って散らばっていました。

つまり水槽は橘が殺された後に割られた(落とされた)ということです。

なぜそんなことをしなければならなかったのか、それは、犯人があるものを隠したかったからでした。

金田一は佐木の撮った動画で、事件前・事件後の動画を見比べ、犯人が隠したかったもの、またその犯人を特定しました。

そして生き残っていたメンバーを招集し、事件のあらましとそのトリックを話し始めました。

まず、足跡のトリックはこうです。

母屋のドアから書斎へ行くにはまっすぐ進んだ先のドアに向かって歩かなければいけません。

書斎のドアを正面にすると、右手側にそれぞれ独立した部屋が3つ並んでいます。

犯人はそのドアのを全て開けると、取手に足を乗せ、壁を蹴って隣のドアに乗り移ったのです。

しかし、母屋へのドアの近くにある寝室のドアは離れており、あらかじめドアを開けておくことができません。

そこで犯人は耳の遠い使用人に電話をかけ、「寝室のエアコンが故障した」と伝え、換気のためにドアを開けさせました。

使用人がドアを開けるかは一か八かの賭けでしたが、その作戦は見事成功し、犯人は足跡をつけずに母屋へ戻ることができたのでした。

そして肝心の犯人、その特定に至ったのは、あの割れた水槽に隠されたもの、そして佐木の動画です。

犯人の都築は、水槽を割ることで、橘を殺害した際に割れてしまった自分のメガネのレンズのカケラを隠そうとしたのです。

そして壊れてしまったメガネの代わりに橘の老眼鏡を拝借し、誤魔かそうとしましたが、そのメガネの違いが動画にははっきり映っていました。

言い逃れができなくなった都築は観念して、罪の告白を始めました。

2022年『金田一少年の事件簿』第8話のあらすじ・感想(ネタバレ有)・事件や犯人など

Epidode6「首狩り武者殺人事件」

剣持警部(沢村一樹)の幼なじみで、由緒ある巽家に嫁いだ紫乃(仙道敦子)の元に脅迫状が届いた。

剣持警部は、一(道枝駿佑)と美雪(上白石萌歌)を連れ、巽家のあるくちなし村に向かうが、そこで見た鎧武者姿の男たちに戸惑う。巽家使用人の猿彦(田鍋謙一郎)によると、昔、巽家に首を斬られた落ち武者の霊を鎮める生首祭での仮装だという。

「祭りの明ける明後日までに巽家の次の党首の生首頂戴しに三条つかまつり候」

脅迫状は”首狩り武者”を名乗る人物からで、巽家に恨みを持つ者からと思われたが…。

紫乃の亡き夫は、財産と家督を繊細との子である長男の龍之介(吉村界人)ではなく、連れ五の二男、征丸(福山翔大)に継ぐと遺していた。そのため兄弟の仲は劣悪で、脅迫は龍之介の仕業だと疑う征丸。

そんな中、亡き夫の友人だと名乗る客人の赤沼が、脅迫状の送り主を教えるからと、一をからくり部屋に呼び出す。行ってみると、回転扉の先に首のない赤沼の姿が!

さらに、生首祭を訪れた一と美雪の前に”首狩り武者”が姿を現し、新たな首が転がり…。

紫乃のために剣持警部が立ち上がる。

「一のじっちゃんの名にかけて!」

旧家の地をめぐる驚愕の秘密が明らかになるが…。

引用:『金田一少年の事件簿』公式サイト

Episode6 感想(ネタバレ有)

今回の「首狩り武者殺人事件」、鎧武者の亡霊が金田一たちに襲い掛かります!

気味の悪い「生首祭」などという祭や、不気味な歌を歌いながら歩く武者行列、襖を斬りつけ、金田一らを脅した鎧武者…。

亡霊の存在を感じさせはしますが、「首狩り武者さんの亡霊が家に来た」「巽家は呪われてるんだもん」などというもえぎのセリフ以外は誰も亡霊の仕業だなどとは言いませんでした。

そのため、妙にリアルな事件だと感じさせられましたね。

さて、この金田一少年の事件簿のメインビジュアルでは、金田一、美雪、剣持警部が能面をつけていて、且つ、ドラマのオープニングの映像は狐の面をつけたダンサーが踊っていますが、この和風ホラーの怪しげな雰囲気が今回のストーリーの雰囲気とマッチして、オープニングからわくわくしました!

そしてうっかりしていましたが、この話はコミック版「金田一少年の事件簿」の11巻、「飛騨からくり屋敷殺人事件」ですね!

当時見たことのあるコミックの表紙にあった鎧武者が印象的だったので改めて調べてみたのですが、一部登場人物がカットされているだけで、ストーリーはそのままでした。

ということはオリジナル脚本ではなく、これ以前の話もコミック版のものをピックアップしているのでしょうか、気になるところです。

よくよく思い返してみてもコミックの巻数もストーリーも多く、あまり覚えていない…ので、読み返してみるのもいいかもしれません。

気になった方は是非チェックしてみてくださいね!

さて今回の事件についてですが、殺されたのは赤沼・征丸・猿彦の3人かと思われましたが実際は征丸・猿彦の2人。

1件の殺人を2件に偽装し事件の時系列やアリバイを混乱させ、上手く協力者を殺して口封じもやってのけるという秀逸さ…。

シンプルで、推理小説など、数あるサスペンスのトリックにはよく使われている手法ですが、こういったトリックには思わず「おお…!」と驚かされますね。

1話完結であっさりと終わったような感じがしますが、金田一少年の事件簿の登場人物は関係性や過去などがしっかりあるので、大満足でした!

しかし、それゆえに胸糞悪い事件です。

事件の詳細は下の項目に記載していますが、犯人は紫乃で、自分の息子である征丸を殺します。

実は征丸は血の繋がった子ではありませんでしたが、それでも紫乃は征丸を長く自分の子として育ててきました。

その存在を殺すというのは、いくら血の繋がった我が子である龍之介のためとはいえ、想像を絶する辛さだと思います。

しかし、それをやってのけるほど、龍之介に幸せになって欲しいという思いがあったのだろうとも考えられました。

母親の愛情と言えば聞こえは良いですが、後味はものすごく悪いものです…。

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Episode6 の事件・犯人など

犯人は巽紫乃、共犯は使用人の猿彦。

動機は巽家長男の龍之介に巽家の全ての財産を相続させるためでした。

本来ならば長男が相続するはずだった家督・遺産を、夫・蔵之介は紫乃の連れ子である征丸に相続させるという遺言を残したのです。

紫乃は動揺しました。征丸は紫乃の実子ではなかったからです。

紫乃の本当の息子は龍之介で、征丸の方が綾子の息子だったのです。

なぜ子どもが入れ替わったのか、それは紫乃が生まれたばかりの子どもを巽家の子どもと取り換えたからでした。

紫乃が出産したとき、紫乃は同じ病院でたまたま高校時代の同級生である綾子を見かけました。

高校時代、紫乃に酷いいじめをしていた綾子、そんな綾子が資産家の巽家に嫁ぎ、幸せな生活をしているのに対し、紫乃はなかなか定職にも就けず、挙句流れに身を任せて妊娠。

紫乃は「私のところに生まれたばかりに」と我が子を哀れに思い、生まれたばかりの子どもを巽家の子どもと取り換えたのでした。

紫乃は中学の頃に父親を亡くし、母と二人で何とか生活をしていました。

剣持警部とは中学の同級生でしたが、剣持警部が金田一に話した「紫乃は中三のある時突然転校をした」というのは、紫乃と母親が夜逃げ同然で町を出たからでした。

母を亡くしてからは高校も中退し、先述の通り妊娠・出産、その後、少しでも実子である龍之介の成長を見守りたいと思い、使用人として巽家に入り込んだのでした。

そして共犯の猿彦ですが、猿彦は龍之介の父で、紫乃が巽家の後妻になったことを知り、巽家に金の無心に来たのでした。

二人は共謀して征丸を殺し、巽家の財産を山分けすることにしていましたが、紫乃は猿彦を殺すことも決めていました。

 

事件の始まりは、巽家に脅迫状が届いたことでした。

巽紫乃は中学時代の同級生である剣持警部に、直接脅迫状についての相談をしていました。

そこで金田一と美雪は剣持警部に連れられて、一緒に「くちなし村」へと訪れることになったのです。

見せてもらった脅迫状には筆で力強く「祭りの明ける明後日までに巽家の次の当主の生首頂戴しに参り候 我が名は首狩り武者なり」と書いてありました。

この事件では3件の事件が起こりました。

まず合わせ扉の間で、首を斬り落とされた赤沼の体が見つかります。

そして次に、鎧武者に拉致された金田一と美雪が洞窟の中で見せられた征丸の生首、これにより征丸が死んだことが判明。

最後に、剣持警部の推理によって被疑者としてあげられた猿彦、捜索の結果、鉄砲の暴発により死亡していたのが見つかりました。

この流れから、赤沼と征丸を殺したのは猿彦で、自分は逃亡のために持ち出した鉄砲の暴発により死亡したという結果になりました。

また、死んだ猿彦の傍らに落ちていた懐刀に首狩り武者の言い伝えで首を斬られた武者の家紋が入っていたことから、猿彦が先祖の首を落とした巽家に恨みを持っていて、今回の事件を起こしたのだと動機までもが結論付けられ、事件は後味悪く、終結したかに思われました。

しかし、金田一は納得いかない様子。

剣持警部は無駄足に終わらせてしまったから、と金田一と美雪にごちそうをすると言い、巽家からの帰りにレストランへ寄りました。

そのレストランの出入り口である回転扉を見て、金田一はひらめきます。

赤沼が殺されたときの密室トリックを推理、事件の真相に辿り着き、急いで巽家へ引き返しました。

一連の殺人事件で殺されたのは赤沼・征丸・猿彦の3人だと思われていましたが、実は死んだのは征丸と猿彦の2人

まず赤沼の事件です。

頭巾をかぶった薄気味悪い男・赤沼ですが、そもそも赤沼と言う人物は存在しておらず、その正体は猿彦でした。

赤沼は存在しない、つまりこの時発見された首を斬られた体は征丸のものだったのです。

この時に使われたトリックは回転扉を利用した実に単純なトリックでした。

紫乃が合わせ扉の間に征丸を呼び出し、そこで征丸を刺して殺害。

紫乃がその場から去ったあと、猿彦は服を着せかえて、征丸の首を斬り落とし、その体を正座させます。

そして部屋から出ると、鍵をかけ、征丸の首を抱えて回転扉の裏へ隠れました。

そしてやってきた金田一たちが回転扉を開けると同時に回転扉の反対側から部屋の外へ、複製ができない唯一の部屋の鍵を壁の中に隠し、外へ出て行きました。

これが赤沼(征丸)殺害の密室トリックです。

次に征丸の首を金田一と美雪に見せる場面。

鎧を着た猿丸は金田一たちの前に首を包んだつつみを2つ並べ、そのうちのひとつ、征丸の首だけを見せました。

赤沼の首であるというそのつつみの中は開かれず、恐らく中にあったのはただの詰め物だろうと金田一は推理しました。

最後に、被疑者死亡として片付けられてしまった猿彦。

逃亡しようとする猿彦に、紫乃は「もう逃げられない、一緒に死にましょう」と鉄砲を手渡し、背中を向けました。

実はこの鉄砲は盗まれて使われてしまうと危ないから、と、蔵之介によって鉛を詰め込んであったのですが、それを知っていたのは蔵之介と紫乃、使用人のウメだけ。

つまり、紫乃はそれを利用して、猿彦が勝手に死ぬように仕向けたのです。

紫乃の背中を見て猿彦はにんまり笑い、「俺もすぐにあとを追う」と銃口を向けましたが、詰め込まれていた鉛によって鉄砲は暴発、猿彦は死亡しました。

これが一連の事件の殺人トリックでした。

そして最後に、全てを白状した紫乃は、龍之介に「ごめんね…」と謝り、手元にあったお茶を飲みました。

咄嗟に「飲んじゃダメだ!」と手を伸ばす龍之介。

そのお茶は、金田一が到着する前に龍之介に手渡されていたもので、中には毒が入っていました。

そのとき、もえぎが、龍之介が過去にもえぎに毒を盛った事実を突きつけました。

子どもの頃に大病を患ったもえぎでしたが、実はそれは毒を盛られたことによる体調不良で、生き延びたもえぎは生きてこの巽家から出るために、頭がおかしくなったふりをしていたのだと告白しました。

しかしその毒を入れたのは私だ、と紫乃は息も絶え絶えに言います。

そして「顔を見せて」と口から血を流しながら、紫乃は龍之介を呼び寄せると、龍之介の顔を見ながら、紫乃は「ごめんなさい、何もしてあげられなくて」と言います。

そして意識を失う紫乃に、龍之介は「母さん!」と叫びました。

2022年『金田一少年の事件簿』第9話のあらすじ・感想(ネタバレ有)・事件や犯人など

Epidode7(1)「オペラ座館 ファントムの殺人」

一(道枝駿佑)達が、舞台”オペラ座の怪人”を見るため、音楽家の響き(霧島れいか)がオーナーをつとめるオペラ座館へとやってきた。ヒロイン役の人気女優、湖月レオナ(山本舞香)に会えることもあり美雪(上白石萌歌)も佐木(岩崎大昇)も大喜び。

関係者によるレセプションの中、劇団を辞めた氷森(七瀬公)がレオナに接近するが、劇団員の三鬼谷(六角慎司)に激しく拒まれる。他の劇団員、いずみ(石川萌香)や城(増田昇太)も、レオナの引き抜きを異常に警戒していた。

やがてリハーサルが始まり、演出家の影島(コング桑田)の指示で、いずみがステージの中央に立つ。しかし次の瞬間、シャンデリアが落下し、いずみが絶命する…!

ライターの白神(戸塚純貴)は、館に潜むファントムという怪人の仕業だと言う。その影は、剣持警部(沢村一樹)やレオナの前にも現れ、新たな惨劇が起こってゆく…。

実は3年前、この劇団には火事で顔に大やけどを負いつつも、ファントムを熱演した天才俳優、霧生(古川雄大)がいた。後の不幸な運命から彼はファントムと呼ばれていて…。全ては嫉妬に身を焦がしファントムと化した霧生の仕業なのかと怯える劇団員。

オペラ座館の地下迷宮で一が見たものとは…!?

引用:『金田一少年の事件簿』公式サイト

Episode7(1) 感想(ネタバレ有)

オペラ座の怪人は名作ですね!

不気味で美しい世界観に魅了された人は多いと思います。

今回の事件ではシャンデリアの下敷きになったり、手首が切り落とされたり、痛々しい描写が多いです!

登場人物らの関係もドロドロしていて、誰が死んでもおかしくない…といった雰囲気ですが、よく見ていると、もっと他に死んだ方がいい人はいたのでは?とも思いました。

死んだのは劇団員のいずみと三鬼谷、剣持警部は行方不明。

犯人とされたファントムの霧生が殺すとしたら、レオナを引き抜こうとしていた氷森や例えば何かしら裏のありそうなオペラ座館の現支配人である響かなと思いますが…。

いやしかし、劇団員らもレオナに人気に依存しているような雰囲気でしたし、誰が死んでもおかしくないですね!

ただ、剣持警部は部外者なので死んではいないと思いますが、金田一少年では身内も死んでしまったりするので油断できません…とはいえ次回予告に出ていたので死なないと思います!

この話も原作コミックで言えば有名なストーリーですが、情けないことに覚えていません…。

原作の漫画をチェックしてみようと思いますが、せっかくなので来週の放送まで楽しみにしておこうと思います!

ちなみにコミックはこちらで無料立ち読みができるので、興味のある人は是非!

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Episode7(1) の事件・犯人など

「オペラ座館 ファントムの殺人」は事件編です。

剣持警部と美雪、佐木、そして中間テストの点数が最悪だった金田一の4人はロープウェイに乗っていました。

4人が、向かっているのはオペラ座館。

剣持警部の親友だった黒沢の追悼公演である「オペラ座の怪人」の観劇に行くのです。

佐木はまるで夢のようだと喜び、美雪もクリスティーヌ役の湖月レオナに会えるのを楽しみにしていました。

金田一は、自分は芸能人にはしゃぐタイプではない、と、興味なさげ。

そんな4人とともに一緒のロープウェイに乗っていたのは、元劇団員だという氷森と週刊誌のライターである白神。

ロープウェイから降りてきた6人を出迎えたのはオペラ座館管理人の響でした。

挨拶をしていると、白神が招待状を見せながら割り込んできましたが、その招待状は響が出したものではありませんでした。

誰かのいたずらかと言いながらも、ロープウェイが最終便だったこともあり、白神は一晩泊めて欲しいと頼みます。

響は取材なしなら、と条件付きで白神の宿泊を許可しました。

そうしてオペラ座館についた6人は劇団のメンバーに会います。

その途端、ロープウェイでの話とは真逆に、金田一は真っ先にレオナの元へ飛んでいき、写真撮影とサインを頼みます。

サインに書いてくれという名前は金田一の担任の名前で、ついでにコメントに「金田一君に優しくしてね」と書いて欲しいと頼みました。

佐木らは、レオナのファンである金田一の担任に渡して補習を逃れようとする見え見えの魂胆に呆れます。

そんなレオナに、氷森が挨拶に来ました。

レオナの態度はコロッと変わり、氷森と楽しそうに話し始めます。

その二人を見ておもしろくなさそうなのは、いずみ・三鬼谷・城の三人。

氷森がレオナを引き抜こうとしているのでは、と氷森をよく思っていないようです。

白神はその様子をこっそりと盗撮していました。

そんなとき、突然部屋の灯りが消えました。

これから「オペラ座の怪人」のリハーサルをする、と響が現れ、ろうそくに火をつけます。

その火を見てレオナの顔が強張り、心配した美雪に氷森が、レオナが火を怖がることを教えてくれました。

響はそんな様子を気にすることなく、窓のカーテンを開きます。

するとオペラ座館から離れた場所にある塔が見えました。

塔の螺旋階段にはろうそくが置かれており、窓からその光が漏れて幻想的な景色を描いていました。

しかし突然、まるで誰かが吹き消しているように、火がひとつずつ消えていきます。

場面は変わって、一同はリハーサルを見ていました。

黒沢の一番弟子だった演出家の影島は妥協を許さず、遅くまでリハーサルをしていました。

泉に舞台中央に立って、真上のシャンデリアを見上げるように言います。

その豪華なシャンデリアに金田一も圧倒されていました。

美雪と佐木は、原作ではあのシャンデリアが客席へと落ちてくる、前半のクライマックスなのだと大はしゃぎでしたが、いずみがシャンデリアを見上げたその瞬間、シャンデリアが揺れ始め、落下しました。

真下にいたいずみはシャンデリアの下敷きになって絶命。

金田一はワイヤーが意図的に切られたという証拠を見つけ、これが事故ではなく、他殺であると判断しました。

影島が言うには、このシャンデリアがいつつるされたものかは分からないが、シャンデリアは200キロ、ワイヤーの耐荷重量は600キロであるため、そう簡単に落下するとは思えないと言います。

すると、後ろで見ていた白神が、このオペラ座館に、泣き黒沢が怪人「ファントム」を住まわせていたという噂を聞いたことがある、その怪人がいずみの上にシャンデリアを落としたのではないか、と言い始めました。

そして白神はレオナに近づき、ストーカー事件の際にレオナを取材したことがある、自分を覚えているか、と問いましたが、レオナは知らない、と叫びます。

不穏な空気が流れ、その場は剣持がおさめました。

現状保存のために施設の鍵を渡すよう響に言い、ホール・楽屋・音響室の3つの鍵を受け取ります。

鍵はどれも複製ができず、スペアキーはないということでした。

一同はホールの外へ出て、剣持は扉に鍵をかけます。

三鬼谷と城はいずみの遺体をマリア像の前に寝かせ、その周りにドライアイスを並べながら、「まさかあいつが生きているのか」と戦々恐々としていました。

一方金田一、美雪、佐木、剣持警部の4人は、離れの塔を見に行くことに。

その塔への道のりは一生懸命走っても5分はかかると言われ、実際に息が切れるほど走って5分かかりました。

懐中電灯で照らしながら塔の中を見回り、響がつけていたというろうそくも確認、少しずつ階段をのぼっていた4人でしたが途中で佐木が転んでしまいます。

そこで剣持警部は、あとは自分ひとりで見回るから、3人は先に帰っていなさいと言い、ひとりだけで残ることになりました。

階段をのぼり続けていた剣持警部でしたが、懐中電灯が途中で切れてしまいます。

そんな中、窓から射し込む月明りの中に何かが落ちているのが見えました。

それをよく見ようとした剣持警部は、背後から近付いてきた何者かに棒状のもので殴られ、気絶してしまいます。

次の日の朝、昨夜の事故で動揺しているレオナに、氷森が自分の劇団に移籍しないかと持ち掛けます。

レオナは昨日あんなことがあったのに、と怒りましたが、氷森はいずみがレオナが思っているような人物ではなく、レオナの人気にかこつけて仲良くしているふりをして、良い役をもらおうとしているのだと言いました。

それを物陰から聞いていた三鬼谷は氷森につかみかかり、殴ってしまいます。

黒沢のために来たと言いながらも、本当はレオナを引き抜きにきただけじゃないか、泥棒猫め、と怒鳴る三鬼谷に、氷森もそっちだってそう変わらないじゃないと返します。

氷森は続けざまに、ファントム事件も、自分がいればレオナが巻き込まれることはなかったのだと叫びました。

乱闘になる手前で城が三鬼谷を止めました。

それを見ていた金田一が「ファントム事件って何ですか?」と聞くと、全員黙りこくり、城が「君には関係ない、ただの内輪もめだ」と言い去って行きます。

そこへ響と影島が、剣持警部が部屋にもどこにもいないことを知らせに来ました。

響と影島、金田一と佐木は4人で急いで塔へ向かい、剣持警部を探しましたが、そこにあったのは警察手帳だけ。

そのまま階段を駆け上り、塔の上の階の部屋に行くと、その部屋は壁一面に白い仮面が並んでいるという異様な空間でした。

そこで金田一は鍵のかかった日記を見つけ、こっそりポケットにしまい込みました。

その時、部屋のすぐ前に設置してある電話が鳴ります。

金田一が電話に出てみると、通話相手は楽屋に戻っていたレオナで、窓の外に仮面をつけた誰かがいる、助けてくれと叫んでいます。

全員ですぐに館へ戻ろうと走り出しましたが、階段の下で三鬼谷がつまずき足を負傷しました。

あとで戻りますと伝え、三鬼谷を置いていきます。

道中の草むらで、今度は響が転びました。

先に行ってという響に手を貸す影島、金田一らは先に館に向かいました。

そして美雪にレオナの場所を聞き出し、美雪と、他の館に残っていた全員で一斉に楽屋へと向いました。

楽屋の扉を開けると、そこにはレオナが倒れていましたが、レオナは気を失っているだけで、呼びかけに応じます。

そして割れた窓を指さし、窓の外にファントムがいたと言いました。

城はそのファントムが「霧生鋭治」ではなかったか、と尋ねますが、レオナはその名前を出さないでと言います。

城もそれに対して謝りますが、その時、三鬼谷の姿が見えないことに気付きます。

影島が、三鬼谷が足をくじいてひとりで塔に残っていることを伝えると、レオナが「自分のせいで誰かが死ぬのは嫌だ」と塔へ走り出しました。

一同は再び塔へやってきましたが、三鬼谷の姿は見えません。

あの足のケガでは館へ行くにも15分はかかるだろうから、三鬼谷はまだ塔にいるのでは、と探し続けていましたが、その時、レオナが床に人間の手首が落ちているのを見つけてしまいました。

その手首には、「LEONA LOVE」とタトゥーがほってあり、城が「三鬼谷の手首だ」と言いました。

館に戻ると白神が、事件の際一緒に行動していた金田一、影島、響、佐木、三鬼谷の5人はアリバイがあるが、美雪と氷森、城、白神の4人にはアリバイがないことを指摘しました。

しかし、館にいた4人にも往復で10分かかる距離で犯行は不可能です。

白神は、やはりファントムがこの舘に存在している方のではないかと言い出しました。

誰も話したがらないその話題を、影島が話し始めました。

3年前、オペラ座の怪人のオーディションがあり、霧生はその中で最も優れた役者でしたが、火事によって霧生は顔に大火傷を負い、レオナは火を怖がるようになったのです。

しかしオペラ座の怪人の舞台は中止にせず、本物の怪人になった霧生は名演技を披露し、舞台は成功に終わりました。

霧生はものすごい支持を受け、役者として華々しい活躍を期待されましたが、霧生は舞台に立つことはありませんでした。

あるときからレオナに不気味な仮面をつけたストーカーがいるという噂が立ち、実際にレオナは霧生に誘拐、監禁されてしまったのです。

なんとかレオナを取り戻した劇団でしたが、それ以降霧生はすっかり姿を消してしまいました。

それゆえに、この事件は劇団を恨む霧生の犯行ではないかと考えられていました。

金田一はその話を聞いて、剣持警部を探しに行くことに決めました。

白神はすでに殺されているだろうと言いますが、金田一は剣持警部の無事を信じ、金田一、美雪、佐木の3人で探しに行きます。

その先で、布をかぶせられた三鬼谷の死体を発見しました。

館に戻った3人は、情報を整理し始めました。

塔の灯りが順番に誰かに消されているような演出も、ワイヤーを切って落とされたシャンデリアも、執拗にファントムの存在を主張しているように感じると金田一は言います。

それに加え、もし塔の中で三鬼谷が手首を切り落とされたのだとしたら、あたり一面は血の海のはず。

塔の中で殺されたのではないとすれば、全員のアリバイは崩れることになります。

 

その後、金田一は塔から勝手に持ってきた日記帳を取り出して、中を見ようとしていました。

本には鍵がかかっていて開きませんでしたが、佐木がピッキングをして解錠、中に書いてあった詩のような文章は美雪が読みました。

その詩から察するに、塔にあった部屋は黒沢が霧生に用意したものだということが分かりました。

そして佐木が、オペラ座の怪人ではファントムは舞台下の地下迷宮に潜んでいたのだと言います。

金田一は劇場に地下迷宮を探しに行こうとしますが、鍵は剣持警部のポケットの中。

しかし、その鍵はなぜかレオナが拾った、と持っていました。

事情はどうあれ、金田一たちは劇場へ向かいます。

舞台の下をコツコツと叩きながら入口を探す金田一でしたが、一部に血がついているのを見つけ、そこを調べると広い空間を見つけました。

そこには乾電池や懐中電灯が落ちており、最近誰かが入った形跡があります。

その時、何者かの気配を感じた3人は逃げ出しますが、転んだ金田一が取り残され、暗闇の中へずるずると引きずり込まれてしまいました。

2022年『金田一少年の事件簿』第10話のあらすじ・感想(ネタバレ有)・事件や犯人など

Epidode7(2)最終回「オペラ座館 ファントムの殺人・解決編」

殺人ファントムの仕業を匂わせる殺人が続く中、湖月レオナ(山本舞香)を襲った犯人が被っていた仮面と同じものが、劇団員の城(増田昇太)の部屋から見つかった。

犯人のうたがいをかけられた城は、覚えがないと否定。しかし、身の潔白を証明するため、白神(戸塚純貴)の提案で、一人で鍵のかかった劇場にこもることになる。「城さんが襲われる危険はないし、もし城さんがファントムなら俺たちが安全だ」という白神。

そして劇場の鍵は、持ち出す人が現れぬよう、交代で鍵置き場を見張ることに。

しかし、一(道枝駿佑)と佐木(岩崎大昇)が、レオナと一緒に食事を持って劇場の中へ入った時、すでに城は何者かに殺されていて…。

完全な密室殺人の謎は解けず、悔しい思いの一。しかし、性感しうた剣持警部(沢村一樹)がファントムに襲われた”離れの塔”を改めて歩いた時に、あることに気付く。

「三人を殺した真犯人・ファントムの正体を必ず暴いてみせる。ジッチャンの名にかけて!」

オペラ座の怪人をなぞるような一連の犯行。それらは全て、ファントムと呼ばれ、行方をくらましている俳優、霧生(古川雄大)による復讐だったのか…?

愛に狂った殺人鬼ファントムの恐るべき真の正体が明らかになっていくが…。

引用:『金田一少年の事件簿』公式サイト

Episode7(2)最終回 感想(ネタバレ有)

とうとう最終回です!

振り返ってみると、恋愛の絡むお話は今回の「オペラ座館殺人事件」だけでしたね!

哀しいストーリーでした…愛した人が亡くなってしまう、ましてやそれが自分が原因で殺されたなら…。

最後にレオナが見た幻覚の恋人がレオナを連れて行かなかったシーンでは胸がキュッとなりました。

さて、前回の感想にて、ファントムが犯人なら殺す相手が違うのでは…と書きましたが、犯人が分かった今、動機も何もかも納得!

殺人は勿論良くないことですが、金田一少年の事件簿では、殺されてしまっても仕方ない…と思わせるような極悪人たちが多く、犯人に同情してしまう内容だったりしますね。

その一方で、愛した人を犯人に仕立て上げてしまうのはちょっと違うのでは…と思ってしまったり…。

トリックも、ドライアイスが時間通りに流れ出すよう調整したり、シャンデリアを落とすためにワイヤーを巡らせたり、タランチュラを準備したり屋根に上ったり…とかなりの準備をした上で、走ったり叫んだりとアクティブに動かなければいけないので、大変だな…と思いました…。

 

そしてお待ちかねの金田一と美雪の恋愛パートです!

事件が解決し、やはり補習は逃れられなかった金田一、それを見守る美雪。

美雪は「見守ってるのは私だけかぁ…事件があると、はじめちゃんは私のことが見えなくなる」とぼやきます。

すると金田一は「見えなくなるわけないだろ」「見てる、ずっと」と力強く答えました。

美雪が振り向くと、金田一は木陰から二人の様子を映像に収めている佐木を見ています。

佐木のことを言っていたのかと怪訝な顔をする美雪でしたが、美雪は「見えなくなるわけないだろ」と答えた金田一の表情が真剣だったことに気付いていません。

金田一と美雪の恋の進展はまだまだ道のりは遠いようでした…。

もうちょっと進展してもよかったのに!と思いましたが、両者の片想いの予感がある終わり方だったので、もしかすると続編も期待できるのでは?!

ということで令和の金田一少年の事件簿、全話を通しての印象としては、雰囲気も一貫していて、ストーリーのチョイスも良かったと思います!

続編の情報が出ないかわくわくしています!

Episode7(2)最終回 の事件・犯人など

犯人は湖月レオナ。

ファントムに襲われたはずのレオナにそんなことはできないと氷森は言いましたが、レオナはまさに、自分の好意にこたえようとする男たちを利用したのです。

レオナを好いていた三鬼谷は、レオナに自分の言う通りに動くよう頼み込まれ、それを了承したのでした。

塔で足を捻った演技をした三鬼谷は、レオナに言われた通り、金田一が走って行った方向とは別の道へ、そしてその半ばでレオナと落ち合います。

そこでレオナは三鬼谷に薬を打って気絶させ、隠していた斧で手首を切り落としました。

その手首を持って館へ戻り、部屋で気を失ったフリをしていたのです。

その後、みんなで三鬼谷を探しに塔へ戻り、そこで手首を置いたのでした。

鍵のトリックはレオナがみんなの目を盗んで燃える素材で作った鍵と入れ替え、タランチュラを仕込み、金田一に焼き殺すよう言いました。

持ち出した劇場の鍵を使って城を殺害、その後屋根へ上って煙突から暖炉へと鍵を落とし、暖炉を見張っていた金田一らに気付かれずに鍵を暖炉へ放り込むことに成功したのでした。

誤算だったのは剣持警部に鍵を預かられてしまったこと。

レオナは剣持警部を気絶させ、鍵を取り出し、舞台下に運び込みました。

しかしそこで懐中電灯を落としてしまいました。

乾電池を拾えなかったのは暗かったから、しかしそこにはろうそくもマッチもありました。

ろうそくに火をつけられなかった理由、それは犯人が火を怖がっているから、つまり火事で火にトラウマを抱えているレオナが犯人であると金田一は推理したのでした。

レオナは観念して白状し始めました。

レオナが霧生に拉致・監禁されたというあの事件は、実は愛し合っていた霧生とレオナの駆け落ちだったのです。

その後失踪してしまった霧生をレオナは探しましたが、とうとう見つかることはありませんでした。

そんなある日、レオナは楽屋でいずみ、三鬼谷、城が霧生を騙して樹海に置き去りにして殺害した話を偶然聞いてしまいました。

レオナは、自分の人気にすがって霧生を邪魔者として殺した3人に復讐することを決めたのでした。

~~~

暗闇に引きずり込まれた金田一を追いかけた美雪と佐木がかけつけた先には、なんと剣持警部がいました。

剣持警部は頭に傷を負っていたものの、幸いなことに軽度なものでした。

剣持警部が襲われた理由は恐らく、鍵を奪うためだろうと推理した金田一でしたが、だとしたらレオナが見つけた鍵はなぜ戸棚の引き出しにしまってあったのか、その目的が分かりません。

その時、広間の方から争うような声が聞こえました。

駆けつけてみると、城が犯人なのではないかと疑われている真っ最中でした。

なんと城の部屋から、レオナを襲ったファントムの仮面と同じ仮面が出てきたというのです。

城は否定しますが、いずみが死んだときに同じ舞台にいたことを指摘され、城はレオナの言葉により劇場にこもることになりました。

その際、鍵は鍵置き場へ、そして誰かが変な真似をしないように、互いが互いを見張ることにしました。

鍵置き場の鍵を交代で監視しながら、広間にいた金田一、佐木、レオナ。

3人が、サンドイッチを持ってきた氷森と監視を交代しようとしていたところ、鍵を確認しようと引き出しを開けたレオナが叫びます。

なんと鍵の入った袋の中には大きなタランチュラが入っていたのです。

「早く焼き殺して!」というレオナの声に、金田一は袋ごと暖炉にタランチュラを投げ込みました。

しかし、同時に鍵をも投げ込んでしまった金田一。

火の勢いは強くて取り出すことができず、4人は火が弱まるのを待って取り出すことにしました。

数時間経って鍵を取り出すと、4人はサンドイッチを持って劇場にいる城に食べ物を持っていくことにしました。

鍵を差し込み扉を開けると、客席の中に腹部を刺されて死んでいる城を発見しました。

事件後、金田一は目を覚ました剣持警部らと話をする中で、自分が暖炉に放り込んだ鍵は果たして本物だったのかを疑い始めました。

もし鍵をすり替えたとしたらどこで入れ替わったのか。

何かに気付いた金田一は勢いよく走り出し、館の外観を見渡し、再び館の中へ飛び込みます。

そこで金田一は響とぶつかり、お茶を淹れる際に使用する砂時計を落として壊してしまいました。

ふたつ並んだ砂時計は、ひとつが1分計、もうひとつが2分計でした。

砂時計から砂が落ちる様子を見て、金田一は、犯人が塔から館までの往復の道のりを半分に短縮したトリックを解きました。

最後のトリックはいずみが死んだときのシャンデリアのトリックです。

シャンデリアからリールまでの長さは約30メートル。

金田一は剣持警部と佐木の手を借りてワイヤーの長さを確認していきますが、切れた部分からワイヤーは長すぎました。

不思議に思った金田一は舞台の下へ入り、床にあいた穴、つまり舞台の下で言えば天井の板の隙間から舞台の上を覗きます。

するとそこへ美雪が舞台下の入り口にろうそくが置いてあったと持ってきて、マッチで火をつけようとしましたが、金田一は慌ててそれを止めました。

そのろうそくを見てトリックと犯人が分かった金田一はみんなを集めました。

まず金田一は、塔のろうそくが順番に消えていくトリックを実際にやって見せます。

それは、舞台演出用のスモークに使うドライアイスで、熱で気化して煙になったドライアイスは空気より重い二酸化炭素は階段に沿って下へ流れ、少しずつろうそくを消していったのです。

剣持警部が意識を失う前に見たものは、恐らくドライアイスの煙を流すトリックに使われた風船の残骸でした。

その後劇場に移動すると、ワイヤーに見立てた紐をステージ下、客席へと床の穴を通し、シャンデリアを落としたトリックを再現しました。

つまり、客席を通った紐を切ることで、ステージ上にいなくても、シャンデリアを落とすことができることを証明したのでした。

そしてその穴がある客席、そこに座っていたのが犯人である湖月レオナだったのです。

 

3人を殺した後、霧生とおなじく樹海で死ぬつもりだったレオナでしたが、もう逃げられないと悟り、劇場に火をつけました。

トラウマである火に怯えながら、レオナはファントムではない、美しい顔のままの霧生の幻覚を見ます。

迎えに来てくれたのかと尋ねるレオナに、霧生は「君を連れて行くわけにはいかない」と別れを告げました。

追いかけようとしますが、霧生は去り、レオナは気を失いましたが、金田一が火へ飛び込み、レオナを救出。

意識を取り戻したレオナは、また霧生に置いて行かれたと悲しみますが、金田一に「霧生にとって愛することは、レオナをそっと見守ることだったんじゃないか」、「その気持ち、受け取ってあげなよ」と言われたレオナは、目を伏せました。

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